ことりぷらす

仮面「いえいえ、安心してください。決して怪しい者ではありませんから」

果南「いや、どこからどう見ても怪しいでしょ」

仮面「今日は貴方に一つお願いがあって来ました」

果南「お願い？お願いって何？？」

仮面「その、たわわに実った立派なおっぱいを……」

仮面「少し私に分けて頂けませんか？」

果南「………………」

果南「はぁ？」

仮面「それでは遠慮なく───────」

果南「ちょ、ちょっと待った？！」

仮面「んっ？どうしたのですか？」

果南「おっぱいを頂くって……どういう事？」

仮面「どういう事も何も、それは言葉通り……」

仮面「貴方のおっぱいを頂くだけですよ」

果南「一体どうやって？」

仮面「ええ、簡単です。よく見ていて下さい……」ｽｯ

果南(い、いきなりコッチに向かって手を翳し始めた……？)

ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ……

果南(手の平から突然謎の光が！)

果南(私のおっぱいをめがけて！)

ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ……

果南(あっ……なんだろうコレ……)

果南(なんか……頭がボーっとしてきて……)

果南(だいぶいい感じ～♪)

ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ……

仮面「ふふっ」ﾆﾔﾘ

仮面「……やりました！」

仮面「遂にやりましたよ！！」ﾎﾞｲﾝｯ!!

果南「んっ？」

果南「あ、あれ？嘘でしょ？？」

果南「私のおっぱいが……！」

果南「どっかいっちゃったよ？！」ｽｶｽｶ

仮面「ふ、ふふっ！ふふふふふ！！」

仮面「私も今日から巨乳キャラの仲間入りですね！」

仮面「これなら“穂乃果”や“ことり”にも負けませんよ！！」ﾎﾞｲﾝｯﾎﾞｲﾝｯ!!

ｶﾞｼｯ

仮面「……へっ？」

果南「……」

仮面「あ、あの……すみません……」

仮面「もう用事は済みましたし、夜も遅いですから……」

仮面「今日はこの辺でお開きという事に───────」

果南「コッチの用事はまだ済んでないんだけど……？」ｷﾞﾛｯ

仮面「」

仮面「す、す、すみません！許して下さい！！」

果南「……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

仮面「その！これはほんの出来心と言いますか！！」

果南「……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

仮面「決して悪気があった訳じゃ無いんです！本当です！！」

果南「……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

仮面「だ、だから！命だけは！！」

果南「……！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

仮面「お願いします！何でもしますからァ！！」

果南「……！！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

仮面「だ、だから……」

果南「……！！！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

仮面「その……」

ｶﾞｼｯ

仮面「いやぁああーーーッ！？！！？」

果南「ハグッ♡♡♡」ｷﾞｭｯ

仮面「・・・。」

仮面「……えっ？」

果南「君、ありがとう！私のおっぱいをもらってくれて！！」

仮面「えっ？え？」

果南「いやぁ、実はね……」

果南「ランニングをする度にいつもおっぱいが揺れちゃってさ～」

果南「ホントは邪魔で邪魔で仕方なかったんだよね。アハハ！」

仮面「……」

仮面「ええええええええ！？！！？」

果南「今日はありがとう！」

仮面「あっ、いえ……」

果南「あれ？そういえば……」

仮面「？」

果南「君はどうして私の名前を知ってたのかなん？」

仮面「……」

仮面「ふふっ。さぁ、何故でしょうか？」

仮面「それでは、またいつかお会いしましょう……」

仮面「松浦果南さん♪」ｽｩ……

───────

果南「───────っていう事があってさ」

一同「ええええええええ！？！！？」

ダイヤ「それで、おっぱいをその方に取られてしまったと？」

果南「うん」ｽｶｽｶ

果南「まぁ、取られたっていうより……あげたっていう表現の方が正しいかな」

ダイヤ「というか、途中から一体どっちが被害者なのかよくわかりませんでしたわ……」

千歌「ちょっと！何やってんの果南ちゃん！！」ﾊﾞﾝｯ

果南「えっ」

曜「ホントだ……果南ちゃんのおっぱいが小さくなってる」

梨子「いや、これは小さくなったというより……」

花丸「もはや“無”に等しいずら」

ルビィ「か、果南ちゃんといえば！Aqoursの中でも一二を争うナイスバディの持ち主だったのに！！」

善子「これがホントのリトルデーモンね！クーックック！！」

鞠莉「オーマイガー……！あっ、でもちっぱいの果南もコレはコレで～♪」

ダイヤ「……」

ダイヤ「まさか……あの“カード”の予告通りになるなんて……」

千歌「かーど？」

曜「ダイヤさん。カードって一体何の事ですか？」

ダイヤ「ええ。皆さん、コレを見て下さい」ｽｯ

千歌「何コレ？トランプ……？」

梨子「待って、カードに何か文字が書いてあるわよ」

ダイヤ「コレは、わたくしが昨日部室で偶然見つけたもので」

ダイヤ「ただのイダズラだと思っていたのですが……」

貴方のおっぱい頂きます

～おっぱい怪盗団より～

一同「おっぱい怪盗団！？！！？」

ダイヤ「つまり、コレは果南さんの件に対する犯行予告だったという事に」

ルビィ「ぴぎぃ？！」

善子「ん？でも“怪盗団”って事は……」

花丸「犯人は複数人いるかもしれないずら？」

鞠莉「それに、そのカードがご丁寧に部室に置いてあったって事は……」

ダイヤ「ええ。犯人グループは恐らく……」

ダイヤ「初めからAqoursをターゲットにしている可能性が極めて高い」

千歌「そ、そんなぁ……」

ダイヤ「コレはおっぱい怪盗団から……」

ダイヤ「わたくし達Aqoursへ対する───────」

ダイヤ「挑戦状ですわ……！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

～数日後～

＼ﾌﾟ ｼｭｰ……ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ ……／

ルビィ「………………」

花丸「………………」

ルビィ「もう真っ暗だね。花丸ちゃん」

花丸「そうずらねぇ……」

ルビィ「今日はいつもより練習が長引いて、帰りが遅くなっちゃったから……」

花丸「ううん。本場が近いから仕方ないずらよ」

ルビィ「ルビィ達、大会で絶対良い結果残そうね！」

花丸「大丈夫。みんな一生懸命練習してるし！」

花丸「それに動画の再生回数だって増えてるし！！」

花丸「何より、マル達のチームワークは……」

花丸「どこのスクールアイドルにも負けないと思うから♪」ﾆｺｯ

ルビィ「花丸ちゃん……」

花丸「だから心配いらないずらよ！」

ルビィ「うん。そうだね！えへへ！！」

ルビィ「あっ、そういえば……」

花丸「どうしたの？」

ルビィ「あれから“お胸泥棒しゃん”ってどうなったんだろうね？」

花丸「そう言われてみれば……？」

ルビィ「わかった！もしかしてお巡りさんに捕まえられちゃったとか？」

花丸「アハハ。だと良いずらね」

ルビィ「でも、ルビィやっぱり心配だなぁ……」

花丸「？」

ルビィ「だって、こうしてる間に……」

ルビィ「花丸ちゃんも狙われてるかもしれないんだよ？」

花丸「えっ？！マ、マルが？」

ルビィ「だ、だって花丸ちゃん……」

ルビィ「お胸大っきいし……」ｼﾞｰ

花丸「う～ん。そうかなぁ？」ﾎﾞｲﾝｯ!!

花丸「マル、自分で大きいと思った事は一度もないんだけどなぁ」ﾎﾞｲﾝﾎﾞｲﾝｯ!!

ルビィ「ウ、ウラヤマシイ……ゴクリ」

花丸「ん？今、何か言った？」

ルビィ「ピギィ？！ううん……な、何でもないよ！！」

ルビィ「───────じゃあね花丸ちゃん！」

花丸「うん。また明日！バイバ～イ！！」

＼ﾌﾟ ｼｭｰ……ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ ……／

花丸「………………」

花丸「おっぱい怪盗団、かぁ…」

花丸「でも、どうして怪盗団は果南ちゃんの事を狙ったんだろう？」

花丸「理由はおっぱいが大きいから？」

花丸「じゃあ、もし次に誰かが狙われるとしたら……」

花丸「やっぱりおっぱいが大きい人？」

花丸「そういえばさっきルビィちゃんが……」

“だ、だって花丸ちゃん…お胸大っきいし……”

花丸「………………」

花丸「いやいや！ないない～！！」

花丸「マルはホントに自分で大きいと思った事はないし」

花丸「それにマルは果南ちゃんと違って地味で目立たないし」

花丸「そんなマルに限って、まさか怪盗団に狙われるわけ……」

花丸「………………」

花丸「な、なんか……考えてたら段々怖くなってきたずら……」ｶﾞｸｶﾞｸ

花丸「あっ……そ、そうだ！」

花丸「こういう時は気を紛らわす為に……」

花丸「歌でも唄って帰るずら！」

花丸「えーと、何にしよう？」

花丸「ここは元気が出る明るい曲がいいずらね」

花丸「それじゃあ……」

花丸「………………」

花丸「何で水の中でも息が出来るの～♪」

仮面の女「多分さっき飲んだ熱いお茶のせいかにゃあ～～！！」ｽｯ

花丸「ず、ずらぁ～～ッ？！！」

仮面「にゃんにゃんにゃ～ん！やっと見つけたよ！」

仮面「国木田花丸ちゃんだね！とっても可愛いにゃ～！」

花丸(この人、どうしてマルの名前を知ってるの……？)

花丸「あ、貴方は誰ずら？」

仮面「『ずら』……？」

花丸「あっ……オラ、またずらって言っちゃったずら……///」

仮面「………………」

仮面「語尾でキャラ付けとか……正直ちょっと寒くないかにゃ～？」

花丸「えっ」

花丸「ま、まさか……！」

花丸「ホントにおっぱい怪 仮面「」ｶﾞｼｯ

花丸「むぐぅッッ？！！」

仮面「話が早くて助かるにゃ～！あと、痛くしないから全然平気だよ！！」ｽｯ

ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ……

花丸(こ、これは！果南ちゃんが言ってた謎の光ずら？！)

花丸(あっ……)

花丸(マ、マルのおっぱいが……！)

花丸(これはまさしく……！！)

＼ 未来ずらぁ～～ッ？！！ ／

───────

ダイヤ「───────という事らしいのですわ」

一同「ええええええええ！？！！？」

花丸「………………」ｽｶｽｶ

花丸「みんなゴメンずら。あれだけ注意を受けていたのに……」

花丸「マル、まさか自分が襲われるわけないって……」

花丸「完全に油断してたずら……」

ルビィ「花丸ちゃん…」

千歌「べ、別に花丸ちゃんが悪いわけじゃ……」

曜「そうだよ！悪いのは全部おっぱい泥棒なんだから！！」

梨子「今度は花丸ちゃんが狙われるなんて……」

善子「ずら丸ってば、日頃ヨハネの事をからかっているから」

善子「きっと天罰が下ったのね（笑）」

善子「これは神の裁きよ！ク～～～ックック！！」

花丸「………………」ｽｶｽｶ

善子「………………」

善子「えっ？ちょ、ちょっとずら丸？！」

善子「いつもみたいに何か言い返してきなさいよ！」

善子「ずら丸がそんなんだとコッチの調子が狂うじゃない！！」

千歌「善子ちゃん。フザケテルバアイジャナイヨ～」

果南「………………！」ｸﾞｼｬ!!

ルビィ「ぴぎぃ？！」

鞠莉「か、果南？どうしたのいきなり？？」

ルビィ「ジュ、ジュースの空き缶が一瞬で……」

ダイヤ「しかもアレはアルミ缶ではなくスチール缶ですわね」

果南「………………」

果南「私は別に自分のおっぱいがどうなろうと知ったこっちゃないよ」

果南「だけど……！」

果南「だけど、私の大事な後輩を悲しませるような人は……！！」

果南「絶対に許さない！！！」ｸﾞｼｬｸﾞｼｬ!!

一同(あっ、コレは多分ヤバいパターンだ)

梨子「これで被害にあったのは果南ちゃん、それに花丸ちゃんの二人……」

梨子「ねぇ、やっぱりおっぱい泥棒が狙っているのは……」

梨子「おっぱいが大きい人って事よね？」

ダイヤ「ええ。恐らく間違いないでしょう…」

梨子「という事は、今狙われている可能性が最も高いのは…！」

ダイヤ「恐らく“鞠莉さん”ですわ！！」

鞠莉「……ホワッツ？」

千歌「で、でも！マリーちゃんならきっと安全だよね！！」

曜「どうして？」

千歌「だってマリーちゃんて学校に車で送り迎えしてもらってるし！」

千歌「それに小原家にはスーツに黒いサングラスをかけた『えすぴー』ってあだ名の人達がたくさんいるでしょ？」

曜「いや、SPはあだ名じゃないよ……千歌ちゃん」

梨子「確かに。それなら怪盗団が付け入る隙はないかもしれないわね……」

ダイヤ「いいえ梨子さん。気は抜けませんわ」

梨子「ダイヤさん？」

ダイヤ「特にこれといった根拠があるわけではないのですが……」

ダイヤ「おっぱい怪盗団の方々は、わたくし達よりどうも“一枚上手”なような気がして……」

ダイヤ「ただ、鞠莉さんが狙われるているとわかっているのなら手の打ちようはあります」

ダイヤ「鞠莉さん、よく聞いて下さい」

鞠莉「？」

ダイヤ「しばらくの間、学校から帰宅したら絶対に部屋から出ないで下さい」

ダイヤ「また、ホテルに誰かが訪ねて来ても不用意にコンタクトを取るのは避けて下さい」

ダイヤ「あと、これだけは絶対に約束して下さい───────」

ダイヤ「何か異変に気付いた場合は、必ずわたくしへ連絡を」

ダイヤ「それとみなさんも引き続き」

ダイヤ「自分のおっぱいは自分で守るのですよ！」

一同「はーい！」

ダイヤ(浦の星女学院の生徒会長として……)

ダイヤ(これ以上、生徒への被害を出すわけにはいきません)

ダイヤ(必ず取っ捕まえて、正体を暴いて見せますわよ)

ダイヤ(待っていなさい！おっぱい怪盗団！！)

～数日後～

鞠莉「ふぅ～！サッパリした～！！」

鞠莉「やっぱり一日の疲れを取るにはお風呂に浸かるのがサイコ～ね☆」

鞠莉「でも、お風呂に浸かるよりサイコーなのは……？」

鞠莉「オフコ～ス！」

鞠莉「そんなの果南のハグに決まってマ～ス！！」

鞠莉「あら、やだ……」

鞠莉「そんな事言ってたら、急に果南に会いたくなってきちゃった」

鞠莉「ん～……どうしようかしら？」

鞠莉「あっ！わかったわ！！」

鞠莉「いっそのこと、小原グループで果南のクローン人間を作っちゃえばいいのよ！」

鞠莉「そうすれば、会いたい時にいつだって果南に会えるじゃない！！」

鞠莉「我ながらグッドアイディアね！」

鞠莉「オーケイ。そうと決まったら、早速パパに連絡して……」

ﾃﾛﾘﾝ♪

鞠莉「ん？ダイヤからLINEネ」

鞠莉「………………」

鞠莉「………………」

鞠莉「………………」

鞠莉「本当に心配症なんだから」

鞠莉「………………」

鞠莉「いつもありがとね。ダイヤ……」

鞠莉「えーと、こちらは特に異常アリマセーン！……っと」

鞠莉「送信☆」ﾃﾛﾘﾝ♪

鞠莉「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」

鞠莉「まさか、このマリーが怪盗団如きの餌食になるなんて───────」

ｷﾗﾝ☆

鞠莉「えっ？今、窓の外が……」

鞠莉「あの遠くに見える光は……」

鞠莉「も、もしかして……！」

ｷﾗﾝ☆

ｷﾗﾝ☆ｷﾗﾝ☆

鞠莉「……！！」

＼かなぁ～～～ん♡♡♡♡♡♡♡♡♡／

ドドドドドドドドドドドド！！！！！！

＼かなぁ～～～ん♡♡♡♡♡♡♡♡♡／

ドドドドドドドドドドドド！！！！！！

鞠莉「……って、あら？」

鞠莉「果南は……一体ドコ？？」

鞠莉「………………」

鞠莉「ど、どういう事……」

鞠莉「だって、間違いなくあの懐中電灯の光は……」

鞠莉「果南がホテルにいるマリーを呼び出す時のサインのはずよね？」

仮面の女「そこのアンタ。動くんじゃないわよ」ｶﾁｬｯ

鞠莉「………………」

鞠莉「オーマイガー……」

仮面「ふーん。流石、どこぞのお嬢様は察しがいいじゃない」

鞠莉「マリーとした事が……」

鞠莉「まんまとハメられちゃったみたい！てへぺろ♪」

仮面「ホント、噂通りチョロいわね（笑）」

鞠莉「でも、そんなオモチャの拳銃でマリーを脅すには100年早いデース！」

仮面「……オモチャ？いいわよ別に。コレがオモチャかどうか試してあげたって」

仮面「但し……」

仮面「それはアンタの頭でね！」ｶﾁｬｯ

鞠莉「………………」

仮面「それじゃあ、早速で悪いんだけど」

仮面「アンタのおっぱい───────」

仮面「頂くにこっ♪」

鞠莉「ストップ！スト～～ップ！！」

仮面「……何？往生際が悪いわね」

鞠莉「ねぇ、そんなにマリーのワガママおっぱいが欲しいの～？♡」

仮面「ええ。そうよ」

鞠莉「それはどうして？理由を聞かせてもらえるかしら？」

仮面「り、理由……？」

仮面「そんなの決まってんじゃない！」

仮面「アンタのおっぱいを手に入れて、貧乳キャラを卒業すんのよ！！」

鞠莉「貧乳キャラを……卒業？」

仮面「………………」

仮面「ああ、そうね。アンタみたいな奴に私らの気持ちなんて一生分かりっこないわよね……」

仮面「毎回毎回、貧乳の事をネタにされて……！」

仮面「アワレンジャーなんて変な呼称つけられて……！！」

仮面「馬鹿にされる人の気持ちを考えた事あるわけ？！！」

鞠莉「………………」

仮面「だから決めたの……」

仮面「アンタ達みたいなのから根こそぎおっぱいを掻っ攫って……！」

仮面「私達は新しく生まれ変わるのよ！！」

仮面「巨乳スクールアイドルとしてね！！！」

鞠莉「キョニュー……スコーアイドォー……？」

仮面「ほら、もういいでしょ？わかったら、さっさとおっぱいを寄越しなさい」

鞠莉「うん。わかったわ♪」

仮面「………………」

仮面「ず、随分と聞き分けがいいじゃない？」

鞠莉「えっ？だって、マリーのおっぱいが欲しいんでしょ？♡」

仮面「………………」

鞠莉「さぁ、好きなだけど～ぞ！」

仮面「チッ……」

仮面「コイツ、なんか調子狂うわね……」

ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ……

仮面(あ、あつい……///)

仮面(やだ、何よコレ……///)

ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ……

仮面(カラダの奥にどんどんエネルギーを注ぎ込まれてる気分……///)

仮面(巨乳になるってこういう感覚なのね……///)

ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ……

仮面(ああ、あんなに小さかった胸が……///)

仮面(段々と……膨らんで……///)

ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ……

ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ……

ｼｬﾝ……

仮面「無いッッ？！！」ｽｶｽｶ

仮面「ど、どうなってるの……？」

仮面「確かに今、間違いなくこの女からおっぱいを……」

鞠莉「ふふっ♪」

仮面「……何笑ってんのよ？」

鞠莉「それは残念ですわね」

仮面「はぁ？」

鞠莉「申し訳ありませんわ……！」

ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ……

「このわたくしに……！！」

ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ……

「奪うほどの……！！！」

ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ……

ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ……！

ﾍﾞﾘﾍﾞﾘ……！！

ダイヤ「おっぱいが無くて！！！！！」ﾊﾞﾝｯ

仮面「ぬわぁんでよ！！？！？！！」

果南「ダイヤ、お疲れ様！」

鞠莉「チャオ～！！」

仮面「……なっ？！」

ダイヤ「どうやら、騙されたのは……」

ダイヤ「貴方の方だったみたいですわね」

仮面「ちょっと……なんなのよコレ？！」

果南「私の後輩を悲しませた罪は……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

果南「しっかり償ってもらうからね♡♡♡」ﾆｺｯ

仮面「いや、それ私じゃないわよ！？」

ダイヤ「さぁ、観念しなさい……！」

ダイかなまり「おっぱい怪盗団！！！」

仮面「ぐぬぬ……！」

仮面「ハァ～。仕方ないわね」

仮面「できれば、この手は使いたく無かったんだけど……」ｶﾁｬｯ

ダイヤ「………………」

果南「………………」

鞠莉「………………」

仮面「………………」

仮面「逃げるが勝ちにこっ♪」ﾎﾟｲｯ

果南「あっ、コラ！待て！！」

ダイヤ「やれやれ……」

鞠莉「ふふっ♪ショータイムの始まりデース！」

仮面「……ったく！なんで私の時だけこんな目に会うわけぇ？！」

千歌「………………」ｽｯ

仮面「！」

千歌「ここから先へは通さないんだからね！」

仮面「チッ！ならばコッチへ！！」

曜「………………」ｽｯ

仮面「！！」

曜「全速前進！ヨーソロー！！」

仮面「ああもう！ならコッチ！！」

梨子「………………」

仮面「！！！」

梨子「あ、あの……！」

梨子「ゴ、ゴメンナサイ！！」ｽｯ

仮面「……って！！アンタ達一体どこから湧いてきたのよ？！！」

ルビィ「よ、善子ちゃん！」

花丸「今ずらぁ～～ッ！！」

“堕天使奥義ッ……！”

仮面「……はっ？」

善子「堕天龍鳳凰縛ッッ！！」ｶﾞｼｯ!!

仮面「ちょ、何すんの？離しなさいってば？！」ｸﾞｸﾞｸﾞ

果南「サンキュー、善子ちゃん！」

善子「だから……ヨハネ！！」ｸﾞｸﾞｸﾞ

果南「よーし、それじゃあ……」

仮面「……ひっ？！」

果南「ハグ……しよ？♡」

仮面「い、い……！！」

仮面「いやぁああーーーッ！？！！？」

───────

果南「───────ロープをこうしてこうして……っと！」ｷｭｯｷｭｯ

仮面「………………」

ダイヤ「さぁ、それでは早速尋問に参りましょうか」

ダイヤ「今から、知っている事を洗いざらい全て吐いてもらいますわよ」

ダイヤ「いいですわね？」

仮面「ハァ～……」

ダイヤ「ですが、その前に……」

仮面「……何？」

ダイヤ「まずはお互いに、顔と顔を突き合わせてお話をしませんか？」ﾆｺｯ

仮面「えっ？か、顔？！」

ダイヤ「ええ……いけないのですか？」

仮面(ダメ！顔は絶対にマズいわよ顔は！！)

ダイヤ「その仮面、外させて頂きますわね……」ｽｯ

仮面(う、嘘でしょ……)

仮面(お願い……顔だけはやめて……)

仮面(こんなところで正体がバレるわけにはいかないのよ……)

仮面(だ、誰か……)

仮面(ダレカタスケテー！！！！！)

ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ……

千歌「……んっ？」

曜「な、何の音？？」

ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ!!

梨子「あれは……ヘリコプター？」

千歌「もしかして、マリーちゃん家の？」

ババババババババババ！！！！！！！！！！

鞠莉「………………」

鞠莉「いえ。そんなハズはないわ」

鞠莉「こんな時間にフライトの予定なんて聞いてないもの……」

曜「あっ、中から人が降りてきたよ！」

梨子「ま、まさか……！！」

青い仮面の女「………………」ﾃｸﾃｸ

黄色い仮面の女「………………」ﾃｸﾃｸ

桃色の仮面の女「ア、アンタ達……！」

青仮面「はぁ……」

青仮面「こんなところで一体何をやっているんですか」

青仮面「コードネーム……“Twenty five”」

桃仮面「………………」

桃仮面「アンタ達の方こそ何してんのよ……」

桃仮面「フンっ。まさか、無様に捕まったリーダーを笑いにでも来たわけ？」

黄仮面「そうにゃ！！」

桃仮面「えっ」

青仮面「行きますよ。せーのっ」

青仮面「哀れですね……」

黄仮面「哀れにゃ……」

桃仮面「」

桃仮面「ええ。そうよね」

桃仮面「今の私はこの世で一番哀れなのかもしれないわ……」

青仮面「………………」

桃仮面「アンタ達もとっとと逃げた方がいいわよ」

桃仮面「そうしないと、いずれコイツらに捕まるのも時間の問題だから」

黄仮面「わかったにゃ！」ﾀｯﾀｯﾀｯ……

青仮面「待つのです。コードネーム……“Yellow cat”」ｶﾞｼｯ

黄仮面「に”ゃ”あ”？！！」

青仮面「すみません。黒澤ダイヤさん……」

ダイヤ「はい？」

青仮面「今から私と取引をしてもらえませんか？」

ダイヤ「取引……ですか？」

青仮面「私達が盗んだおっぱいは、松浦果南さんと国木田花丸さんにお返し致します」

ダイヤ「………………」

青仮面「その代わりに……」

青仮面「この方を……解放しては頂けないでしょうか？」

桃仮面「……はぁ？」

桃仮面「な、何言ってんのよ？？」

桃仮面「いいから私に構わず早く逃げなさいってば！」

青仮面「………………」

桃仮面「アンタ達、巨乳になって生まれ変わるんじゃなかったの？」

黄仮面「そうにゃそうにゃ！そんなの絶対にイヤにゃ！！」

青仮面「“Yellow cat”は少し黙ってて下さい！」ﾄﾞｽｯ

黄仮面「に”ゃ”あ”？！！」

青仮面「お願いします」

青仮面「どうか、この通り……」ｽｯ

果南「ど、土下座……！」

鞠莉「Oh……イッツ クール！！」

ダイヤ「………………」

桃仮面「………………」ﾎﾟﾛｯ

桃仮面「ふざけんじゃないわよ……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ

青仮面「………………」

桃仮面「いいから黙って……私を置いてここから───────」

青仮面「そんな事出来るわけないじゃないですか！！！！！！」

青仮面「出来るわけ……ないじゃないですか……」

桃仮面「ゔっ……………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ

黄仮面「ひっぐ…………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ

青仮面「だって、私達は───────」

青仮面「“同じ”仲間なんですから」

桃仮面「さっ……」

桃仮面「“山頂アタック”……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ

I say…

Hey,hey,hey,START：DASH!!

Hey,hey,hey,START:DASH!!

───────

なんだこれ

なんだこれ……