ことりぷらす

ダイヤ「日頃から学校のため、Aqoursのために身を粉にして尽くす……。そんな健気な私を、メイドとなった私が癒すセルフケア……。我ながらグッドなアイデアですわ！そうと決まったら……」

ｵｷｶﾞｴﾃﾞｽﾜ

ダイヤ「じゃーん♪メイドさんですわぁ♪」ﾋﾗﾋﾗ

ダイヤ「うふふ♪わりとよく似合っているではありませんか♪やはりメイドさんは格好から始めなければ♪それではさっそく……」ｺﾎﾝ

ダイヤ「ただいま帰りました」

メイドダイヤ「お帰りなさいませ、お嬢様。今日も一日お疲れさまでございます。鞄をお預かりいたします」

ダイヤ「ありがとう」

メイドダイヤ「お着替えの用意も整っております」

ダイヤ「相変わらず優秀なメイドですわね、あなたは」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

メイドダイヤ「あっ……///きょ、恐縮です……///」

ダイヤ「フフっ、頭を撫でられただけで顔を赤くして……可愛らしいこと」ｸｽｸｽ

メイドダイヤ「か、からかわないでください……///」

ダイヤ「>>9」

ダイヤ「何をしてるんですの私……はぁ……」

ダイヤ「自己嫌悪ですわ……。自分がこんなに疲れているとは……。なにがセルフケアですか……ただ痛々しい時間を過ごしただけではありませんか……。片腹痛いですわ……」

ダイヤ「違うのです！メイドとは他者に献身してこそメイド！かのアキバをその手に掌握した伝説のメイドミナリンスキーが如く、私も愛を以て仕えてみせましょう！」

ダイヤ「というわけで……安価下2さんのところに行きますわ！」

安価下2
Aqoursメンバー

【十千万】

千歌「～♪おっ、チョコレートパーティーの私たちコンプした♪」ﾌﾝﾌｰﾝ♪

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ……

千歌「？」

ﾊﾞｰﾝ!

ダイヤ「千歌さァん！！」

千歌「うわぁぁぁぁぁ！！？」

ｽﾞﾝｽﾞﾝ!

千歌「へっ！？ええっ！！？」

ｷﾞｼｯ!

ﾍﾞｯﾄﾞﾄﾞﾝ!

ダイヤ「千歌さん。あなたに仕えに来ましたわ」

千歌「どういうこと！！？」

ダイヤ「だから仕えに来たと言っているでしょう。メイドの日ですよ」

千歌「うん、状況整理させて！？メイド服着たダイヤさんに有無を言わさずベッドに押し倒されたんだけどなにこれ！！」

ダイヤ「おっと……私としたことが」

顎ｸｲｨ♡

ダイヤ「メイドたるもの、これもたしなみですわ」

千歌「いやダイヤさんの中のメイド像おかしくない！！？ベッドに押し倒して顎クイするメイドってたぶん歴史的快挙だよ！！？ていうかこれメイドじゃなくて執事じゃないの！！？」

――――――――

――――

――

ダイヤ「ふぅ……」

千歌「おちついた？」

ダイヤ「ええ。あ、紅茶ごちそうさまです」

千歌「どういたしまして」

ダイヤ「お恥ずかしいですわ。メイドなのにもてなしを受けて」

千歌「絶賛ダイヤさんの現状の方が恥ずかしいと思うけど。深刻なエラーでも発生したのかと思った。なにが起きてるのこれ」

ダイヤ「セルフケアの挽回をしようと思い気が逸ったと言いますか……」

千歌「はい？」

ダイヤ「ｺﾎﾝ……とにかく、今日の私はメイドさんですわ！千歌さん、今日の私はあなたに傅きますわよ！！」

千歌「傅くの意味」

千歌「メイドさんって、なにしてくれるの？」

ダイヤ「ご主人様の意向に沿うのがメイドですわ」

千歌「あー……そうなんだ」

ダイヤ「さあっ！遠慮なく私に命じなさい！」

千歌「そんな高圧的なメイドさんいる！？形態が特殊すぎるよ！」

ダイヤ「さあさあ！」ﾜｸﾜｸ

千歌「えー……じゃ、じゃあ……」

安価下3
千歌のお願い

千歌「みかん食べさせて」

ダイヤ「みかん？私のは……どちらかといえば控えめなプリンで……」

千歌「そういうのやめて！？ダイヤさんの口からそういうのあんまり聞きたくないよ！！ていうか今日のダイヤさんなんかポンコツじゃない！？」

ダイヤ「誰がＰＫＥですか！」

千歌「言ってないよ！Ｅどこから出てきたの！？」

ダイヤ「パンチ、キック、痛い！」

千歌「テンションぶっ壊れてるよ！！？なに！？法を脱した葉っぱとかキメてるの！？痛いはＥじゃなくてＩだし！もう普通にみかん食べさせて――――ﾑｸﾞｯ！！」

千歌「ﾓｸﾞﾓｸﾞ……」

ダイヤ「おいしいですか？」

千歌「……うん」

ダイヤ「あらあら千歌さんったら」ｸｽｯ

ｿｯ……

千歌「ぁ……///」ﾄｩﾝｸ

ダイヤ「みかんのヘタ、付いてますわよ」

千歌「いや付くはずないでしょ！！！帰れ～！！！」

おわり。

まさかダイヤさんがぶっ壊れるとは思わなかったよ。