

善子「え?」
ダイヤ「何か不満が?」
善子「いや、ダイヤが構ってくれるのに驚いて」
ダイヤ「だって暇なんでしょう?」
善子「ダイヤのことだから『勉強でもしたら?』とか言うと」
ダイヤ「わたくしだって息抜きで遊ぶことくらいありますわよ?」
ダイヤ「それで、やりませんの?」
善子「やる!」
善子「でも暗号問題って?」
ダイヤ「暗号問題は暗号問題ですわ」
ダイヤ「わたくしが今からホワイトボードに暗号を書くのでどういう意味か答えてみて?」
善子「暗号! ヨハネそういうの得意よ?」
ダイヤ「ふふ、では期待していますわ」
ダイヤ「では一問目はこれですわ」キュッキュッ
「ルビィ」は「BcIeCaJa」
「梨子」は「CaBcIaAcDb」
では、「DcCbGa」は?
善子「んー……?」
善子「大文字と小文字が交互に並んでるのね」
善子「あっ! CaとBcがどっちにもあるわ!」
ダイヤ「まあ、いい着眼点ですわね」
善子「うーん……。ルビィが8文字、リリーが10文字……?」
善子「ルビィはくろさわるびぃで7文字……」
善子「さくらうちりこ……。7文字……」
善子「うーん……。ヒント!」
ダイヤ「もうですの?」
善子「全然分からないし!」
ダイヤ「うーん、ではもう一つ例を挙げますわね」キュッキュッ
「果南」は「GaDcAcIa」
善子「んー……。ん?」
善子「リリーと結構かぶってるわね」
善子「IaAcとAcIaで位置は逆だけど……」
ダイヤ「いい着眼点ですわ」
善子「リリーはCaとBcがルビィと被ってて、IaとAcが果南さんと被ってる……」
善子「んー……?」ムムム
ダイヤ「まだ分かりませんの?」
善子「果南さんも8文字で――いや、でも文字列が同じところがあるし2文字で1組とか?」
ダイヤ「おお?」
善子「っていうことはルビィが4文字でリリーが5文字、果南さんは4文字?」
ダイヤ「おお!」
善子「っていうことは――」
ダイヤ「ということは?」
善子「分からない!」
ダイヤ「はあ……」
ダイヤ「仕方ないですわ、大ヒントを」
「ダイヤ」は「BcIeCaJa」
善子「……ん?」
善子「これルビィと一緒じゃない」
ダイヤ「ええ、一緒ですわね」
善子「ダイヤとルビィが一緒……。4文字……」
善子「苗字!」
ダイヤ「おお!」
善子「っていうことは――」キュッキュッ
BcIeCaJa=くろさわ
CaBcIaAcDb=さくらうち
GaDcAcIa=まつうら
善子「確かにBcは『く』で同じだしCaは『さ』、Iaが『ら』、Acが『う』!」
善子「でも規則性が――」
ダイヤ「なにか見えてくるでしょう?」
善子「んー……」ジーッ
ここまで出されたらわかってくるね
善子「大文字だけ一緒なところが、IeとIa、DbとDc。つまり『ろ』と『ら』、『ち』と『つ』――あっ!」
ダイヤ「そうですわね」
善子「大文字が行を示してるのね! Iがら行でDがた行!」キュッキュッ
あ か さ た な は ま や ら わ
A B C D E F G H I J
善子「っていうことは小文字が段ってことだから」
あ い う え お
a b c d e
善子「こうね!」
ダイヤ「ということは答えは?」
善子「DcCbGaだから、Dcは果南さんにもあった『つ』よね、Cbはさ行のい段『し』。Gaは『ま』だから」
善子「つしま! ヨハネね!」
ダイヤ「ご名答ですわ!」
善子「中々難易度高いわね」
ダイヤ「でしょう? その分解いた時にすっきりするでしょう?」
ダイヤ「次の問題を解く気はあります?」
善子「えぇ! ドンドンきなさい!」
ダイヤ「では次の問題はこれですわ」
天使は『Y2 M1 3J B3 K1』
悪魔は『B2 1F 4Z H1 G5』
では、『X3 2S 1V 3D 3N G2 6A J3』は?
善子「今回は2つごとに区切ってあるのね」
ダイヤ「まあこうしないとかなりややこしいので」
善子「数字が前だったり後ろだったりややこしいわね……」
善子「っていうか問題の暗号、長いわね……」
善子「これも2つ組で1文字だと考えると、天使が5文字、悪魔も5文字――」
善子「てんしもあくまも3文字よね……」
ダイヤ「まあ普通に考えればそうですわね」
善子「普通に考えればってことは何か違う風に考えるのね」
善子「悪魔といえばヨハネだから……んー?」
ダイヤ「今回はAqoursメンバーは関係ありませんわ」
善子「んー……」
善子「じゃあ英語?」
ダイヤ「おお?」
善子「天使はANGELで、悪魔はDEMON! 5文字ね!」
ダイヤ「あっ」
善子「何よ?」
ダイヤ「い、いえ、なんでもありませんわ」
ダイヤ「とりあえずそれで考えてみては?」
善子「……なにか間違ってるのね」
善子「対応を書くとこうね」
Y2 M1 3J B3 K1
A N G E L
B2 1F 4Z H1 G5
D E M O N
善子「あれ? でもEが同じじゃないわね……」
善子「っていうことは逆からとか?」
ダイヤ「いえ、対応はそれで合ってますわよ?」
善子「んー? じゃあスペルが違う?」
ダイヤ「……まあ、今考えているところには関係ありませんけど悪魔はわたくしの考えとは少し違いますわね」
善子「関係ないけど違う?」
ダイヤ「今悩んでいるところは関係ないけどこのままでは答えを導くのに少し苦戦しそうですわね」
善子「んー……。あっ、DEMONじゃなくてDEVIL!?」
ダイヤ「えぇ、わたくしの考えでは」
善子「じゃあ正しくはこうね」キュッキュッ
Y2 M1 3J B3 K1
A . N . G . E . L
B2 1F 4Z H1 G5
D . E . V . I . L
善子「うーん、確かにEは変わらないのね。それにLも2つあるけど同じじゃないし……」
マジだ
3Nじゃなくて2Nだった
善子「数字が前なのか後ろなのかっていうのも関係ありそうだし、数字の大きさも関係ありそうね」
善子「ヒント!」
ダイヤ「特にヒントというヒントはありませんけど、アルファベットを全て書いてみると何か見えるかもしれませんわね」
善子「アルファベットを全部ね」
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
善子「……ん?」キョトン
ダイヤ「Eが1FとB3でLがK1とG5ですわよ?」
善子「Fの左の1、Bの右の3――」
ダイヤ「いい線いってますわよ!」
スペルまでミスってた、LじゃなくてRだって覚えてたのに、ごめん・・・
ちゃちゃ入れてゴメン
楽しいから続けてよ
↓
『X3 2S 1V 3D N4 G2 6A J3』に修正で
解いてくれてた人ごめん・・・
善子「あっ! 指定されたアルファベットから数字分数字のあるほうに動くのね!?」
善子「EはFの1個左でBの3個右、LはKの1個右でGの5個右!」
ダイヤ「おお!」
善子「AがY2ってことは、Zの次は最初に戻るのね」
ダイヤ「ということは答えは?」
善子「X3はA、2SはQ、1VがU、3DはA、N4はR、G2はI、6Aは最後の方に戻るとしてU、J3はM!」
善子「AQUARIUM! 水族館ね!」
ダイヤ「正解ですわ!」
善子「解けると面白いわね、次!」
ダイヤ「では次の問題は、これですわ」キュッキュッ
沼津は「14 21 13 01 26 21」
浦の星は「21 18 01 14 15 08 15 19 09」
「01 11 09 08 01 02 01 18 01」は?
善子「数字ね、やたら21が出てきてるけど……」
善子「文字数的にローマ字に直す?」
ダイヤ「段々と解き方がわかってきましたわね」
善子「つまり対応関係は」キュッキュッ
14 21 13 01 26 21
N . U . M . A . Z . U
21 18 01 14 15 08 15 19 09
U . R . A . N . O . H . O .S . I
善子「UもOも同じ文字同士が対応してるわね」
善子「あとは数字がなんなのかを考えればいいんだけど」
善子「Aが01、Zが26と考えるとアルファベットで何個目かってことかしら?」キュッキュッ
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
A . B . C .D . E . F .G . H . I . J . K .L . M . N .O .P . Q . R . S . T .U .V .W . X .Y .Z
善子「っていうことね」
善子「つまり01 11 09 08 01 02 01 18 01は」
善子「AKIHABARA、秋葉原!」
ダイヤ「っ! 正解ですわ!」
ダイヤ「まさかヒントなしで解くとは」
善子「今までの積み重ねもあったしね」
ダイヤ「では次の問題もヒントなしでいきますわよ?」
善子「ええ、きなさい!」
ダイヤ「次の問題はこれですわ」キュッキュッ
蒼玉は「EPLUTRNJ」
紫水晶は「MBAYTJOY」
このとき、暗号のキーは「ラブライブ」だとすると
「UAKAQHKZ」は?
善子「暗号のキー……?」
ダイヤ「えぇ、この問題を解くにはこれが必要ですわ」
善子「蒼玉が8文字、紫水晶も8文字……変換ね」
善子「SOUGYOKU、8文字!」
ダイヤ「では紫水晶は?」
善子「MURASAKISUISHOU――全然違うじゃない!」
ダイヤ「ローマ字ではないということですわね」
善子「えー……。他に変換――」
善子「あっ! 蒼玉がサファイアで紫水晶は――」
善子「……なに!?」
ダイヤ「はあ、まあここは教えてもいいでしょう……。アメジストですわ」
善子「でもサファイアもアメジストもこのままじゃ5文字だから、ここからさらに変換ね……。英語?」
善子「スペルわかんない……」
ダイヤ「調べてもいいですわよ?」
善子「えっと、SAPPHIREとAMETHYSTね……。ちゃんと8文字になってる!」キュッキュッ
善子「……これをどうやってこの暗号にするの?」
ダイヤ「キーがあるでしょう?」
善子「キーってラブライブよね……」
善子「LOVELIVE! 8文字!」
ダイヤ「おお、いい感じですわね」
善子「……で?」
ダイヤ「それを使って変換するんですのよ?」
善子「……ダイヤ、ヒント!」
ダイヤ「言ったでしょう? ヒントはなしですわ」
ダイヤ「さっきまでやったことを組み合わせれば解けますわよ?」
善子「組み合わせって言われても……」
ダイヤ「ヒントをあげるつもりはありませんので」
善子「むー、ダイヤのケチ……」
ダイヤ「あぁ、あと、この答えはわたくしからあなたへの気持ちですわ」
善子「ヨハネに? なんか嫌な予感がするんだけど」
ダイヤ「まあそれは解いてからのお楽しみということで」
シーザー暗号ゾ?
アイラブユー
ILOVEYOU
LOVELIVE
6文字目
Y+I=25+9=34
34-26=8
Hじゃないか?
ゴメン、数えてはいないんだけど、
アメジストも6文字目Yで暗号がJだったからそう考えたんだ
うわあ、マジだ、計算ミスしてた
ダイヤ「そろそろみなさんもくるでしょうしその暗号は宿題にしましょう」
善子「えー? 宿題ー?」
ダイヤ「大丈夫、あなたなら解けますわ」
ダイヤ「答えが分かったら答え合わせしますわよ?」
善子「うー……。がんばって解いてみる」
ダイヤ「ふふ、待ってますわよ」ニコッ
――
翌日・生徒会室
善子「……ダイヤっ!」バァン
ダイヤ「あぁ、善子さん。何か用ですの?」
ダイヤ「今ちょっと手が離せないので待っていてくださる?」
善子「……」ギュッ
ダイヤ「なっ!? なんですの、急に後ろから抱き着いてきて……?」
善子「暗号の答え」
ダイヤ「っ!」
善子「ヨハネも、好きよ」ギュッ
ダイヤ「善子さん……!」ドキッ
ダイヤ「で、では、答えあわせですわね」
善子「うん」
ダイヤ「目をつむって」
善子「え? こう?」ツムリッ
ダイヤ「……正解ですわ」チュッ
おわり
多分最後の暗号は合ってると思うんだけど、もう1回見直してみる
答えはもう出てるけど分からない人は考えてみてね
暗号かなり複雑だったししょうがない
別に解けないミスでもないし楽しめたよ
それより素敵なダイよしをありがとう|c||^.-^||
ミスはしゃーない
素敵なダイよしでした
ダイヤさんが必死で考えて間違ったと考えるとかわいいからセーフ
アホみたいなミスしまくって時間かかった
頭の回転の遅さを思い知ったわ……乙
自力で解けるやつすげーわ
解けなかったけどダイよしええな
|c||^.- ^|| やはりダイサファ最高ですわ