

善子「よく毎日飽きずにのっぽパン食べてられるね
花丸「これさえあれば毎日が楽しくなるずら」モグモグ
果南「……ハ~ァ」
花丸「」モグモグ…ゴックン
果南「あーあ…」
善子「食べるのやめてよ…」ボソボソ
花丸「ずら?」モグモグ
善子「マジでやめてよ…」チラチラ
花丸「?」モグモグ
果南「っあ~…」ガンミ
善子「!?」ビクッ
善子「や、やめろって言ってるじゃん!!!!」バンッ
果南(食べてばっかりで全然私のこと見てくれないんだもん)ハァ
花丸(こうしてると果南ちゃんが話しかけてくれるずら)モグモグ
シーン
花丸「えっ、ご、ごめん…」
善子「あ、いや、その、」
果南「善子」
善子「はい」
果南「一服しに行こ」スッ
善子「はい」スッ
ガラガラ…
花丸「」モグモグ
花丸「もぐもぐもぐもぐ」
果南「……」
花丸「もぐもぐもぐもぐ」
果南「……あのさ、干物あるんだけど食べる?」
花丸「今甘いのっぽ食べてるからいらないずら」
果南「むっ!ハァ~~~!!これだから最近の1年生はなー!!!」
花丸「明日の朝食べるから干物ちょうだい」
果南「みかんもつけてあげるね」
仲がいいのか悪いのか
露骨につまんねーオーラを出してたよね
果南「ふぅ……」プカー
善子「うっ、げほっ! げっほ!!」
果南「ごめん。煙たかったかな?」
善子「そ、そんなことないわよ。ちょっと風邪気味で……」
果南「そっか。ならいいんだ」プカー
善子「……」プルプル(←息止めてる)
果南「善子はのっぽパン好き?」
善子「はい?」
果南「私さぁ、マルがすごく美味しそうに食べてるの見て気になっててさ」
果南「この前こっそり食べてみたんだよ。そうしたら不味いのなんの!」アハハ
善子「……」
果南「あんなの二度と食べるかっての」プカー
ガラガラッ!
花丸「のっぽパンの悪口はやめるずら!」
善子「ちょ、ずら丸! こんなの無視して聞かなかったことにしなさいよ!」
果南「ん?」
善子「あ、いや……。果南さんに失礼なこと言っちゃダメじゃないずら丸」
花丸「どうしてのっぽパンが不味かったのか教えてあげるずら」
果南「げっ。まさか賞味期限切れとか……?」ビクビク
花丸「このタバコのせいずら!!」ガシッ!
果南「私のタバコ! 返しなよ!」ピョンピョンッ
花丸「こんなもの吸ってるから味覚がおかしくなっちまうずら!」ポイッ
善子「あっつ!!」
果南「それ最後の一本だったのにーー!! もう怒った!! 私キレちゃったからね!!?」
善子「すみません果南さん! ほら、ずら丸も謝って!!」
花丸「どうして高校生にタバコが禁止されてるか知ってるずら!? のっぽパンを美味しく味わうためずら!!」
果南「うるさいっっ!!! 善子! タバコ買ってきて!!」
善子「は、はいっ!」タッ
花丸「善子ちゃん待つずら」ガシッ
善子(あんたもそのくらいにしときなさいよ。果南さんがキレたら大変なんだからね)
花丸(善子ちゃんは平気なの? 毎日のように果南さんにパシられても……)
善子(平気なわけないでしょうが! 私だってこんなことしたくないわよ!!)
花丸「じゃあ今! はっきり嫌って言うずら!!」
果南「何が嫌だって??」
善子「嫌じゃないです! 毎日果南さんのタバコを買いに行けるなんて私って本当に幸せね!」アハハ
花丸「いつまで自分に嘘をつくずらぁーー!!!」パーン
果南「」ビクッ
善子「いったぁ!!? 何すんのよずら丸!!」
花丸「果南さんも!! 本当はのっぽパンが大好きなくせに! カッコつけてタバコなんて吸ってバカみたいずら!!」
果南「私がバカ……? もっぺん言ってみな!!」ガシッ
善子「うぐっ……! く、苦しいです果南さん」
花丸「これ、あげるずら」つ
果南「のっぽパン? こんなもの……」
花丸「最後の一本ずら」ニコッ
果南「……分かったよ。もう一回だけ食べてみる。これで不味かったら許さないからね?」パクッ
善子「いや、食べる前に離してっ……!」ピクピク
花丸「どうずら? うまいずら??」
果南「……」グスッ
善子「果南さん!? ずら丸、一体何味を食べさせたのよ!」
花丸「果南さんの大好きな海鮮丼味ずら」
果南「これを食べすぎて太って……ダイエットのためにタバコを始めたんだ」ポロポロ
果南「タバコと一緒に食べるとさ、あんなに大好きだったのっぽパンがめちゃくちゃ不味くなって、食欲もだんだんなくなっていって」
果南「確かに体重は減ったよ? でも私が望んでたのはこういう未来じゃない……」
花丸「こういう未来ずら」
花丸「三人でこうして……のっぽパンを囲む未来」
善子「私も?」
果南「善子、今すぐのっぽパン買ってきな。海鮮丼味を三本」
善子「……」
果南「一緒に食べよう」ニコッ
海鮮丼味なんてどこにあるのよーっ!?(泣)
花丸「梅干し味ずら」ニッコリ
アニメがね・・・
美渡ねえと混ざってんのか
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