

善子「ねえ、ダイヤ。今度の休みなんだけど、映画いきましょ?」
ダイヤ「またですの? 付き合わされるほうの身にもなってくれます?」
善子「いいでしょ! だってダイヤが一番話が合うんだもん!」
ダイヤ「わたくしも正直ここまで趣味が合うとは思っていませんでしたわ」
ダイヤ「あなたが見るような映画はどうせファンタジーだとかそういうのだとばかり」
ルビィ「……」ジーッ
善子「確かにそういうのも好きだけど、全般的に見るわよ」
善子「ね? いいでしょ?」
ダイヤ「こうも毎週だとお財布が持たないというか」
ダイヤ「そうですわ、家で昔の映画でも見ます?」
善子「え? いいの!?」
ダイヤ「なんでそこまで喜びますの?」
善子「だってダイヤの家のテレビ大きそうだし」
善子「ふふ、ダイヤとお家デートね♡」ギュッ
ダイヤ「なっ……!」
ルビィ「っ!」
ダイヤ「で、デートではないでしょう!?」
善子「えー、ダイヤとお出かけするときはいつもデートだと思ってるけど?」ニヤニヤ
ダイヤ「そ、そういう勘違いされるようなことは――」
ルビィ「むー……」グイグイッ
ダイヤ「……どうしましたの?」
善子「なにダイヤとヨハネの間に入ってきてるのよ」
ルビィ「お姉ちゃん、善子ちゃんとばっかり話してる」
ダイヤ「はあ……?」
善子「何よ、ヨハネに嫉妬してるってわけ?」
ルビィ「善子ちゃんも、お姉ちゃんとばっかり話してる」ジッ
善子「へ?」
ルビィ「お姉ちゃんはルビィのお姉ちゃんで、善子ちゃんはルビィのお友達だもん……」ムーッ
ダイヤ「……」チラッ
善子「……」チラッ
ルビィ「2人ばっかりずるい……」ムスッ
ダイよし「」ナデナデ
ルビィ「ぴ、ぴぎぃ!?」
――
休日
善子「わぁ……!」キラキラ
ダイヤ「なにをそんなに目を輝かせてますの?」
善子「だ、だって、これスクリーン!」ソワソワ
ダイヤ「あぁ、お父様も映画が好きなので。わたくしの映画鑑賞好きはお父様の影響もありますわね」
善子「ヨハネここに住む!」
ダイヤ「何をおバカなことを」クスクス
ルビィ「……」チラッ
善子「……。ルビィがこっち見てる」クスクス
ダイヤ「もう、あの子ったら……」ハァ…
善子「ルビィも来たら」
ルビィ「ぴぎっ!?」
ルビィ「で、でも善子ちゃんとお姉ちゃんのデートなのに――」アセアセ
ダイヤ「だからデートではないと」
善子「じゃあほら、3人でデートするわよ」チョイチョイ
ルビィ「3人でデート……?」パアアアアアアア
ルビィ「うゆ! デートするびぃ!」トテトテ
善子「ナチュラルに間に入ってくるわね」
ルビィ「だって、2人とも大好きだからどっちかだけの隣なんて選べなくて――」
ダイヤ「はあ、わたくしの妹がご迷惑おかけしますわ……」
善子「別に迷惑なんかじゃないわよ」
善子「これを機にルビィが映画にハマってくれれば話し相手も増えるし」
ダイヤ「それは、まあ期待しない方がいいかと」
善子「へ? なんで?」
ダイヤ「すぐにわかりますわ」
――
善子「うぅ、ぐすっ……」
ダイヤ「……。いつも思いますけど、あなた本当に泣き虫ですわね」
善子「感受性が豊かって言って!」ウルウル
ダイヤ「ほら、ハンカチとティッシュ」
善子「ありがと、ぐすっ、ちーん」
ダイヤ「初めて一緒に映画に行った時、ハンカチで鼻をかまれたときはどうしてやろうかとおもいましたわ」
善子「だって泣くと鼻水出るんだもん……」
善子「でもこれ何度見てもいい映画ね」ウルウル
ダイヤ「そうですわね。ラストの雰囲気が本当に好きで、わたくしとしてもかなり好きな作品ですわ」
善子「ね、ルビィも感動したでしょ?」クルッ
ルビィ「すぅ……」
善子「って寝てるし!?」
ダイヤ「ルビィはアニメ映画以外だと途中で寝てしまうの」
ダイヤ「ディズニーとかジブリとかなら目をキラキラさせて見るんだけど」
善子「あぁ、だから期待しない方がいいって……」
善子「もう、どこまで子供なのよ、あんたは」ツンッ
ルビィ「えへへ、よしこちゃぁ♡ おねえちゃぁ♡」ムニャムニャ
善子「……いちいち可愛いわね」
ダイヤ「ありがとう」
善子「なんでダイヤがお礼言うわけ?」
ダイヤ「愛する妹のことを褒められれば姉としてお礼を言うのは当然ですわ」
善子「ふふ、じゃあこっちもありがと♡」
ダイヤ「あなたこそなぜお礼を?」
善子「大好きな友達のいいお姉さんでいてくれて」
ダイヤ「ふふ、映画以外にもう一つ共通点がありましたわね」
ルビィ「うゆ……?」コスリコスリ
善子「そうね、ふふ」
ルビィ「むーっ……。また2人で楽しそうにしてる……」ジトーッ
ダイよし「」ナデナデ
ルビィ「ぴぎぃ!?」
おわり
新しい可能性を頂いた
こうやって新たな可能性を見せてくれる作者好き
自分の見識も広がる思いだ
黒澤3姉妹よきかな
もっと書くんだよォ!
お願いします色んなパターン書いてください何でもしますから!
次も頼むぞ