

穂乃果「甘いパンとしょっぱいパンどちらが好きですか?」
穂乃果「甘いのを食べるとしょっぱいものが欲しくなる」
穂乃果「しょっぱいものを食べると甘いものが」
穂乃果「一番いいのは両方好きであること」
穂乃果「ジャージャージャ、ジャージャージャ」
穂乃果「ジャージャージャージャーン」
凛「今日は凛が一番乗りー、あれにこちゃんがいるにゃ」
にこ「すーすー」
凛「寝てる……」
凛「そうだ、いまのうち落書きを……」ニヤ
凛「えーっと、ペン、ペン」
凛「ピンクとイエロー……、やっぱりーイエローだよ!」
_φ(・_・
ジャララジャーン
凛「さてバレばいようにここを離れるにゃ」
海未「これはひどいですね」
にこ「……」
ことり「うーん、いったい誰が……」
穂乃果「チャッチャラチャラー♪チャッチャラチャラー♪」
海未「はい?」
穂乃果「チャッチャラチャラチャラー♪」
穂乃果「チリンチリン」
海未「あのー穂乃果?」
穂乃果「現場は?」
海未「え、現場?」
穂乃果「今泉君、現場だよ、現場」
海未「……?」
穂乃果「今泉君!」
海未「え!?私ですか!?」
ことり「古畑さん、こちらです」
穂乃果「さすが西園寺君だね、今日は君も見習いたまえよ」ペシッ
海未「いっ、何するのですか!?」
穂乃果「あ、ごめん……、じゃなくて現場はここだね」
穂乃果「あーあー、ひどいことを……」
ことり「矢澤にこ、アイドル研究部の部長です」
穂乃果「アイドル?」
ことり「どうやらスクールアイドルというものをやっていたようです」
穂乃果「へー君知ってる?」
海未「あなたたちもスクールアイドルでしょう……」
穂乃果「若いのに、残念だねー」
にこ「ちょっと、私死んでないわよ」
穂乃果「凶器は?」
にこ「ちょっと!」
ことり「この黄色いペンで、ひと思いに」
穂乃果「これは?」
海未「部室のペンですね」
穂乃果「んー、あなたが第一発見者?」
真姫「ねえ、これなんの遊び?」
穂乃果「……」
真姫「わ、わかったわよ、私が来たらにこちゃんの顔がひどいことになってたの」
にこ「言い方!」
穂乃果「んーその時他には?」
真姫「誰もいなかったわ」
凛「これは第一発見者が怪しいと思うな」
穂乃果「ん?こちらの方は?」
ことり「同じく部員の星空凛さんです」
海未「ことり、いったい何の遊びか教えてください」
穂乃果「いやーこの度は……」
凛「残念だけど仕方ないにゃ」
にこ「だから生きてるって!」
凛「にこちゃんはいつかこうなる運命だったにゃ」
穂乃果「はいー?それはどういった?」
凛「凛の大好きなラーメンをこの前勝手に食べたりひどいことした罰にゃ」
にこ「犯人あの子でしょ、ねえ」
ことり「どうやら被害者は恨まれてたみたいですね」
穂乃果「そのようだね」
海未「花陽?どうして部室の前にいるのですか?」
花陽「穂乃果ちゃんが立っててって……」
ことり「やはり第一発見者が怪しいのでしょうか」
海未「え、さすがにそれは……」
穂乃果「んーそうだねー」
真姫「なんで私が疑われるのよ」
穂乃果「おやぁ?」
海未「どうしたんですか?」
穂乃果「これは?」
海未「ピンクのペンですね」
穂乃果「そんなことはわかるよ、どうしてこれがー?」
ことり「それも部室のペンですね」
穂乃果「犯人はどうしてこれを使ったんだろう?」
ことり「たまたま?」
穂乃果「でもこのペン比べると、今泉君、顔」
海未「はい?」
穂乃果「んー」キュッ キュッ
海未「ちょ、ちょっと!」
穂乃果「ほらピンクの方が目立つ、同じ落書きなら目立つほうがいいよね?」
ことり「確かに」
海未「穂乃果……!」
穂乃果「……」ヒリヒリ
花陽「そのペンは凛ちゃんのお気に入りの……」
穂乃果「それホント?」
花陽「え、は、はい」
穂乃果「……」
穂乃果「お手柄だよ、君、えーっと、名前」
花陽「え、あの……」
穂乃果「名前ー、えー」
花陽「こ、小泉花陽……」
穂乃果「小泉君!」
穂乃果「今泉君、西園寺君」
ことり「え?あ!」
海未「え?」
ことり「……」パチッ
海未「どうして電気を消すのです?」
ことり「いいから、こっちに」
海未「え、あのっ」
穂乃果「えー今回の事件、なかなか難しかったです……」
穂乃果「決めてはこの2種類のペン」
穂乃果「そして人の好み」
穂乃果「古畑穂乃果でした」
穂乃果「ジャジャーン」
海未「なんですか、これは」
凛「犯人はまだ捕まらないのかにゃ」
穂乃果「おやー?どうしてそんなに気にしてるのですか?」
凛「べ、べつに……」
穂乃果「そういえばあなたは随分と被害者と親しかったとか」
凛「ま、まあ」
穂乃果「しかもー、グループないのでも冗談を言える間柄とか」
凛「それがどうしたのにゃ!」
穂乃果「これ、あなたのお気に入りのペンだとか?」
凛「そ、そうだけど……」
穂乃果「現場には二つのペンがありました」
穂乃果「イエロー、そしてピンク」
穂乃果「犯人はなぜか目立つピンクではなく、イエローを使った」
穂乃果「なぜか……」
凛「たまたまじゃ……」
穂乃果「たまたま?イタズラなら目立つほうを選ぶでしょう」
穂乃果「犯人は無意識に自分の好きな色、お気に入りを選んだ」
凛「な、なにを」
穂乃果「これ、あなたのお気に入りのペンだとかー?」
凛「……」
凛「意地悪にゃ……」
穂乃果「どうしてこんなことを?」
凛「ラーメン……」
穂乃果「はいー?」
凛「食べたかったにゃ……」
穂乃果「取調室でお出ししましょう」
凛「……はぁ」
穂乃果「さあ、こちらに」
穂乃果「ジャンジャン、ジャジャン、ジャンジャン、ジャジャン」
穂乃果「ジャージャージャー、ジャージャージャー」
絵里「ちょっと、なにしてるの、あなたたちは……」
ことり「穂乃果ちゃん、今度は金田一少年の事件簿読んでみる?」
穂乃果「読む!」
おわり
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