

ことり「身長175以上は絶対に欲しいかも」
海未「あ、あ~」
ことり「それと優しくて家事と子育てもお手伝いしてくれる人かな」
海未(ことりに理想の結婚相手を聞いてみたものの意外と理想が高かったです…)ガーン
ことり「海未ちゃんは?どんな子と結婚したいの?」
海未「特にこだわりはありませんが……私は園田を継ぐ身なので、一緒に家を守っていってくれる人ですかね」
ことり「海未ちゃんちに嫁ぐんならきっと礼儀作法とか身につけなきゃいけないよね?大変そ~」
海未「そんなことはありません。私の生活を支えてくれているうちに自ずと身につくと思いますし」
ことり「えー絶対大変。意外と亭主関白そうだし」
海未「そんなことないですって!あの、えっと、朝昼晩の食事さえ作ってくれればあとはテレビ見ながらダラダラしててもらっていいですし!掃除とか洗濯は全然私がやりますから!」
ことり「そうなの?お習字とか着付けとか習わなくていいの?」
海未「それは……まぁ多少出来てもらわないと困りますね」
ことり「ほらぁ、大変なんだよ~。お義母さんの前で書き順とか間違ったら
『ことりさん?ここは止めじゃなく払いですよ。字は体を表すともいいますから、海未さんの嫁として相応しい字を書いて下さいね』
とか言って静かに怒られるんだよ絶対。ことり姑にいびられるのとか本当無理だと思う」
海未「私のお母様は優しいですよ!きっとお嫁さんには余程のことがなければうるさいことは言わないです!」
ことり「うーん、じゃあいいけど。あとなんとなく親戚付き合いとか面倒くさそう。すごく品定めされそう」
ことり「早起きしなきゃいけなさそう」
ことり「海未ちゃんの家って冬は寒そう」
ことり「和食が多そう」
ことり「国産車しか乗れなさそう」
海未「親戚付き合いはしなくても私がなんとかするので問題ないですし冬はずっと暖房つけっぱなしにしておきます。
朝食は私が作るので昼過ぎまで寝ていてもらって結構ですし、和食と洋食は半々にしましょう。あとベンツ買います」
ことり「そうなんだ!海未ちゃんと結婚する子は幸せだね」
海未「えぇ!自分で言うのはなんですけど意外と優良物件だと思うのですが…」チラッ
ことり「……」ウーン
海未「そ、そういえば最近お母様から結婚を催促されていて…その…///」
ことり「あっ……男の子産まないといけなさそう。それに海未ちゃんお姉さんいるし跡継ぎ問題とかで泥々しそう」
海未「姉はとっくに嫁いでいるので関係ないです。見ての通り跡継ぎは女の子でも大丈夫です」エッヘン
海未「ですから私と…け、けっ…!」ドキドキ
ことり「そういえば、プロポーズはお洒落なシチュエーションでしてもらいたいなぁ」
海未「くぉッ!?」ビクッ
ことり「……な、なぁに?」
海未「い、いや!……今度の日曜日一緒に食事でもどうかなぁ~と!」
海未(危うくプロポーズしてしまうとこでしたがなんとか踏みとどまりました…が舌を噛みました痛い…)
ことり「日曜日?いいよ~」
海未「や、やった!では夕方頃に迎えに行きますね!」
ことり「うんっ♪」
ーーーー
ーー
ことり(海未ちゃんから結婚の話題出してくるなんて珍しかったなぁ~)
ことり(結婚かぁ……聞かれたから雑誌に載ってたのとか適当に言ってみたけど、理想の結婚相手なんて今まで全然考えたことなかったからわかんないよー)
ことり(そろそろ考えないといけないのかな…はぁ…)
ことり(海未ちゃんは焦ってるみたいだったけどもうお相手いるのかな…それかお見合いとかしちゃいそう)シュン
ことり(なんだかことりも焦ってきたぞ~)
ことり(でも出会いとかないし…独身の知り合いと言ったら…)
ことり「…」ウーン
ことり(穂乃果ちゃんの家って老舗だし安定してそう。意外と貯金ありそう。家族の雰囲気ものほほんとしてるし結婚したら毎日楽しそうだよね)
ことり(あとは…絵里ちゃんて格好いいしお洋服とかコーディネートしてあげたいかも。結婚したらちょこちょこ外国行けそうだし、なんかお洒落だよね。あと子供できたら絶対可愛い)
ことり(あっ、真姫ちゃんと結婚できたら玉の輿だね。お医者さんてカッコいいし。きっとパーティーとかにも呼ばれて楽しそう)
ことり(海未ちゃんと結婚したら……名家だしやっぱりなんだか大変そう。まさに嫁ぐって感じ)
ことり「結婚……はぁ…」
ー 日曜日 夕方 ー
キキー
バタンッ
海未「お待たせしました」
ことり「べ、ベンツ!どうしたの!?海未ちゃんのお家ってずっとお爺ちゃんが乗ってそうなクラウンだったよね!?」
海未「先日車を買い換えて外車にしてみました。さぁ乗って下さい」ガチャ
ことり「う、うん。ありがとう」
海未「夜景が綺麗な高級ホテルのレストランを予約してあります」
ことり「えっ!ことりそんな準備してきてないよ!ドレスコードとか心配なんだけど…」
海未「食事までまだ時間がありますから表参道のブティックに行きましょう。好きな服を選ぶといいですよ」
ことり「うん…」
ことり(そんなに持ち合わせないんだけど大丈夫かな…)
ーーー
ーー
ことり「わぁ~かわいい~♪♪♪」
ことり(でも高い…)ピラッ
海未「流石はことりです。そのコーディネートとってもお洒落ですよ」
ことり「あ、あはは…でも他のも見てみようかな~」
海未「店員さん、コレとコレを下さい」サッ
ことり「!?」
ことり(アメックスのプラチナカードだ!)
海未「他にも色々買ってあげます」ニコニコ
ことり「え、えっ…悪いよ!」
海未「気にしないで下さい。日頃お世話になっていることりへの、ささやかなお礼ですから」
ことり(いいのかな…)ドキドキ
※☆。.:*※:・’°☆※。.:*:☆・’°☆※。.:*:・’°☆
海未「乾杯」チンッ
ことり「すごいよ海未ちゃん……格好いい車に乗って、お洋服買ってもらって、素敵な景色みながらディナーだなんて…こんなの初めて!」
海未「ふふっ大袈裟ですよ。ことりならこんな機会はいくらでもあったのでは?」
ことり「ないっ全然ないよ!海未ちゃんは意外とこういう経験豊富なんだね?なんだか慣れてる感じ…ことりなんて今日ずっと緊張しっぱなしだよ」
海未「いっ、嫌でしたか!?」オロオロ
ことり「ううん!すっごくドキドキして楽しい♪」
海未「よかった……いえ、私もずっと緊張しているんです。きっとことり以上に」
ことり「そうは見えなかったけどなぁ」
海未「ふふっ、それなら私的には大成功です」
海未「少しお手洗いに行ってきますね」ガタッ
ことり「うんっ」
バサッ
ことり「ん?」
ことり(海未ちゃん何か落としたけど何だろう)ヒョイッ
ことり(本?タイトルは……『全速前進!恋愛必勝マニュアル~ダイスキだったらダイジョウブ!?~』)
ことり「…」ペラッ
海未「あれっ!必勝マニュアルがないっ!?」ガーンッ
海未(そろそろ大詰めなので確認のために読み返そうと思っていたのに…家に忘れてきたのでしょうか…)
海未(ま、まぁ昨日の夜100回くらいイメージトレーニングしたから大丈夫でしょう!)
海未「お待たせしました」
ことり「ううん!」サッ
海未「私がいない間に誰かにナンパされませんでしたか?ことりはかっかわいいので///」
ことり「!」ハッ
ことり(さっきの本に書いてあった台詞だ!)
~~~~~~~~~~~
【 席を外した後はフォローしつつ──
自分の好意を伝えるチャンスであります♡ 】
例:「お待たせ!私がいない間にナンパでもされてたんじゃないの?千歌ちゃんてばかわいいからさ☆」
ちなみにお手洗いに行ったついでにお会計も済ませておくとヨーソロー!
~~~~~~~~~~~~
ことり(そういえば今日のデート、さっきの本に書いてあった流れと全く同じかも)
ことり(確か続きには…)
~~~~~~~~~~~~~~~
【 食後はやっぱりデザートだよね♡♡♡
個人的には──壁クイ希望 !?】
例:「千歌ちゃん……大好きだよ」
自分の気持ちをストレートにぶつけよう!
もしも失敗しちゃったら…普通怪獣になって…ビームで誤魔化しちゃえ♪ガオー
~~~~~~~~~~~
ことり(って書いてあったような…もしかして告白とかされちゃうのかな)ドキドキ
海未「…」ウーン
ーーー
ーー
ことり(結局告白はされなかった)ホッ
海未「満足して頂けましたか?」
ことり「もちろん大満足ですっ!フランス料理美味しかったなぁ」
海未「それは良かったです♪さ、行きましょうか」
ことり(あ、やっぱりお会計済ませてくれてたんだ…お洋服買ってもらってお食事までご馳走になるなんて流石に悪いよ)
ことり「ねぇ海未ちゃん、これ…全然足りないかもだけど…」つ二万円
海未「デートでレディからお金を受け取るなんて出来ません」フッ
海未「代わりにもう少し付き合ってもらえませんか?少しドライブしたい気分なんです」
ことり(あれ?本には食後のドライブなんて書いてなかったのに)
海未「ことり?もしかして門限とかありましたか?」オロオロ
ことり「えっ、ううん!ないから行こっ!」
ー 海 ー
ザザーッ
ことり「冷えてきたね~」
海未「で、ですね…」ソーッ
ギュッ
ことり(お手手握られた!)ドキッ
海未「…///」
ことり「…」
海未「実はことりに話がありまして…」
ことり「うん…」ドキドキ
海未「…」
ことり「…」
海未「結婚してください」
ことり「!?」
海未「生涯を懸けてあなたを幸せにします」
ことり「…」
海未「…」
ことり「…」
海未「…」
ことり「…」ウーン
海未「…」
ことり「ごめんなさい…」
海未「…あー…」
ことり「…」
海未「本当はレストランでプロポーズする予定だったんですけど、それだとことりが断り辛くなると思って止めたんです」
海未「止めて正解でしたね、はは…」
ことり「…」
かわいい
海未「この間の時点で薄々勘づいてはいたんですよ。ことりが遠回しに私との結婚を拒否しているんじゃないかって」
海未「身長175は絶対欲しいって言ってましたもんね、イケメンがいいって言ってましたもんね」
海未「私ことりと同じ背丈ですし、私メンズじゃないですもん」グスッ
ことり「あぁっこの間のあれは違うの!ことり全然結婚とかそういうの疎くて、でもなんか話合わせなくちゃと思って雑誌の受け売りを適当に……泣かないで海未ちゃん」サスサス
海未「…」グスン
ことり「……海未ちゃんはことりのこと好き?」
海未「す、好きですよ!プロポーズまでしたのですから当たり前です!///」
ことり「じゃあことりのこといつから好き?」
海未「えっと…」
ことり「結婚を意識してからなんじゃない?」
海未「それは……それは今まで気づかなかっただけで、確かに両親から結婚を急かされたのがきっかけにはなりましたけど……思えば私は以前からことりのことを…!」
ことり「ことりも海未ちゃんのことは好きだよ。多分海未ちゃんがことりを好きな気持ちと同じくらい」
海未「えっ?」
ことり「でもね、『ケーキバイキングに来ました~。じゃあとりあえずチーズケーキ食べまーす』って感じになっちゃってるの今。伝わるかなあ」
海未「チーズケーキ?ことりの大好物じゃないですか」
ことり「そう、チーズケーキならまぁ間違いないかな~みたいな……うん、さながら海未ちゃんはチーズケーキなんだよ」
海未「え…チーズケーキなんですか?光栄です!」
ことり「うん。けど無理矢理バイキング連れてこられた感じだし…」
海未「ことりは結婚したくないのですか?私たちもう27歳なんですよ?」
ことり「そうなんだけどね…そりゃチーズケーキは好きだけどやっぱりデザートに食べたいじゃない?急に甘いもの食べたら血糖値上がるし…」
海未「話が見えません…私じゃダメならハッキリと言ってください…」グスッ
ことり「だからその、なんていうかね…」
ことり「恋人からがいいなって///」
海未「!!!」
ことり「ダメ…かな?」
海未「まさかっ!…で、では、け、けけ結婚を前提にお付き合いしてくださいっ!」
ことり「えへへ///はいっ宜しくお願いします♪」
リ`^ヮ^)
リ`^ヮ^)
海未「うぁ~~ことりと恋人同士なんて夢みたいです」ドキドキ
ことり「変な感じだよね。それにしても…いきなりプロポーズされるとは思わなかったからビックリしちゃった!」
海未「すみません…確かに焦り過ぎてたかもしれません///」
ことり「プロポーズは断っちゃったけど、海未ちゃんと結婚するのが嫌なわけじゃないんだよ?」
ことり「ことりね、実は誰かと付き合ったりしたことないから…まずお付き合いしてみたかったし」
ことり「こんなお子ちゃまなことりに結婚はまだ早いかなって」
海未「そうですね…恥ずかしながら私も交際するの初めてです…もう27だと言うのに……」
ことり「…」
海未「…」
ことり「あぁ、そういえば…じゃーん♪レストランでこんなもの拾ってしまいましたっ」
海未「えっ!?必勝マニュアル!なぜことりがそれを///」
ことり「この本すっごく読み込まれてる…ことりのために頑張ってくれたんだよね?嬉しいな」
海未「あはは…何せ経験がないのでどのようにアプローチしたらいいのか解らなくて」
ことり「素敵だったし格好よかったけど、緊張するからいつもの海未ちゃんがいいな」
海未「はい、背伸びは止めます。これからはふたりでゆっくり進んで行きましょう」
ことり「うん…ゆっくり、ね♪」
ことり「でも次のプロポーズはもっとロマンチックなの期待しちゃうかも♪」
海未「そんな!今日のが精一杯ですよ~」
ことり「ふふっ♪」
海未「あっ、そうだ」
海未「こんなものありますけど」チャラッ
ことり「その鍵は…?」
海未「本に書いてあったので一応お部屋取ってあるんです」
ことり「お部屋って……え、えぇ!?////」
海未「ふたりで寝るため?ですかね」
ことり「それは…ことりたちにはちょっと早くないかな?さっきゆっくり進んで行こうって言ってたよね!?」
海未「そうですか?お泊まりなら穂乃果と3人で何度もしてるじゃないですか。ことりと二人きりはあまりないかもですけど」
ことり「あ~……そ、そうだよねっ!じゃあせっかくだからお泊まりしておこっか♪」
ことり(文字通り、寝るだけだもんね…///)ドキドキ
けどどうしてもあとベンツ買いますで草生える
面白かった
終わりなら乙!
(;*> – •*)ゞ
メイ;*σ _ σリ
ーー
ーーーーー
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海未「お疲れ様でした。本日のお稽古はここまでです」
アリガトウゴザイマシタ-!
海未「日か落ちるのが早くなってきたので、暗くなる前に着替えて帰るのですよ」
海未「ふぅ…つかれた」テクテク
海未「お母様~この後の稽古って…ん?」
ガヤガヤ
海未(お母様とお父様、何か熱心に話し合ってますね?)ピト
「だ、だが…大切な…」
「気持ちはわかりますけど…むす…甘いんですから…」
海未「大切…蒸す…甘い……もしや…」フム
海未母「海未さんには私から話しますからね」
海未「!」ギクッ
ガラッ
海未母「あら海未さん、丁度良い所に。ちょっとよろしいですか?」
海未「すみません実は戸棚の奥にあったほむまんは私が食べました。ごめんなさい」ペコリ
海未母「……それは後で買ってきて貰うとして」
海未「え?ほむまんの話じゃないのですか?蒸すとか甘いって」
海未母「お父様が娘のあなたに甘いという話をしていたのです。海未さん、盗み聞きは感心しませんよ?」
海未「はい…」
海未母「結婚の話になって…お父様は貴女が大切な後継ぎだから自由にさせてやれと言っていましたが…本音では海未さんが結婚して誰かのものになるのが寂しいのでしょう」ハァ
海未「結婚…」
海未母「貴女ももう27。師範代もしっかりとこなせているし、道場を託す日もそう遠くないと思います」
海未母「ですから、そろそろ身を固めて私達を安心させることも考えて下さいね」ニッコリ
海未「はい!」
海未(って元気よく返事したものの…結婚て、好きな人と契りを結ぶやつですよね?相手がいないんですけど……)
海未母「相手にお困りなら私が縁談を探してきますけど、海未さんなら引く手あまたですから心配ありませんよ」
海未母「私の自慢の娘ですから」サスサス
海未「お母様…」
「せんせー!さよーならー!」ブンブン
「せんせえバイバ~イ!」フリフリ
海未「さようなら。気をつけて帰るんですよ」
海未(子ども……家のために産まなきゃいけないんですよね)ズーン
海未(その前に結婚ですが。はぁ)
海未(やはりお相手はどこかの家元の次男とかになるんでしょうか)
海未(……そうだ、ほむまん買いにいかないと)
ー 穂むら ー
穂乃果「おっ海未ちゃん!いらっしゃい!」
海未「こんばんは。ほむまん4箱と少し相談に乗ってもらえませんか」
穂乃果「え、珍しい!もうすぐ店閉めるから上で待っててー」
穂乃果「なるほどね。結婚かぁ~」
海未「はい。今まで考えたこと無…かった訳ないですけど、面倒で考えないようにしてきたんです」
穂乃果「なんか海未ちゃんらしくないね。海未ちゃんて宿題とか嫌なこと先に片付けるタイプでしょ?ほのかと違って」
海未「だって…宿題はひとりで出来ますけど、結婚は相手がいないと出来ないから仕方ないじゃないですか」
穂乃果「じゃあ単純に相手探せばいいだけじゃん」
海未「まぁそうなんですけどね」
穂乃果「でも相談に来たってことはさ、探したくないってことだよね」
海未「あっ確かに!結婚相手なんて探したくない気分なんですよ私は!」
穂乃果「だよねっ。でも結婚はしなくちゃなんでしょう?うーん」
海未「えぇ、早く子供産んで両親に孫の顔を見せてあげたい気持ちはあるんですけど……ところで穂乃果は結婚の予定とかないんですか?」
穂乃果「私?んー…内緒にしとこっかな♪」
穂乃果「それよりさ、まずは海未ちゃん自身が結婚したくならなきゃ」
海未「まぁ…そうですよね」
穂乃果「てことで幸せな夫婦生活を覗いて見よう」
~
ガチャ
穂乃果「お邪魔しまーっす!」
凛「いらっしゃい穂乃果ちゃん海未ちゃん!」
花陽「久しぶりだねっ!」
海未「お久しぶりです。それはそうと穂乃果、幸せ夫婦は一体どこに?」
穂乃果「なに言ってるのさ、このふたりだよ」
海未「え…夫婦…?」
凛「1年前に婚約したんだけど、4ヶ月前に……ね♪」ナデナデ
花陽「えへへっ///あ、蹴ったよ」
海未「ま、まさか…花陽のそのお腹って……」
穂乃果「授かり婚てやつだね!」
凛「再来月結婚式挙げる予定だから絶対来てね!」
海未「待ってください頭が追い付いていません!!!」
花陽「海未ちゃん大丈夫?今お茶淹れてくるね」パタパタ
凛「あっ、りんがやるからかよちんは座ってて」
花陽「いいよ~休んでばっかだと太っちゃうもん」
凛「だーめ。もうかよちんだけの身体じゃないんだよ?」サスサス
穂乃果「わぁ…二人ともすっかり夫婦だね。ね?海未ちゃん」
海未「いやいや、おかしいでしょう!どうやったら女の子同士で赤ちゃん作れるんですか!?」
凛「え?」
花陽「えっ?」
穂乃果「海未ちゃん…」ハァ
穂乃果「じゃあどうやって男女で赤ちゃん作るのか説明してみてよ」
海未「えっ……それは……おしべとめしべを………うぅ…////」
凛「それと同じ要領で、めしべとめしべでも赤ちゃんはできるんだよ?」
海未「はい?」
花陽「……もしかして海未ちゃんて全然テレビとか見ない人?」
海未「テレビですか…高校卒業して以来見ていませんね」
凛「えぇ~!?どーりで古いリアクションしてた訳だにゃ」ヤレヤレ
穂乃果「あのね海未ちゃん、今はもうips細胞ってやつで普通に同性同士の赤ちゃんがつくれる時代なんだよ」ヤレヤレ
花陽「同性同士でも子供が出来るからって、結構前に法改正されて同性婚も普通になってるんだけど…」ヤレヤレ
海未「し、知りませんでした…」ポカーン
穂乃果「まっ、そんなことだろうと思ってたけどね」
海未「では私の結婚相手も異性とは限らない…と!?」
凛「海未ちゃん結婚するの?」
穂乃果「角角飛車飛車なんだよ」
海未「斯々然々です」
凛「はい王手~用件はわかったにゃ」
花陽「海未ちゃんのお家は由緒正しい感じだもんね」
海未「園田の血を私で絶やす訳にはいきませんから…この際同性でも構いません、結婚して子供を産ませなくては!」
穂乃果「あれっ?急に結婚乗り気になってない?産むんじゃなくて産ませる気満々じゃない?」
海未「そ、そんなこと…///」ブンブン
凛「もしかして男の人と結婚するのが嫌だったんじゃないかにゃ?」
花陽「良かったね、海未ちゃん!あっまた蹴った」サスサス
穂乃果「じゃあ海未ちゃんのお相手探そうよ!理想の結婚相手は?女の人なのは決定として」
海未「えぇと……優しい人とか?」
穂乃果「小学生かっ!もっとちゃんと考えて!」
凛「おっぱいは大きいほうがいい?」
海未「……あぁーーーーーー!!!!!」
花陽「わっ急にド,ドウシタノォ!?!?」
海未「胸は大きいほうがいいです」
凛「海未ちゃんえっちにゃ!」
海未「…けど、やっぱり結婚相手探したくないと思ったんです」
穂乃果「海未ちゃん…」
海未「ありがとうございました。もう帰ります」
凛「近々招待状送るから」
穂乃果「うん!楽しみにしてるね!」
花陽「また遊びに来てね」
海未「えぇ是非。花陽、お身体お大事にしてくださいね。お邪魔しました」
バタンッ
花陽「そういえばお茶淹れるの忘れてたね」
凛「んにゃ」
穂乃果「答えは見つかった?」
海未「はい」
海未「…多分、心のどこかでずっと引っ掛かってたことがあって」
海未「結婚相手を探したくなかったのは、探しても絶対に見つからないと思ってたからなんです」
海未「彼女は結婚の対象にはなり得ないって決めつけていたんです」
海未「彼女の子供を産むことも、彼女に私の子供を産んでもらうこともできないって」
海未「でも…!」
穂乃果「ふふっ、ファイトだよ!海未ちゃん!」グッ
海未「はいっ!」
穂乃果「良かったらこの本貸してあげる」
つ『全速前進!恋愛必勝マニュアル~ダイスキだったらダイジョウブ!?~』
~~
~
海未「ことりは結婚とか考えていますか?」
ことり「けっこん?」
海未「えぇ、結婚するならどんな人がいいですか?」
ことり「えっとね~……年収は800万以上でイケメンがいいな~あと身長175以上は絶対に欲しいかも」
海未「あ、あ~」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーー
これが iPSの向こう側か…
そういうこと言ってるから27歳独身なんだぞww
すぐに(30)になることは確実
最初の全部海未の事言ってるとしたら萌えるな