

英玲奈「今日はまた一段と寒いな」ブルッ
ツバサ「あ、英玲奈オイル漏れてる」
英玲奈「あっ」///
ツバサ「ああ、太ももまで垂れて……」フキフキ
あんじゅ「結構英玲奈って抜けてるわよねぇ」
英玲奈「す、すまない」
ツバサ「レディなんだからしっかりしないとダメよ」
英玲奈「レディじゃない 私はロボットだ」
ツバサ「レディよ」
英玲奈「いいや、私はロボットだよ」
英玲奈「博士が造った、汎用人型決戦兵器ERENAだ」
あんじゅ「そんなことよりも、年末のイベントどうする?」
英玲奈「そんなこと……」
ツバサ「そうね、私たちがメジャーデビューして初めてのカウントダウンライブな訳だし、派手にいきたいわよね」
あんじゅ「英玲奈はどう思う?」
英玲奈「そうだな、ロボットダンスなんてどうだ?」
ツバサ「スネてるの?」
英玲奈「スネてない」
英玲奈「風邪か……?あれ?私、風邪引く機能あったっけ」
ツバサ「あなた疲れてるのよ英玲奈」
あんじゅ「ちょっと休んだら?ライブのことは私たちで考えとくから」
英玲奈「……ああ、分かったよ」
あんじゅ「ゆっくりしてて大丈夫よぉ」
英玲奈「ちょっとお茶でも飲んでくる」
ガシャンッ キュィィィィィン
英玲奈「じゃあまた後で」
ボシュゥゥゥゥ
ツバサ「行ってらっしゃい」
あんじゅ「移動にジェット使うくせになんでロボットってバレてないと思ってるのかしらねぇ」
-喫茶店-
英玲奈「ふぅ……ここのコーヒーは相変わらず美味いな」
英玲奈「それにしても……ツバサもあんじゅも危機感が薄いんじゃないか?」
英玲奈「ロボットってことがバレたら一体どうなることやら……」
英玲奈「博士にも相談しといた方が良さそうだな」
「ちょっとぉ~~!財布忘れるってどういうことよ!」
「完全に油断してたわ」
「にこっち、ウチも忘れた」
「あんたたち最初から私にたかる気だったでしょ!」
英玲奈「ん……?この声は」
にこ「あ、英玲奈」
絵里「あら、英玲奈じゃない 元気?」
希「アイドル、忙しいんやないの?」
英玲奈「あ、ああ……なんとか」
英玲奈(ナチュラルに私の席に座ったな)
絵里「あ、ウエイトレスさん、本日のコーヒー3つで」
にこ「それ私が代金払うんでしょ」
絵里「いやぁ、私と希は普通の大学生なのに、現役アイドル2人とお茶できるなんてラッキーね」
希「にこっちは全然売れとらんけど」
にこ「事務所が悪いのよ事務所が!あそこ所属アイドル私含めて2人だけの超弱小よ!?完全に騙された!」
希「にこっちはすぐ騙される」
にこ「ふんっ!すぐに事務所ごとトップに上り詰めてやるわ」
英玲奈「はは、元気そうで何よりだ」
にこ「英玲奈はこんなところで何してたのよ?売れっ子なのに」
英玲奈「まぁ、なんだ、気晴らしにコーヒーでも飲もうと思ってな」
絵里「にこは売れっ子じゃないのに こんなところで油売ってて平気なの?」
にこ「あんたたちが呼び出したんでしょーが!!」
希「ああ、もうアイドルがそんな言葉遣いしちゃダメやん」
にこ「誰のせいよ……」
英玲奈「ふふふ、いいな」
絵里「?」
英玲奈「学生時代から変わらない関係というものは、いいな」
英玲奈「大人になると色々なしがらみがあって、昔と同じではいられないものだから、3人を見ると安心するよ」
希「……なにか、悩みがあるんやね?」
英玲奈「その通りだが、気にしないでくれ 私の問題だ」
にこ「ふぅん、あんたも大変ね」
英玲奈「ツバサとあんじゅには、全く困ったものだよ」フフッ
絵里「ん~……」
絵里「……英玲奈って、昔に比べて笑顔が可愛くなったわよね?」
英玲奈「え、そ、そうか?」
絵里「クールな姉御キャラは卒業したの?」
英玲奈「卒業も何も、入学した覚えがないんだが」
希「ウチは今のキャラの方が好きやね」
英玲奈「キャラでもないんだが……」
希「なら、なおさらいいことやん」
英玲奈「そうだろうか」
英玲奈「ツバサたちにも言われたんだ。あなたはもっと気楽に考えるべきよ、って」
絵里「そうねぇ、確かにずっと気張ってたら疲れちゃうもの」
英玲奈「2人を見習って、マイペースにやるようにはしているんだが、なかなか難しいな」
にこ「でも、その結果今のあなたなんでしょ?表情も柔らかくなったし、いい傾向よ」
英玲奈「そうか?まだ足りないと言われるが」
にこ「力を抜き過ぎるのも問題でしょ 絵里なんて穂乃果たちに感化されて脳みそカステラになったのよ」
絵里「あっ、カステラ食べたい」
うーん、これはカステラ…
希「そういえば、年末のライブの準備進んでるん?」
英玲奈「ああ、ツバサもあんじゅも張り切ってるよ」
絵里「私チケット買えなかったのよねぇ」
希「ウチも落ちた」
にこ「私は関係者席」フフーン
英玲奈「す、すまない……私の方で席を用意しようか?」
絵里「え!!いいの!?」
英玲奈「まぁ、2、3人くらいなら今からでも」
希「ありがと~!」サワサワ
絵里「愛してる~!」ペタペタ
英玲奈「わかったから体触るな」
にこ「安いわね……関係者席」
英玲奈「おっと、そろそろ時間だ もう行くよ」
絵里「行っちゃうの?残念ね」
英玲奈「いつでも連絡してくれ 一緒にラブライブを賭けて戦い、一緒にライブをした仲なんだから」
希「SDS楽しかったなぁ」
英玲奈「μ‘sからは色んなことを教えてもらったよ」
にこ「そうね、近いうちにまた会いましょう 私のライブチケットも用意しとくわ」
絵里「いっつも余ってるしね」
にこ「うるさいわよ」
英玲奈「またな」
絵里「ええ、またね」
にこ「ばいばい」
希「かしこみかしこみ~」フリフリ
英玲奈「なんだ?それ」
希「おまじないの言葉や 英玲奈ちゃんに幸あれ!ってね」
英玲奈「ふふ、ありがとう」
-外-
英玲奈「思ったより長居してしまったな」
英玲奈「でも、お陰でだいぶ気は晴れた」
ツバサ「あ、英玲奈見っけ」
あんじゅ「やっぱりここにいた」
英玲奈「! 2人ともどうしたんだ?」
ツバサ「いやぁ、博士に相談したら 英玲奈についていってあげてって言われたから」
あんじゅ「英玲奈はなんだかんだ言って寂しがり屋だからねぇ」
英玲奈「む……」
ツバサ「ね、歩きながら話しましょ」
英玲奈「……ああ」
英玲奈「……」
ツバサ「…あなたは賢いから色々不安に感じてしまうのはわかるわ」
あんじゅ「ロボットだからとか、プロだからとか、ね」
英玲奈「まぁ……そうかもな」
ツバサ「でも、自分の楽しいって気持ちに従うのが1番だと思うの」
英玲奈「楽しい……」
あんじゅ「英玲奈は今楽しい?」
英玲奈「あ、ああもちろんだ!A- RISEのメンバーで幸せだと思ってる」
ツバサ「うん、私もそのままの英玲奈がいいわ」
あんじゅ「もうちょっと壊したらもっと可愛くなるのかしら」
英玲奈「そういう怖いこと言うのはやめてくれ……」
英玲奈「それよりも、ライブの方はちゃんと考えたのか?」
あんじゅ「ライブは……そうねぇ」
ツバサ「ロボットダンスはどう?」
英玲奈「ツバサ」
ツバサ「なに?英玲奈」
英玲奈「それ、いいな」
シリーズ化きぼん
好き
アライズのスピンオフ出ないかな
乙乙
俺、えれな好きだ