ことりぷらす

千歌「あれからしばらくたった……」

千歌「やっと梨子ちゃんと普通に目を合わせられるようになってきたよ」

千歌「でもそうするとね……また見たくなるんだ」

千歌「現にわたしは今Twitterを開いてる」

千歌「まだ鞠莉ちゃんのは調べてもわかんなかったけど……というか鞠莉ちゃんやってるのかな」

千歌「英語とかだとわたし手の出しようがないよ」

千歌「でも、この間の履歴を探ればみんなのアカウントは見つかる」

千歌「……うーむ」

千歌「見たい気もするけど、見ちゃだめなきもする」

千歌「…………」ｳ-ﾑ

千歌「……よし、今日の分だけ見てみよう」

千歌「そうと決まればけんさーく！」ﾎﾟﾁ

千歌「まずは花丸ちゃん！」

千歌「相変わらずのっぽパンかぁ」

千歌「……そういえば、最近体重測ってないなぁ」

千歌「ふむふむ」

千歌「そういや花丸ちゃん、Amazonたまに使ってるんだったね」

千歌「当日配達なくなるの不便だよなぁ」

千歌「本とか、綺麗な状態で家まで来るらしいからねー」

千歌「……というか結構な頻度で注文してるんじゃない？　嫌な顔されるって」

千歌「ちょっとその定期減らそっか！」

千歌「お次はルビィちゃーん！」

千歌「生徒手帳……？」

千歌「わたしはあるよね……？」ｶﾞｻｺﾞｿ

千歌「あ、よかった」ﾎｯ

千歌「見ちゃったんかーい！」

千歌「さあ果南ちゃんはー？」

千歌「飯テロ！？」

千歌「まずいよ……それはまずい」

千歌「でもまあ、やっちゃいけないって言われるとね……」

千歌「うわ、すごいお腹空かない画像だなぁ」

千歌「果南ちゃんは夜にこれ見るとお腹空くのかなぁ」

千歌「あ、これ食材なんだ」

千歌「でも果南ちゃん、写真撮るのあんまりうまくなかったよね……」

千歌「それで、みそ汁は……？」

千歌「……うーん」

千歌「下に青敷いたらいいってものでもなくない……？」

千歌「というか奥の何！？」

千歌「お団子あるならそれでいいじゃん……」

千歌「まあ果南ちゃんなりのこだわりがあるんだろうなぁ」

千歌「次は曜ちゃーん」

千歌「えっ産卵……？」

千歌「あ、そうだよね」

千歌「生ゴミが散乱って……カラスとかかな」

千歌「ん……？」

千歌「カラスといえば……」

千歌「ま、いっか」

千歌「あー、そういえば曜ちゃん、何か言ってたね」

千歌「たしかに授業中、わたししか寝てなかったなぁ」

千歌「へえ、よかったよかった」

千歌「後輩って……」

千歌「ま、次行こ次行こ」

千歌「次はダイヤさんだねー」

千歌「……いや、ダイヤさんじゃないんだった、ダイヤさんに似てる人ね！」

千歌「ふんふん、昨日果南ちゃんが鞠莉さんとダイヤさんと遊びに行ったらしいけどたまたまだね」

千歌「……ハードロックも、たまたまだよね」

千歌「なるほどね、好きなジャンルが？」

千歌「……かっ、果南ちゃぁぁぁぁぁぁん！！」

千歌「いや、その前に果南ちゃんのTwitter確認してみよう……」

千歌「またやってる……」

千歌「……そして美味しくなさそう」

千歌「今度電話切ったお詫びに教えてあげよう……」

千歌「というか電池が切れそう」

千歌「充電コード充電コード……これすぐ折れちゃうんだよねー」ｶﾁ

千歌「……あ」

千歌「お腹空いてたのは、わたしではなくスマホでした！」

千歌「あはははwwwwwww」

千歌「…………」

千歌「次行こう」

千歌「さあ次はウワサの善子ちゃーん」

千歌「あ、友達が遅刻したって、花丸ちゃんも言ってたね」

千歌「あーそうだよね……先生も怒っちゃった手前、なかなか認められないもんね」

千歌「でも謝るだけ偉い偉い」ｳﾝｳﾝ

千歌「あ、先輩に買ってもらったって……」

千歌「さっきのアレかな？」

千歌「ウエハースの金箔被りか……あるある」

千歌「あ、続き」

千歌「あっ、よかったー」

千歌「あの子も元気なんだね」

千歌「そして一番学生らしいツイートしてるのが善子ちゃんっていうね」

千歌「……えっと、じゃあ、最後に」

千歌「……梨子ちゃんっぽい人」

千歌「……うん、プロフィール除けば普通だね」

千歌「凝ってることがあるのもね、女子高生だもん」

千歌「で、凝ってることって？」

千歌「女子高生らしさ！！！」

千歌「凝ってることに女子高生らしさを出してよ！！」

千歌「個人の自由だとは思うけど安心したかったから！！」

千歌「女子高生らしさあるかな！？　いやないよ！！」

千歌「いやぁ……そういうことでもね」

千歌「……あれ？　耳何個ぶん、って、さっき」

千歌「知らないよ……」

千歌「…………」

千歌「えっと、ｲﾁ､ﾆ……」

千歌「…………」

千歌「わたしの髪の長さ、肩から、耳、に、2個分だ」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

千歌「つ、続きだ……」

千歌「……あっ、さっきのルビィちゃんのってもしかして」

千歌「…………」

千歌「ルビィちゃん、深読みはしないことだね……」

<ﾋﾟﾝﾎﾟ-ﾝ

千歌「あ、あれぇ？　こんな時間に誰だろう……」

千歌「は、はーい」ｶﾞﾁｬ

梨子「あ、千歌ちゃん？」

千歌「」ﾋﾞｸｯ

梨子「生徒手帳とか……拾ってない？」

千歌「ひ、拾ってないﾃﾞ-ｽ」

梨子「そっかぁ……わかった、ありがと」

梨子「おやすみ」

千歌「うっうん、おやすみ……」

<ｶﾞﾗﾗﾋﾟｼｬﾝ

千歌「……やっぱり」

千歌「Twitterなんて、あんまり見るもんじゃないね」

おまけ

数人のフォロワーを犠牲にしました。少しでも皆さんの貴重な時間を無駄にできていれば嬉しいです。
読んでくださりありがとうございました。
またなにか機会があればよろしくお願いします。