ことりぷらす

ダイヤ部屋　夜

ﾊﾞﾀﾝｯ

ダイヤ「…」

ダイヤ「ふふっ、とうとう届きましたわ…」ﾋﾞﾘﾘﾘ

ダイヤ「この時をどれだけ待ち望んだことか」ﾊﾟｶｯ

ダイヤ「っっっ！！」ﾊﾟｧ

ダイヤ「来ましたわ！！！いらっしゃい！！」ﾀﾞｷｯ

ダイヤ「あーもぉずっと待ってました！！！」ｷﾞｭｩｩｩ

ダイヤ「はぁぁぁ可愛いですわぁ！！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ダイヤ「ふふっ、ベッドで一緒に寝ましょーねー」ﾎﾞｽﾝｯ

ダイヤ「んーー！！」ｷﾞｭｩｩｩ

ダイヤ「この抱き心地…安心感といったら…」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

ダイヤ「…」ﾋﾟﾀｯ

ダイヤ「可愛いですわ！！もぉ可愛い可愛い可愛い可愛い！！！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

「なにしてるの…おねえちゃ」

ダイヤ「ぴぎゃぁぁああああ！！！？！？！？」ﾋﾞｸｯｯｯ

ｻｯ　ﾊﾞｻｯ

ダイヤ「るるるるルビィ、なにか用ですか！！？」ｱｾｱｾ

ルビィ「ん？…うん」ﾁﾗｯ

ダイヤ「まったく…ノックくらいしなさいといつも言ってるでしょう」ｺﾞﾎﾝｯ

ルビィ「えーちゃんとしたよー(してないけど)」

ルビィ「おねーちゃがなにかに夢中で気づかなかっただけでしょ？」

ダイヤ「ん”…ん”ん、すいません」

ルビィ「ほら」ﾃｸﾃｸ

ダイヤ「ちょ、待ってください！」

ルビィ「なに？」

ダイヤ「なに？ではありません！それはこちらの台詞です、なにか私に用があったのでは？」

ルビィ「うん、お姉ちゃんと一緒に寝たいから来たの、枕もあるよ」

ダイヤ「なんてタイミングの悪い…じゃなくて」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

ルビィ「？」

ダイヤ「す、ごめんなさいルビィ、今日はちょっと…都合が悪くて」

ルビィ「ねぇ、なに隠してるの？…お布団の中」ﾁﾗｯ

ダイヤ「んなっ、隠してるですって？…なにもないですよ」ﾆｺﾆｺ

ルビィ「さっき隠してたよ」

ダイヤ「隠してません」

ルビィ「隠してた」

ダイヤ「隠してません」

ルビィ「…」

ダイヤ「あ、あの…」

ルビィ「まぁいいけど」ﾃｸﾃｸ

ダイヤ「な、こっちに来てはいけません！！」ﾋﾞｸｯ

ルビィ「どうして？おねーちゃと寝たいのに…」ｼｭﾝ

ダイヤ「ぐぬぬ」

ルビィ「だめ…なの？」ｳﾙｳﾙ

ダイヤ「うっ」ｷｭﾝ

ルビィ「そっか…お姉ちゃんだって一人で寝たいときくらいあるよね…ルビィがいたら鬱陶しいもんね」ｸﾞﾁｸﾞﾁ

ダイヤ「そ、そんなことありません！！私だってルビィと一緒に寝たいですわ！毎日だって構いません！！」

ルビィ「ならいいよね」ﾆｺｯ

ダイヤ「いや、今はだめ…」

ルビィ「とうっ！！」ﾀﾞｯ

ダイヤ「っっっ！！！！」

ルビィ「ダーーーイブ！！」ｽﾞｻｰｯ

ダイヤ「ぎゃぁぁあああ！！！？」

ルビィ「えへへ、おねーちゃのお布団のにおいすんすん♪…あれ？」

ダイヤ「…」

ルビィ「おねーちゃ…これなに」ﾋｮｲ

ダイヤ「さ…さぁ？なんでしょう、いつの間にこんなものが私の布団の中に」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

ルビィ「これ、あれだよね…メガジャンボ寝そべりぬいぐるみ…」

ルビィ「しかもルビィのやつ」ｼﾞﾄｯ

ダイヤ「ほ、ほんとですね…」ﾒｿﾗｼ

ルビィ「…お姉ちゃん、これ隠したよねさっき」

ダイヤ「…」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

ルビィ「じーっ」

ダイヤ「…」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

ルビィ「まぁ、いいけど」

ダイヤ「…はぁ」ﾎｯ

ルビィ「…」

ダイヤ「さ、さぁルビィ、そのぬいぐるみをこっちに」

ルビィ「ぽいっ」ﾋｭｯ

寝そべりルビィ「…」ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｰ

ダイヤ「ぎゃぁぁあああ！！！」ﾀﾞｯ

ルビィ「あ、手が滑っちゃった」

ダイヤ「なな、ルビィになにするんですかルビィ！！」ﾀﾞｷｯ

ルビィ「…」

ダイヤ「あー絨毯の埃が」ﾊﾟｼﾊﾟｼｯ

ルビィ「へぇ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～」

ダイヤ「っ」ﾋﾞｸｯ

ルビィ「そっか…そう言うこと…」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

ダイヤ「…る、ルビィ？」ｸﾙｯ

ルビィ「さっきベッドの上で悶えてたのはそういうことだったんだね…」

ダイヤ「あ、あの」

ルビィ「そっか…そっかそっか、おねーちゃはぬいぐるみルビィにくぎづけってことかぁ」

ダイヤ「ルビィ…目、目が怖いです」ｶﾞｸｶﾞｸ

ルビィ「ここにいるルビィより、ぬいぐるみルビィのほうがお気に入りなんだ…お姉ちゃん」ｼﾞﾄｯ

ダイヤ「ご、誤解です！！」

ルビィ「ふんっ」ﾌﾟｲｯ

ダイヤ「なっ！」ｶﾞｰﾝ

ダイヤ「…」

ダイヤ「…ああああ…やってしまいましたわ」ｶﾞｸﾘｯ

ダイヤ「ルビィ…怒ってましたわ…珍しく」

ダイヤ「非常にまずい…」

ダイヤ「…」ﾁﾗｯ

寝そべりルビィ「…」

ダイヤ「んっ」ﾋｮｲ

ダイヤ「可愛い…やはり可愛いです、とても」

ダイヤ「…」ﾀﾞｷｯ

ダイヤ「…」

ダイヤ「だけど」

ダイヤ「今抱き締めなきゃいけないのは、あの子の方…ですわよね」

寝そべりルビィ「…」

ダイヤ「ごめんなさい、いらっしゃったばかりなのに」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ｶﾞﾁｬ

ダイヤ「行ってきますね」

ﾊﾞﾀﾝｯ

—–
—
–

ルビィ「むぅ」

ルビィ「お姉ちゃんのばか…お姉ちゃんのばか…お姉ちゃんのばか…」ﾑｽｯ

ルビィ「…」

ルビィ「…」

ルビィ「ばか」ﾎﾞｿｯ

ｺﾝｺﾝ

ルビィ「ぴぎゃ！？」ﾋﾞｸｯ

「ルビィ、入りますわよ」

ルビィ「だ、だめ！！」

ｶﾞﾁｬ

ダイヤ「入ります」

ルビィ「なーんーでー！！」

ダイヤ「ん…枕、持ってきましたわ」ﾆｺｯ

ルビィ「ふんっ、お姉ちゃんなんて知りません、一人で床にでも寝てればいいよ」ﾌﾟｲｯ

ダイヤ「ルビィ…」

ルビィ「知らない、一人で寝るもん」ﾊﾞｻｯ

ダイヤ「んっ」ﾎﾞｽﾝｯ

ルビィ「…」

ダイヤ「ルビィ、こっち向いて」

ルビィ「ふんっ、だ」ﾌﾟｸｯ

ダイヤ「さっきは…その…ごめんなさい、嘘をついて」

ルビィ「…」

ダイヤ「あのぬいぐるみを買ったことを、あなたに知られるのが恥ずかしくて…つい隠そうとしてしまいました」

ダイヤ「だから…その」

ルビィ「…」

ダイヤ「ねぇ、ルビィ」ﾕｻﾕｻ

ルビィ「…」

ダイヤ「うぅ…」ｼｭﾝ

ルビィ「電気…眩しい」

ダイヤ「え？」

ルビィ「おねーちゃも早くお布団入って、電気消して…ほらっ」ﾊﾞｻｯ

ダイヤ「！！」ﾊﾟｧ

…

ダイヤ「電気、消しますよ」

ルビィ「夕方がいい」

ダイヤ「はいはい」ｶﾁｯ

ダイヤ「んっ」ﾊﾞｻｯ

ルビィ「…いらっしゃい」ﾎﾞｿｯ

ダイヤ「まだ拗ねているの？」

ルビィ「お姉ちゃん、なにも分かってないもん」ﾌﾟｸｯ

ダイヤ「…」ｷﾞｭｯ

ルビィ「抱き締めたってダメ」

ダイヤ「なら、どうしたら…」

ルビィ「…自分で考えて」

ダイヤ「…」

ルビィ「…」

ダイヤ「ルビィ…私のこと、嫌いになってしまいましたか？」

ルビィ「嫌い、お姉ちゃんなんて嫌い」

ダイヤ「そう…ですか」ｼｭﾝ

ルビィ「…」

ダイヤ「ごめんなさい、自分の部屋に戻りますね」ｽｯ

ルビィ「や」ｸﾞｲｯ

ダイヤ「うごご！！」

ルビィ「むぅ…嘘だよ、好き…」

ダイヤ「えっ」

ルビィ「好きだから…一緒にいて」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

ルビィ「ぬいぐるみじゃなくて…ルビィが毎晩寝てあげるから」

ルビィ「一緒にいて」ｷﾞｭｯ

ダイヤ「ルビィ…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ルビィ「…」

ダイヤ「大丈夫よルビィ、あのぬいぐるみよりも」

ダイヤ「本物のあなたと寝たいに決まってます」

ダイヤ「あなたと一緒にいたいに決まってます」

ダイヤ「あなたのほうが好きに決まってます」

ルビィ「…」

ルビィ「ほんと？」

ダイヤ「もちろんですわ」ﾆｺｯ

ルビィ「えへへ」ｷﾞｭｯ

ダイヤ「それに、あなたのことが好きすぎるから、あのようなグッズも手に入れたくなるのです」

ルビィ「ベッドの上ですごい悶えてたけど…」

ダイヤ「ん”ん”っ…あれは、ついテンションが上がってしまいまして」

ルビィ「…まぁ」

ダイヤ「？」

ルビィ「別にいいよ」

ダイヤ「なにがですの？」

ルビィ「ぬいぐるみルビィがそんな好きなら、ルビィに構わなくたっていいよーだ」ﾌﾟｸｯ

ダイヤ「こらっ、そうやってまた拗ねるんじゃありません」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ

ルビィ「ふんっ、嫉妬しちゃうもん…」

ダイヤ「ふふっ、可愛いですね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ルビィ「もぉ撫でないで！！」

ダイヤ「嫌です♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ルビィ「むぅ…おねーちゃのおばか///」

ダイヤ「ルビィ」

ルビィ「ん？」

ダイヤ「顔をあげて、こっち見なさい」

ルビィ「うん」

ﾋﾟﾄｯ

ダイヤ「んっ」ﾁｭｯ

ルビィ「んん…」

ダイヤ「…はぁ」

ルビィ「…おねーちゃ///」

ダイヤ「キス…してしまいました///」

ルビィ「お口どうし…初めてかも///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ダイヤ「そうですね…でもこれで、あなたのことがほんとに好きだと伝わったなら」

ルビィ「えへへ」ﾆｺｯ

ダイヤ「ふふっ」ﾆｺｯ

ルビィ「全然伝わってない」

ダイヤ「ええ！！？」

ルビィ「全然伝わってこなかった！」

ダイヤ「な、うそおっしゃい！」

ルビィ「お姉ちゃんにはルビィの好き、伝わった？」

ダイヤ「ん、ええ、もちろんですわ！」

ルビィ「えー、ルビィにはお姉ちゃんの気持ち、届かなかったなぁ」

ダイヤ「そんな…」

ルビィ「だから…ね？」

ｷﾞｭｯ

ダイヤ「んなっ！？」

ルビィ「ルビィにちゃーんと…お姉ちゃんの好きが伝わるまで」

ルビィ「さっきの続き…してね♪」

ダイヤ「うっ」ﾄﾞｷｯ

ルビィ「いいでしょ？」

ダイヤ「…はぁ」

ダイヤ「わかりましたわ」

ルビィ「やった♪」

ダイヤ「まったく、うちの妹はわがままなんですから」

ルビィ「お姉ちゃんにだけ、特別なわがままなの」

ダイヤ「意味がわかりません」

ルビィ「ん、ルビィも」ｴﾍﾍ

ダイヤ「なんですかそれ」ｸｽｯ

ルビィ「それじゃ…ね」

ダイヤ「ん」ｷﾞｭｯ

ルビィ「おねえちゃ…すごいどきどきしてる」

ダイヤ「ふふっ、あなたこそ」

ルビィ「おねえちゃから、して？」

ダイヤ「はいはい…好きがちゃんと伝わりますように」

ルビィ「どうだろぉーなぁ」ﾆｺﾆｺ

ダイヤ「おばか」

ﾁｭｯ

おわり

|c||σ.-σ||　　……。
_| ⊃／(＿＿＿
／ ヽ_(＿＿＿_／
￣￣￣￣￣￣￣

乙ですわ
(⌒／ヽ-､＿＿
／ (_/＿＿＿＿／