ことりぷらす

千歌（ん……？）

ﾓｿﾞﾓｿﾞ

千歌（これってもしかして……！）

ｻﾜｯ

千歌「やぁん♡」ﾋﾞｸｯ

曜「どうしたの千歌ちゃん」（今の声……録音しておけばよかった）

千歌「どうしたのじゃないよ！　今私のお尻触ったでしょ！！」

曜「触ってないよ！」

千歌「え……じゃあほんとに痴漢だ」

曜「ここ女性専用車両だよ？」

千歌「んぅ……それもそうだよね。気のせいかなぁ」

曜「あはは」ﾎｯ

渡辺ｧ！

？？？「痛っ…」

ダイヤ「あなた…今、千歌さんに何をしました？」

？？？「いえ、何も…」

ダイヤ「見ていたのですよ！この！金髪の不良！」

千歌「うっ…ひっぐ…」

？？？「クォーターなのよ、あなた？そうやって差別するの？」

ダイヤ「(鞠莉さんすみません…)何言い逃れしようとしてるんですか！この痴漢魔！逃げられませんわ！警察に突き出します！」

ダイヤ「千歌さんは恐怖で何も言えなかったのですわよ！？」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

？？？「…ねぇ」

？？？「私が誰だか知ってる？」

ダイヤ「はぁ？何を言って」

？？？「…私の免許証、見ていいわよ？」

ダイヤ「全く何を………！？」

？？？「ふふ♡」

千歌「…？」

？？？「あなた、私の大ファンなのよね」

ダイヤ「あ…あ…」

？？？「お願い…見逃してちょうだい…」

？？？「なんなら、この後一緒にホテルへ行ってお楽しみさせてあげるわよ…♡」

ダイヤ「はぁぁぁ…あぁぁぁぁ…」

千歌「………」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

？？？「あなたも…可愛いわね♡一緒に遊ばない？
もちろんあなたが会いたい人にも会わせてあげるわよ？」

千歌「………！」ｷﾞﾘｯ

千歌「あなたがそういう人だとは…思ってなかった…！」

千歌(私…痴漢されてる⁉)

千歌(……、)

千歌(チカだけにねｗｗｗｗｗｗｗｗ)

？？？「あぁ怖い、なら黒髪のあなただけでも…」

ダイヤ「生憎ですけど」

ダイヤ「私の千歌さんを悲しませた代償は大きいですわよ？」

ダイヤ「エリーチ…いや、絢瀬絵里」

絵里「ふふふ…♡」

ダイヤ「あなたが女相手の色情魔だとは週刊誌でも度々見ましたが
まさか痴漢までするとは…」

絵里「………」

ダイヤ「警察に散々絞られてきなさい！」

真姫「遂に捕まったのね…」

絵里「ふふ、真姫ありがとうね」

真姫「言っとくけど、私が警察に払ったお金、安くないのよ？」

絵里「ごめんなさい…」

真姫「ま、相手はこっちがどんなに高い額提示しても示談しなかったからね…」

絵里「あの子達ね…私達、μ’sのファンだったみたいなの…」

絵里「黒髪の…ダイヤちゃんは私のファンだったみたいよ？」

真姫「…絵里は嫌いになっても、μ’sは嫌いにならないで欲しいわね」

絵里「あら、あなたが言うの…にこ、この前寂しがってたわよ？」

真姫「…穂乃果や希や海未を散々泣かしてきたあなたに言われる筋合いは無いわよ」

絵里「言えてるわね」ｸｽｯ

ダイヤ「本当に卑劣でしたわね！ほんっと…」

千歌「………」

ダイヤ「…千歌さん？」

千歌「でもね、私少し嬉しかったんだ」

ダイヤ「！？」

千歌「私なんかのカラダに欲情してくれるんだ―って…」

千歌「私なんかじゃ誰も振り向きも…」

ダイヤ「おバカッ！！！」

ダイヤ「そんな自分を売るような発言およしなさいっ…」

千歌「…」

ダイヤ「千歌さんは魅力的ですわ…、そして魅力的だからと言って痴漢されていい理由にはなりません」

ダイヤ「それに…とっくに私が千歌さんに振り向いていますわよ…」

千歌「ぅぅ…ダイヤさぁん………！」

ダイヤ「………」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ