ことりぷらす

ベジータ「業界へのコネなどいくらでもあるのだ！！」ピラッ

ルビィ「すごーいベジータちゃん！」キラキラ

ベジータ(くくく、ブルマに土下座した甲斐があったぜ…！)

ベジータ(結局2枚しか手に入らず、もう1枚分は神龍に頼むハメになったが…)

ベジータ「ダイヤに交通費を貰いに行くぞ！！」

ルビィ「うんっ！」

ダイヤ「なんですの？ベジータさん そんなに声を荒らげて」

ベジータ「東京に行くから電車賃をくれ！」

ダイヤ「東京…？ いったいなにしに行くんですの？」

ダイヤ「それに今月のお小遣いならもう渡したでしょう？」

ルビィ「ほら お姉ちゃん！μ’sのライブチケットだよ！」ピラッ

ダイヤ「！？」ガタッ

ベジータ「おっと…電車賃をくれないならそれでもいい」

ベジータ「ただ、”3枚”あるライブチケットのうち1枚を売って電車賃に変えるだけだからな…！｣ニヤッ

ベジータ「ふんっ、さっさと電車賃をよこせ！間に合わなくなってもしらんぞ！！」

ダイヤ「ふふふ、転売はダメ絶対！ですわよ！」

ダイヤ「ライブは今度の日曜日ですね！予習しなくては！！」ダダダッ

ベジータ「あっ、おいダイヤ！」

ベジータ「行きやがった…」

ルビィ「あはは、お姉ちゃん μ’sのライブずっと行きたがってたから」

ルビィ「本当にありがとうね ベジータちゃん！」

ベジータ「ふんっ、お前たちの分はたまたま手に入っただけだ」

ベジータ「お前たち！昨日はちゃんと寝たか！！」

ベジータ「ライブは体力勝負だからな！」

ダイヤ「…」フラフラ

ルビィ「あぁ…お姉ちゃん楽しみで全然寝られなかったみたい」

ベジータ「このバカめっ…！」

ベジータ「レッドブルと仙豆だ！胃に入れておけ！」

ダイヤ「あ、ありがとうございますわ…」モグモグゴクゴク

ベジータ「当たり前だ、関係者だからな」

ダイヤ「ステージがこんな近くに…！」

ベジータ「貴様ら、サイリウムはちゃんと用意しているな？」

ルビィ「うんっ！花陽ちゃんカラーの緑！」

ダイヤ「エリーチカは水色ですわ！」

ベジータ「もちろん俺はのんたんの紫で待機だ！」フリフリ

ルビィ「ベジータちゃんは本当に希ちゃんが好きだね！」

ダイヤ「どうせおっぱいでしょう！ 全くベジータさんは…」

ベジータ「げ、下品な女だ…でかい声で…」

ドンッ

ベジータ「おっと、すまん」

フリーザ「おや…あなたはベジータさん？」

ベジータ「貴様は…フリーザ！！！！」

フリーザ「あなたもμ’sのファンだったとは、意外ですねぇ」

ベジータ「コケにしやがって…俺は最初期からのラブライ部員だ！！」

フリーザ「それはそれは」

ベジータ「ああ、俺が昔勤めていた会社の社長だ」

ルビィ「すごい！社長さん！」

フリーザ「ほっほっほっ、不動産業を営んでいますフリーザと申します」

ルビィ「その缶バッチ…フリーザさんは海未ちゃん推しなんですね！」

フリーザ「ええ、あの清楚な大和撫子な感じ…たまりませんね」

ダイヤ「わかりますわぁ～」

フリーザ「ドドリアさんたちを待たせているので」

ベジータ「あいつらも来ているのか…」

ダイヤ「いい人でしたわね」

ベジータ「…そうでもない」

ルビィ「そろそろ開演だよ！行こう」

ベジータ「ああ…！」

ベジータ「うおおおおおおおおお！！」
ダイヤ「きゃあああああああああ！！」
ルビィ「わああああああああああ！！」

絵里「賢いかわいい～？」

ベジータ「エリーチカーーーーーー！！」
ダイヤ「エリーチカーーーーーーー！！」
ルビィ「エリーチカーーーーーーー！！」

花陽「ダレカタスケテー！！」

ベジータ「チョットマッテテーーー！！｣ﾎﾞｼｭｩｩｩ
ダイヤ「チョットマッテテーーーー！！」
ルビィ「チョットマッテテーーーー！！」

希「希パワーたーっぷり注入！はーいプシュッ！」

ベジータ「いただきましたーーーー！！｣ｼｭｲﾝｼｭｲﾝｼｭﾝ
ダイヤ「いただきましたーーーーー！！」
ルビィ「いただきましたーーーーー！！」

ルビィ「いや～、いいライブだったね！」

ダイヤ「ですわね！」

ベジータ「まさか硝子の花園をやってくれるとは…BDが待ちきれんな」

ダイヤ「のぞえり尊いですわぁ～♡」

ベジータ「だが厄介イベンターがステージに登った時はハラハラしたぜ…」

ダイヤ「ベジータさん大活躍だったじゃないですの！メンバーに危害が加えられる前にステージ下に引きずり下ろして」

ルビィ「かっこよかったよ！」

ベジータ「ああ…」

ベジータ(興奮と怒りのあまりスーパーサイヤ人になってしまった…BDに入ってなければいいが)

ベジータ「げっ！？」

悟天「あ、おじさんこんにちはー」

ベジータ「お、お前たちも来ていたのか…！？」

トランクス「パパ、スーパーサイヤ人になってたでしょ？目立ってたよ」

ベジータ「何ィッ！？」ダラダラ

ダイヤ「ええと、こちらの方は…？」

ベジータ「…」

ベジータ「お、俺の息子と 友人の息子だ…」

ルビィ「ああ、この子がトランクスくん？」

ダイヤ「あら、ベジータさんと違って礼儀正しいですわね」

ベジータ「くっ…うるさいぞダイヤ！」

トランクス「パパはちゃんとお仕事してますか？」

ダイヤ「ええ、ベジータさんのおかげで毎日大漁ですわ」

ベジータ「ふんっ、当たり前だ」

ルビィ「えへへ、そのお魚を全部食べちゃうくらい大食いだけどね」

悟天「トランクスくんのお父さんはちゃんと働いてて偉いなぁ」

悟天「うん、ヤムチャさんに教えてもらったんだー」

ダイヤ「だったら今度私たちのライブにも来てください」

トランクス「えっ！？お姉さんたちもスクールアイドルなの！？」

ルビィ「うん！Aqoursってグループなんだ！」

ダイヤ「パパの仕事してるところを見に来るついでに…ママと一緒にね？」

トランクス「絶対行きます！」

ベジータ「くっ…余計なことを///」

ルビィ「ああっ、ベジータちゃん待ってよ！」

ベジータ「明日も早朝から漁だからな！」

ダイヤ「ふふふ、お母さんによろしくお願いします！」

トランクス「はいっ！」

ダイヤ「ベジータさん、待ってくださーい！」トトトッ

トランクス「Aqoursかぁ…」

悟天「ぼくもお父さん連れて行こうかな…」

トランクス「よし 俺たちも西の都に帰るか」

悟天「うん！」

ベジータ(…今度、カカロットに瞬間移動を教えてもらうか)

ベジータ(くくく…誇り高きサイヤ人の王子が家族のために宿敵に頭を下げることになるとはな…)

ベジータ(丸くなったものだぜ…)

ルビィ「どうしたのベジータちゃん？」

ダイヤ「ニヤニヤして…気持ち悪いのですわよ」

ベジータ「…ふん」ニヤッ

ベジータ「明日も仕事か…」

おわり

神田明神にて