ことりぷらす

ダイヤ「遅いですわ！もうすぐバスの時間ですのよ！？」

千歌「すみません、楽しみでつい眠れなくて……」

ダイヤ「遠足前の小学生ですか貴女は……」

千歌「あはは、すみません」

千歌「手ごろなお店で食事しましょう」

ダイヤ「そうですわね」

千歌「あ、バス来ましたよ、ダイヤさん！」

ダイヤ「……そういえば思いましたが」

千歌「はい？」

千歌「そ、それいったらダイヤさんだってそうじゃないですか！」

ダイヤ「な、私は癖みたいなものだから仕方ありませんわ！千歌さんのはただ単に敬語を使っているだけではありませんか！」

千歌「う……ルビィちゃんには呼び捨てじゃないですか！」

千歌「私は他人ですかそーですか！」

ダイヤ「そんなこと一言も言ってないでしょう！？」

運転手「……お客さん、乗らないの？」

ダイちか「の、乗りますー！！」

千歌「もー、ダイヤさんのせいですからね、あんなこと言うから……」

ダイヤ「でしたら、敬語で話すのやめていただけませんか？ほら、果南さんには敬語使っていないでしょう？」

千歌「それとこれとは話が違うと言うか……」

ダイヤ「なにが違うんですの？」

ダイヤ「……それに？｣

千歌「あーもー恥ずかしいからです！///」

ダイヤ「……ふふっ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ダイヤ「なんでもありませんわっ」

千歌「むー……なんか子供扱いされているような……」

ダイヤ「していませんから、安心なさい？」

千歌「……はーい」

千歌「いつ来ても都会ですねー」

ダイヤ「内浦に比べたら、ですけどね」

千歌「分かってますよー、とりあえず何買いに行きます？」

ダイヤ「……とりあえず本屋によってもよろしいですか？」

ダイヤ「……ええ、ちょっと」

千歌「……もしかして、スクールアイドル関係の雑誌ですか？」

ダイヤ「……ぎくっ」

千歌「やっぱり……」

千歌「別に何も言ってないじゃないですかー……じゃ、行きますか」

ダイヤ「……この手はなんですの？」

千歌「ほんっと鈍いですね！手、繋ぎましょうよ！」

千歌「あーもーじれったいですね、はい」ｷﾞｭ

ダイヤ「……これは握手ではなくて？」

千歌「……あはは///」

ダイヤ「こうでしょう？」

ダイヤ「あっ、歩きにくかったからってだけですわ！」

千歌「そういえば今日のダイヤさんってお嬢様って感じですね、なんかもっとスリムなもの着てくるんじゃないかって思ってました」

ダイヤ「に、似合いませんか？」

千歌「いえ、むしろゆるふわって感じが可愛いです」

千歌「あはは、動揺しすぎです」

ダイヤ「……むぅ」

千歌「拗ねないで下さいよ？」

ダイヤ「拗ねてませんわっ！」

千歌「……あ、着きましたよ」

千歌「おしゃべりしてたらこんなもんですって」

ダイヤ「そうですわね」

千歌「はい……で、お目当てのものは？」

ダイヤ「……あ、ありましたわ」

ダイヤ「ええ、地方のスクールアイドルで、特に有力な方々をピックアップしているのですわ」

千歌「へー……地方の特色とか押したりしてるんですね」

ダイヤ「あと方言なども使ってらっしゃいますわね」

ダイヤ「そうですわね、方言萌え、なんてジャンルもありますし」

千歌「……でも、Aqoursはまだこういうのにすら載りませんね」

ダイヤ「何言ってるんですの、これからですわよ？」

千歌「……はい！」

千歌「……って他のもなんか持ってるじゃないですか……少女漫画？」

ダイヤ「な、何か問題でも？」

千歌「いえ、ダイヤさんも普通の女の子なんだって」

ダイヤ「どうせ私はお硬いイメージしかありませんわ……」

ダイヤ「ギャップ萌え……ですの？」

千歌「はい！」

ダイヤ「……そうですか」

ダイヤ「ち、違いますわ」

千歌「ふーん……」

ダイヤ「な、なんですの……私こちら買ってきますから、待っててください！」

千歌「……やっぱり可愛い所沢山あるなぁ」

千歌「はいダイヤさん、ハンバーガーセットです」

ダイヤ「ありがとう……あまりこういう所は馴染みがありませんわね」

千歌「いっそ満喫しちゃいましょう、ほらダイヤさんポテトですよ、あーん♡」

ダイヤ「こ、こんな公衆の面前で破廉恥ですわ！」

ダイヤ「い、嫌なわけないでしょう！」

千歌「じゃあ食べてください。腕も疲れちゃいましたし」

ダイヤ「わ、わかりましたわ……あー、ん……」

ダイヤ「……悪くありませんわね」

千歌「えへへ、良かったです」

ダイヤ「……なら千歌さんもお食べになって？」

千歌「……へっ！？」

ダイヤ「あーん、ですわ♡」

千歌「い、いやいやいや恥ずかしいですって！」

ダイヤ「千歌さんは私に恥ずかしいことを強要したんですのね……」

ダイヤ「……どうですの？」

千歌「美味しい、です……」

ダイヤ「ふふ、照れてますのね」

千歌「照れてないですー！」

千歌「なんだかんだ日が暮れちゃいましたね」

ダイヤ「そうですわね、夕暮れが綺麗ですわ」

千歌「なんかこうして手を繋ぐのも少し慣れちゃいましたね？」

ダイヤ「あら、緊張で手汗が酷いのに良く言えたものですわね」

ダイヤ「嘘ですわ」

千歌「……もー！からかわないでください！///」

ダイヤ「……ふふっ」

千歌「……えへへ」

千歌「そうですね……そう言えば」

ダイヤ「はい？」

千歌「また、デートしてくれますか？」

ダイヤ「はい、もちろんですわ」

ダイヤ「……ふふっ」

千歌「あ、せっかく2人きりなんですし、キス……しませんか？」

……ちゅ

ダイヤ「……はい、しましたわ」

千歌「……ふにゃ……///」

初々しさを、大切に

そんなテーマでした
ありがとうございました