ことりぷらす

「この程度の鍛錬で音を上げるとは情けないですね、兄さんは」
「兄さん、不摂生が過ぎますよ。今後は間食は控えて、早寝早起きを徹底しますから」
「園田家の人間とは思えないこの体たらく……兄さんは最低です」
「兄さん、今日は穂乃果たちがお泊りに来るので部屋からは一歩も出ないでくださいね」

ふぅ……。

俺は劣等生みたいにさすおにされたいです
されたいです

さすがでぇす

お前海未ちゃんに蔑んでもらえるなら何でもいいんとちゃうか

兄さん落ち着け

義兄さん！

海未「ね、姉さん……」

「っ！？う、海未、あなた今……」

海未「！！ち、ちがっ…今のは間違えて……」

「呼び方で間違えていいのは小学生までよ。…それにしても海未が私のことをそんな風に思ってくれたなんてね。なんだか嬉しいわ」

海未「ですから……！……被るんですよ。少し」

「被るって？私と海未のお姉さんが？」

海未「…そうです」

「なんだ甘えたいならそういえばいいのに」

海未「なっ！？そういうことじゃありませんってば！」

「さあおいで？私の愛しの海未ちゃん♡」

海未「そういうところが…被ってるんですよ……」

海未ちゃんは兄にも弟にも厳しそうでたいへんよろしい

どこにでも見境なく湧く金髪クォーターホント好き

「罵られて喜ぶなんて……兄さんはもう少し恥というものを知った方が良いのではないですか」
「本当に気持ち悪いですね兄さんは……一生そうしてるつもりですか」
「気持ち悪いと言いつつも付き合ってあげているのですから感謝してくださいね兄さん」
「まったく、こうして『兄さん』と呼ぶことすら本当はしたくないぐらいなんですから」

ふぅ……？

なんか俺妹のあやせ思い出した

ラブリーマイエンジェルうみたん！！！

うわぁ気持ち悪い

兄上じゃないの

ワンダフルラッシュの目覚ましアプリ買いなさいよ

ふむ。海未ちゃんからはあなた呼びか、◯◯さん呼びが良いかと思ってたけど兄さんも悪くないな

俺｢とりゃあ！！｣ﾒｰﾝ

海未｢うわっ｣ﾄﾞｼｯ

俺｢ふぅ｣

海未｢やられました…さすがは兄上！｣

俺｢ありがとな｣

海未｢本当に兄上には憧れます！もしよければこの後も稽古をつけてもらえませんか？｣

俺｢すまん この後は用事があるんだ｣

海未｢そうですか…ではまたお願いしますね！｣

俺｢あぁ…｣

海未「兄者」

俺「やめて」

海未「ですが兄者」

俺「いや、普通に兄さんとか最悪兄上で、海未ももう高校生だし」

海未「しかし兄者は昔から兄者だと父に教え込まれましたので」

俺「なんか暗殺一家みたいだしやめて」

海未「兄者は以外と恥ずかしがりやなのですね」

「おーい。おーい」

海未「何ですか・・・勉強しているので向こうに行ってください」

「つめたいなぁ・・・ちっちゃい頃はお兄ちゃんお兄ちゃんってあんなに可愛かったのに」

海未「はぁ・・・用件は何ですか？」

「俺とデートしようぜ」

海未「・・・兄さん、頭がおかしくなったのですか？」

「いや・・・そんなゴミを見る目で見つめないでくれ・・」

「実はよー。大学の友人に俺彼女いるって嘘ついちまって会わせろ会わせろ煩いんだよね」

海未「まったく見栄っ張りですね」

「な？いいだろ？彼女のふりしてくれって」

海未「そんな馬鹿な頼みは私ではなく姉上に頼んでください」

「いやあいつより海未のが可愛いからな。せっかくならびっくりさせてやりたいじゃん。」

海未「・・・・」

「何？照れてんの？お前やっぱかわいいなぁ」

海未「黙ってください・・・ったく仕方ないですね 今回だけですよ 兄さん」

「私の事が好き、ですか。はぁ、私は大嫌いですよ。兄さん」

嫌だ海未ちゃんに嫌われたら生きていけない。

これを自宅警備員の３０代ピザデブ男が書いてると
想像するだけで吐き気がするな