ことりぷらす

希「…」

凛「…」

海未「～♪」ﾍﾟﾗｯ

希「ねぇ海未ちゃん」

海未「はい？」

凛「凛たちからお願いがあるにゃ」

海未「何でしょう？」

希「あのね」

凛「凛たちの前で」

のぞりん「登山雑誌を読まないでください」

海未「何故ですか」

凛「気が気じゃ無くなるにゃ」

海未「何故ですか。私が何読もうと私の自由でしょう」

希「いやそれはそうなんだけど」

凛「登山雑誌だけは勘弁してください」

海未「せっかくこの3人で登る山を決めてきたのに…」

希「それそれ！」

凛「それが原因だよ！」

海未「はい？」

海未「愚問を…」

凛「だったら答えてみてよ」

海未「登山アイドルでしょう？」

のぞりん「違う！」

凛「だいたい登山アイドルなんて初めて聞いたよ！」

海未「ええ？私たちは歌って踊れて山も登れるアイドルっていうコンセプトで…」

希「『天然＆元気系ユニット』でしょ！」

凛「リーダーが何言ってるにゃ！」

海未「そうでしたっけ？」

希「そうだってば…」

凛「何でそんなに不思議そうな顔してるの…」

希「チーかまでも食べて落ち着こ」

凛「一本ちょーだい」

希「はい」

海未「希、私にもください」

希「はい」

海未「山は素晴らしいですから…登ることで己の鍛錬に繋がりますし、何より自然を肌で感じる事が出来きます」

希「まあ、自然を感じることはいいことやね。気持ちいいし」

海未「でしょう？そして、苦労して登ったあとの山頂からの景色は筆舌に尽くし難いものがあります」

凛「大げさな気がするけど…うん、分かるにゃ」

海未「でしょう？登ってみたくなったでしょう？」

のぞりん「それはない」

海未「大丈夫です。いつも備えは万全ですから」

凛「海未ちゃん、いつも大荷物だもんね」

海未「ええ。懐中電灯に、非常食、寝袋、発煙筒等…」ｺﾞｿｺﾞｿ

希「え、今持ってるん？」

凛「まさか今から行く気…？」

海未「大丈夫です。二人の分も用意してますから」

希「窓からだ凛二等兵！」ｶﾞﾗｯ

凛「了解！速やかに脱出します！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

海未「冗談ですよ」

凛「海未ちゃんの山キチを治すためだったような」

海未「山キチとか言わないでください。次のライブのユニットパートを話し合うためでしょう？」

希「ああ、そうやったね」

凛「すっかり忘れてたにゃ」

海未「富士山の頂上から生中継というのはどうでしょう」

凛「却下」

海未「何故ですか！？」

希「いい加減登山から離れようよ！」

海未「アイドル史の歴史に残りますよ！」

凛「その前にそんな所で踊ったら酸欠になるにゃ！」

海未「鍛えれば…」

希「何で海未ちゃんは体を動かすことになると脳筋になるん？」

凛「えっとねー、ラー」

希「メン作るとかいったら怒るよ？」

凛「そ、そんなこと言うわけないにゃ～！」

海未「全く、真面目に考えてください凛」

凛「海未ちゃんに言われたくないよ…」

希「そうやね、時期的にぴったりやし」

海未「ふむ、具体的にはどうするのです？」

凛「…さつまいも焼いたり？」

希「…凛ちゃん？」

凛「だ、だって思いつかないんだもん！そんな事言うなら希ちゃん考えてよ！」

希「ウチ？うーん…」

海未「山の幸を」

希「海未ちゃんは黙っててな」

海未「普通ですね」

凛「つまーんなーい！」

希「」ｶﾞﾀｯ

凛「ごめんごめん」

海未「すみません。謝りますからそのワシワシの手を引っ込めてください」

凛「そうだねぇ…」

海未「そうですね…」ﾂﾙｯ

希「チーかままだ食べてなかったん…」

海未「ええ…くっ」ﾂﾙｯ

凛「貸して、開けてあげる」

海未「ありがとうございます」

希「そうやねぇ、早く決めんとえりちに怒られるなぁ」

凛「うーん、どうしようか」

のぞうみりん「…」

凛「とりあえずチーかまもう一本ちょーだい」

海未「私も頂けます？」

希「はいどーぞ」

希「そうやねぇ。LINEしてみようか」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「どっちに聞きます？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

凛「じゃあ、Printempsに聞いてみるにゃ」ｽﾏﾎﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

凛：Printempsはライブの演出決まったー？

凛「これでよしっと」

希「凛ちゃん、Printempsって打てるんやね」

凛「スマホが勝手にしてくれるんだよ。っていうか少し馬鹿にしたでしょ」

希「してないしてない」

凛「返信きたきた」

希「どれどれ」

海未「私にも見せてください」

花陽：穂乃果ちゃんがアメリカから生中継しようって言って聞かないヘルプ

凛「…」

希「やっぱり二年生でまともなのはことりちゃんやね。真姫ちゃんは正しかったんや」

海未「ちょっと、穂乃果と一緒にしないでください」

希：BiBiはどんな感じー？

凛「どうでもいいけど、希ちゃんLINEでは普通の言葉だよね」

希「凛ちゃんも『にゃ』って使わんやん」

凛「うん」

海未「私も敬語やめてみましょうか」

希「へー、ちょっと見てみたい」

凛「やってみてー！」

希「お、返事きた。海未ちゃん返してみて」

海未「分かりました」

絵里：私たちはこの格好で行くわ！

絢瀬絵里が画像を送信しました

希「おでんのコスプレ…」

凛「まーた訳の分からないことを…」

海未「全く…」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

海未：ちゃんとして

海未：ふざけてるの？

海未：怒るよ

凛「すごいインパクト…」

海未「少しは反省したでしょうか」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

ｶﾞﾁｬﾊﾞｰﾝ!!

にこえりまき「すんませんしたー！！」ﾄﾞｹｻﾞ

希「わっ、何！？」

凛「思った以上の効き目！」

海未「3人とも、ふざけている時間は無いのですよ？」

にこえりまき「はい！」

海未「分かったらすぐに真面目に話し合いなさい」

にこえりまき「はい！失礼しまーす！」

ｶﾞﾁｬﾊﾞﾀﾝ

希「おお…まさかここまでとは」

凛「敬語なし海未ちゃんつえー！」

海未「うーん、それは…もうこの喋り方が染み付いてしまってますし」

凛「実際に聞いてみたいにゃー！」

希「ウチもー！」

海未「…じゃあちょっとだけ…」

のぞりん「…」

海未「2人とも…山登りいこ？」

希「これはまた…」

凛「すごい…つい行っちゃいそう」

希「へ？」

凛「は？」

海未「もう決定！準備するよ！」ｸﾞｲｸﾞｲ

希「ちょ…」

凛「ちょっと…」

海未「ほら、何してるの？早く！」

のぞりん「調子に乗るなっ！！」

ーFinー

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真姫「遊び場に困ったらファミレスドリンクバー」

ではでは