花陽「連絡もあまり取れてなかったし…凛ちゃん、怒ってるかな…」
ポン
花陽「ひゃ!?」ビクッ
凛(20)「あはは やっぱりかよちんだ」
凛「久し振りだね」
花陽「…!?」(だ、誰!?この格好良い人!?)
花陽「…ん?“かよちん”…?」
凛「どうしたの?」
花陽「…って事は、も、もしもしもしかして…」
花陽「凛ちゃんナノォ!?!?」
凛「そうだけど…何で驚いてるの?」
花陽「お、驚くよぉ!!」
花陽(背だって花陽より全然大きいし、前髪が目の辺りまで伸びてて、服も男の人みたい…)
花陽「か、かっこいい…////」
凛「…?」
みたいな
花陽「り、凛ちゃん…なんだね?」
凛「そうだって言ってるよ?どうしたの?」
花陽「う!ううん!ごめんね、ただ、びっくりしちゃって…雰囲気変わったから…」
凛「そう?変になった?」
花陽「ううん!全然!」アワアワ
花陽「何て言うか、かっ、かっ、」
凛「か?」
花陽「格好良く…なったね///」
凛「かよちんにそう言って貰えると嬉しいよ ありがとう」
花陽「…う、ううん…本当に…///」
凛「…」
花陽「…」ドギマギ
凛「…あ、そうだ…。アレしてないからかよちん、困ってるのかな」
花陽「ん、ん?アレ?」
凛「うん。かよちん」
凛「会えて本当に嬉しいにゃ」ニコ
花陽「~~~~~!?!?/////////」ボンッ
みたいな
花陽「う、ううん何でもないの何でも!!」//////
花陽(こ、この人本当に凛ちゃんなの…!?は、破壊力が強すぎるよぉ…////////)プシュー
花陽(いやっ ダメ しっかりして花陽!まず言わなくちゃいけない事があるんだから!)
花陽「あ、あのね凛ちゃん」
凛「ん?」
花陽「あ、あの…ごめんなさい!」ペコ
凛「…」
花陽「前は凛ちゃん、よく連絡くれてたのに…なかなかお返事出来なくて…」
花陽「たまに電話出来ても少ししかお話も出来なくて…」
花陽「…最近はメールもあまり貰えなくなっちゃって…花陽が悪いのに、それが怖くなっちゃって…」
花陽「凛ちゃんに嫌われちゃったと思って…このまま離れ離れになっちゃったらって思ったら…怖くて…」
花陽「だから今日…いきなり呼んじゃったのに…来てくれてありがとう…っ」
花陽「今まで本当にごめんなさい…!!」
凛「…顔上げてよ。凛がかよちんの事を嫌いになるなんて有り得ない」
凛「仕方無いよ かよちんはアイドルなんだから」
凛「凛こそ迷惑掛けちゃったなぁって反省してたんだ」
凛「でも、かよちんに嫌われてなくて…良かった」
花陽「凛ちゃん…」
花陽「ずっと、ずっと会いたかったもん…!」
凛「…」
凛「…それは…もう少し前に聞きたかったかな…」
花陽「え…?」
凛「かよちん、アイドルは楽しい?」
花陽「?う、うん。忙しいけど、楽しいよ?」
凛「そう よかった」
凛「かよちんが楽しければ、凛も楽しいよ」
花陽「凛ちゃん…?」
花陽(何だか凛ちゃん…見た目だけじゃなくて、雰囲気も変わったな…)
花陽(もしかして私の…)
ピピピピ
花陽「!」
凛「あ…ごめん。少しいいかな」
花陽「う、うん。大丈夫」
凛「ごめんね、かよちん」
凛「…」スタスタ
凛「…何?」
凛「今日はかけてくるなって言ったよね…」
凛「大事な人に会うから…」
花陽「…」
凛「…」
凛「…はぁ…。」
凛「…そんなの君等でどうにかしなよ」
凛「子供じゃないんだからさ…」スッ
凛「…」スタスタ
凛「ごめんね」
花陽「う、ううん…」
花陽(凛ちゃんのあんな低い声、初めて聞いた…)
花陽「…お、お友達?」
凛「そんなんじゃないよ」
…なんかイケメンと言うよりダークサイドに堕ちてるww
花陽「ひゃっ//ありがとう…//」
凛「かよちんの活躍見ていたいんだけど…なかなか難しくて」
凛「でも いつでも心の中で応援してるよ」
凛「頑張ってね」ナデナデ
花陽(…花陽が知ってる凛ちゃんと全然違う目…)
花陽(寂しそうな…悲しそうな目…)
花陽「う、うん…。あ、あの、凛ちゃん…」
凛「ごめん。ちょっと行かなくちゃ」
凛「仕方無い子達だよ…本当」
花陽「…」
凛「かよちん」
凛「最近凛も何かと忙しくて…いつ会えるか解らない」
凛「最後にかよちんに会えて嬉しかったよ」
花陽「えっ…?」
凛「何時までも好きだよ かよちん」チュッ
花陽「ひゃっ/////」
凛「じゃあね 元気で。」
花陽「え…っり、凛ちゃん…?」
凛「…」スタスタ
花陽(…凛ちゃんに、何があったのか解らない)
花陽(花陽が知らない間に、凛ちゃんは何をして、今、何を抱えているのか解らない)
花陽(どこに向かおうとしているのかも解らない)
花陽(でも…)
花陽(行かせたら、いけない気がする…)
凛「…」
凛「車寄越して」
凛「いい 運転は自分がする その方が早い」
凛「5分以内…場所は」バッ
凛「!」
花陽「…っ」ピッ
花陽「…」プルプル
凛「…かよちん…何するの?」クルッ
花陽「!」
花陽(凛ちゃん…やっぱり…)
凛「返してよ ケータイ」
花陽「…凛ちゃん、スマホ…だったよね…?」
花陽「どうして携帯電話なの…?」
凛「かよちんは知らなくて良い事だよ」
花陽(行かせたら、ダメ…っ)
花陽「…か、隠し事、しないで…」
花陽「花陽たち、友達でしょ…?」
凛「…勿論。」
凛「友達だったよ」
凛「凛はね…かよちんの事が心配だった」
凛「凛には声を聞くだけでかよちんの気持ちが解る だから毎日毎日電話した」
凛「楽しんでいるのか 友達は出来たのか 傷付いていないか 嫌な思いをしていないか」
凛「何でもいいからかよちんの声を聞きたかった」
凛「友達だったから」
凛「それは、間違いだったけどね」
花陽「…そ、そんな…」
花陽「凛ちゃん…っ」
凛「…かよちん、もう一回言うよ」
凛「寄越せ」
花陽「…っ」
凛「…」スッ
花陽「…」
凛「…」
花陽(…怖いと、思った)
花陽(もう、花陽の前で、細い指を差し出す凛ちゃんは、花陽の知っている凛ちゃんじゃないと、)
花陽(私のせいで、私の友達だった凛ちゃんは居なくなってしまったんだと)
花陽(携帯電話を差し出すと、より悲しそうに細める凛ちゃんの瞳を見ながら、私は思った)
凛「…」
凛「凛は、髪が長いかよちんも好きにゃ」
花陽(凛ちゃんの足音が聞こえなくなるまで)
花陽(ただただ床に落ちて行く涙を、私は見ていた)
花陽「凛ちゃん…」
花陽「…私も、好きだったよ…?」ポロポロ
end…
ナメてんのか?
普通続くパターンだよね?
男「いてて…クソ 奥歯抜けちまった…」
凛「普段から怠けてるからだよ」
男「返す言葉も御座いません…」
凛「これからは自分が稽古つけるから」
男「えっ か、勘弁して下さい…」
男2「それより申し訳有りません 今日は大切な約束が有るって仰ってたのに」
凛「…済んだ事だからいいよ 早く乗りなよ」
男3「いや俺が運転します 飯星さんの運転、その…あ、お疲れでしょうし」
凛「…任せる。あ…これももう要らないや」
男「処分します?」
凛「宜しく…少し寝るね」
男2「…はい。本当にすみませんでした」
凛「クドいにゃ」
凛「あ」
男2「にゃ…にゃ?」
男3「か、かわいい…」
凛「さっさと出しなよ」
男3「は、はい すみません」
凛「…」
男「…あ、あの、すみません」
凛「何…」
男「ケータイ、めっちゃ着信入ってるんですけど…」
男「処分するにもデータ消しといた方がいいんですよ 念の為」
男「それよりメールと電話で100件近く着信来てるんですけど」
凛「…」
凛「…消していい。必要無い」
男「…」
男「…はい」
凛「…」
男「はい」ズイッ
凛「何?」
男「す、すみません…飯星さんが悩むなんて余程の事だと思いますから…」
男2「もしかして、昼の事と関係有るんじゃないですか?」
凛「…」
男「…見るだけでも見て貰えませんか?」
男「飯星さんには…後悔してほしく無いんです」
男「俺等みたいに…」
凛「…」
凛「…解ったよ」
凛「…」スッ
凛「…」
受信ボックス
…
件:凛ちゃんお願い
件:電話に出て
件:凛ちゃんと話したい
件:凛ちゃん行かないで
件:電話に出て お願い
件:凛ちゃんと友達で居たい
件:私の最後のお願い
件:今まで本当にごめんなさい
件:諦めたくない
件:諦められない
件:私はどんな凛ちゃんも好き
件:解ったんだ
…
件:凛ちゃんと会えないくらいなら
凛「…?」ポチ
件:もう凛ちゃんと会えないくらいなら
本文
死ぬ
凛「…!」
凛「…ふふっ」
凛「アハハハハ!!!」
男「!?」ビクッ
凛「…あはは…」
凛「ズルいよ…」
凛「…かよちんは…ズルい…」ポロポロ
男3「はい」
凛「いや…やっぱり」
凛「でも………」
凛「…」
男「…止めてくれ」
男3「はい」
凛「…何勝手に…」
男「俺医者行かないといけないんで…歯医者で良いんですかねこれ」
凛「知らないよ…」
キキッ
ガチャ
男「じゃぁお前ら頼む」
男2「うす」
男3「はい」
凛「…」
男「…大丈夫ですよ」
男「俺がどうにかしますから、飯星さんが後悔しない様にして下さい」
男「…いや」
男「…一緒に仕事させて貰えて、色々有りましたけど、楽しかったです」
男「…星空凛さんと…」
凛「!!」
凛「ちょっ…待っ」男2「待たせてるのは星空さんですよ」
凛「…君達まで…」
男3「行って下さい」
凛「…で、でも…」
男2「…お世話になりました」チャキッ
凛「なっ」
男3「…俺等とはもう、何の関係も無いんで…無ぇんだから…」
男2「…早く行けよコラ…!」
凛「…」
凛「…凛は、この無礼忘れないから…」
凛「お前ら、覚えとけにゃ…」ガチャ
男2「…御達者で…。」
バタン
なんなんだよこれ
凛「…凛」
凛「…星空凛…」
凛「いいのかなぁ…」
凛「…やり直せるのかな…」
凛「…また、かよちんの傍に…」
凛「…居ても、いいのかなぁ…」
凛「…」スッ
受信ボックス
…
件:凛ちゃんと会えないくらいなら
件:もう凛ちゃんと会えないくらいなら
件:凛ちゃんは凛ちゃんだから
件:凛ちゃんが好きな様にして
件:いいんだよ
件:今度は凛ちゃんが選んで
件:だから今度は凛ちゃん
件:私は間違えちゃった
件:凛ちゃん 選んで
…
凛「…かよちん…」
凛「…凛に教えて」
凛「凛は…かよちんと一緒に居てもいいの…?」
凛「かよちん…」
ピピピピ ピピピピ ピピピピ
ピッ
花陽『凛ちゃん…ごめんなさい…』
花陽『…私、もう間違えない…』
花陽『…何があっても、凛ちゃんを選ぶ』
花陽『だから…お願い』
花陽『凛ちゃん…私を選んで…。』
花陽『お願い………。』
凛「…」
凛「…凛も、間違えてたから…お互い様だよ」
凛「一番大切な人の事…間違えてた」
凛「…ごめん」
凛「これから二人で…答え合わせしよう」
凛「もう二度と…間違えないように…」ポロポロ
花陽『うん…!うん…!!』
花陽『凛ちゃん…!』
凛「かよちん…かよちん…!」ポロポロ
※この後滅茶苦茶答え合わせした
とぅるーえんど
乙!
いみわからん
なんだSSかよ
なにこれ、いい話
アニメ3期に追加しておいて
じゃ、次のSSいってみようか
何回見ても花陽ママから沸きだすクラナド感…