ことりママ「あら、久しぶりね」
真姫ママ「今日はひな祭りでしょう?だからあなたの顔がみたくなって」
ことりママ「それどういう意味よ……」
真姫ママ「ふふっ」
ことりママ「それはそうと……あら?」
まき「……」
真姫ママ「真姫がことりちゃんと遊びたいって言うから。ね?」
まき「うん!ことりちゃんのおかあさん、こんにちは!」
ことりママ「あらあら……ちゃんとご挨拶が出来て偉いわね」
まき「えへへ。ママにおしえてもらったの!」
真姫ママ「ふふん」ドヤァ
ことりママ「なんであなたが自慢げなのよ」
真姫ママ「ええ」
まき「わーい!」トテトテ
真姫ママ「こーら。おじゃましますでしょ」
まき「はーい!おじゃまします!」
ことりママ「ふふっ」
真姫ママ「可愛いでしょう」
ことりママ「そうねぇ。誰に似たのかしら」
真姫ママ「私よ!」
ことりママ「へぇ……」
真姫ママ「もう、なんなのよ……」
ことりママ「ええ。いいわよ」
まき「やったぁ!」トテトテ
真姫ママ「……さて、私達は下で話してましょうか」
ことりママ「そうね」
真姫ママ「ふー、真姫ももう6歳になるわ……小学生よ」
ことりママ「はやいわね。あそこの小学校にするの?ことりも通ってる……」
真姫ママ「いいえ……あの人がうるさくて、私立の小学校に」
ことりママ「そう……ことりが寂しがるわ」
真姫ママ「真姫も寂しがるだろうから、まだ言えてないのよね……」
ガチャッ
ことり「あー!まきちゃーん!」
まき「ことりちゃん!あそぼー!」
ことり「いいよ、あのね、ことり、おえかきしてたのー」
まき「みせてっ!」
ことり「はいっ。えとね、きょうひなまつりだから、おひなさまかいてたの」
まき「かわいい……!」
ことり「えへへ、いっしょうけんめいみてかいたんだぁ」
まき「ことりちゃんおひなさまもってるの?」
ことり「うん、となりのおへやにかざってあるよ」
ことり「え?」
まき「まきちゃんも、おひなさまほしかった」
ことり「まきちゃんのおうちにはないの?」
まき「ぱぱがいえにそんなものかざらないって……」
ことり「おねがぁい、したら?」
まき「このまえびあののこんくーるでね、しょうがとれなかったから、そんなこといえないの……」
ことり「うーん……あ!いいことかんがえた!」
ことり「んしょ……んしょ……よし、かけたぁ!」
まき「わー……!かわいい!」
ことり「まきちゃんおひなさまかんせい!」
まき「きらきらとおはながたくさんついてるっ!」
ことり「まきちゃんかわいいからにあうとおもったの~」
まき「えへへ……こっちはことりちゃん?」
ことり「うん、ことりもおひなさま~♪」
まき「ことりちゃんもかわいい!」
ことり「でもこれだけじゃないんだよ!」
ことり「ことりね、おおきくなったらおようふくつくるひとになる!そしたらね、まきちゃんにこのおひなさまのおようふくつくったげる!」
まき「ほんとー!?」
ことり「うん!」
まき「うれしい!たのしみ!」
ことり「えへへー」
まき「ことりちゃんだいすきー!」ギュウ
ことり「やぁん、くすぐったぁい」
まき「だってたのしみなんだもん!」
ことり「あ!おかあさんがよんでる!」
まき「よんでる!」
ことり「したにれっつごー!」
まき「うんっ!」
トテトテ
ことり「わぁ~!」
まき「おいしそー!」
ことり「からふるだー!」
まき「にじいろ?」
ことり「にじいろー?」
まき「うふふっ!」
ことり「えへへー!」
ことりママ「ふふ、今日はひな祭りだから雛あられにしてみたわ」
まき「いただきまーす!」
ことり「まきちゃん、あーん」
まき「あーん!」
真姫ママ「ふふ、ことりちゃんはおませさんねぇ」
ことりママ「なんでもしたいお年頃なのよね」
ことり「おいしー?」
まき「おいしい!」
ことり「えへへーよかったぁ」
まき「ことりちゃんにもあーん!」
ことり「あ~ん」
まき「ふふー」
ことり「もぐもぐ……あ、そういえばまきちゃんもうちょっとでしょうがっこうだねー!」
ことり「なにいろー?」
まき「あか!」
ことり「ことりとおそろいだぁ~♪」
まき「ことりちゃんとおそろいー?やったー!」
ことり「まきちゃんがいちねんせいになったらことりがまいにちおむかえいく!」
まき「やったぁー!」
真姫ママ「その……真姫はことりちゃんと違う学校に行くの」
まき「……え?」
ことり「……え?」
まき「……ふえ、」
真姫ママ「……」
まき「うぇぇぇん、やだぁ!やだぁ!まきちゃんことりちゃんといっしょがいいー!」
ことりママ「真姫ちゃんに泣かないの、って。ね、ことり?」
ことり「う、うん!まきちゃん、なかないで、なかないで……」
まき「ぐすっ……うぇ、やだぁー!ことりちゃんがいいー!」
ことり「なかないでよぉ……うぅ、うぇーん!」
まき「うぅ、ひっく……うわーん!ままぁ……」ギュッ
真姫ママ「やれやれ……」ポンポン
ことり「う、ううっ……ぐすっ……」
ことり「って、ことあったよねぇ」
真姫「……」
ことり「真姫ちゃーん?」
真姫「あー、あー、聞こえないー!」
ことり「あの時の真姫ちゃん可愛かったなぁ」
真姫「う、うるさい」
ことり「口から雛あられ出ててちょっと汚かったけど」
真姫「こ、ことりもでしょ!?」
ことり「忘れちゃったぁ」
真姫「都合よすぎ……」
真姫「あっそ」
ことり「もーなんですか?その返事は」
真姫「……お、同じ高校入れたからいいでしょ」
ことり「えへへ、それもそうでした」
真姫「……もう」
ことり「雛あられ食べる?」
真姫「あるの?」
ことり「じゃーん!」
真姫「用意周到ね」
ことり「うふふー買っといたの」
ことり「はいっ、どうぞ」
真姫「……ん、おいしい」
ことり「よかったぁ」
真姫「ことりは食べないの?」
ことり「あー」
真姫「……なによその口は」
ことり「んー?」
真姫「……」
ことり「あーんしてくれないとやだなぁ……」
真姫「……また無茶ぶり……」
真姫「はぁ……仕方ないわね」
ことり「うんっ」
真姫「……ぁ……ん………」
ことり「んー?なんだってー?」
真姫「あーん!!!///」
ことり「ぱくっ……えへへ。あまぁい」
真姫「よかったわね」
ことり「真姫ちゃんも、あーん♪」
真姫「……ん」
ことり「おいしー?」
真姫「……あまい、かも」
ことり「えへへー」
真姫「そうね」
ことり「真姫ちゃん、あの約束覚えてるー?」
真姫「……?なに?」
ことり「ことりが真姫ちゃんにお雛様のお洋服作ってあげる、っていうの」
真姫「ああ……」
ことり「む、真姫ちゃんなんでそんな顔するの」
真姫「今思えば馬鹿らしいって」
ことり「馬鹿らしいことなんてないよ」
真姫「……」
ことり「ことりはいつだって本気だもん」
真姫「そう……」
ことり「真姫ちゃんをお雛様にするもん」
真姫「……」ムニッ
ことり「いひゃいーなんでつねるのー」
真姫「……ばか」
真姫「まあね」
ことり「私の真姫ちゃんだもん。そんなのいやなの」
真姫「あのねぇ……何勝手に」
ことり「だけどことりは考えました!」
真姫「はぁ、なにを?」
ことり「お雛様はね、お家の人……家族とか、親戚とか、身内の人にだけいっぱい見られるからね。あとはぁ……お友達とか!」
真姫「……」
ことり「えへへー、だからぁ……」
真姫「ばか」
ことり「ええー?」
真姫「ことりのばか」
ことり「ひどいよぉ……」
真姫「あれだけμ’sの衣装作れるんだから当然よね」
ことり「えへへぇ。ありがとう」
真姫「ほ、褒めてないし」
ことり「だけど私、まだお雛様の服作らないんだ」
真姫「なんで?」
ことり「作っちゃったら真姫ちゃんとの約束が終わっちゃうみたいでいやだからかなぁ」
真姫「……また新しく約束つくれば、その、いいんじゃない?」
ことり「真姫ちゃん……」
真姫「なによ」
ことり「だいすきぃー」スリスリ
真姫「もー!くすぐったいー!」
読んでくれた人ありがとう
乙でした
癒された乙です
素晴らしかった
またこの設定のことまき書いて欲しいな
おつおつ
コメント