ことりぷらす

真姫「………｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「………」

真姫「…………｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「……あの、真姫」

真姫「え？」

海未「先ほどから、何を口を動かしていますが……ガムですか？」

真姫「あ、うん。不快だった？｣ﾍﾟｯ ｸﾙｸﾙ

海未「いいえ、曲作りは集中しなければなりませんから、大いに結構だと思います」

真姫「ごめんなさい、ありがとう。……海未ちゃんはガムは普段食べるの？」

海未「私は…滅多に食べませんね。弓道は形式美が重要視されますから、プロ野球選手のようなことはできませんし、そもそも学校の部活動ですから」

海未「どうしても集中したいときは黙想……瞑想は言い過ぎですが、とにかく目を閉じて物思いに耽ることで集中することができます」

真姫「へぇ……便利なカラダね」

海未「誰でもできると思いますよ、真姫もやってみますか」

真姫「え……」

海未「さあ真姫、目を閉じてください」

真姫「え？う、うん……｣ﾊﾟﾁﾘ

海未「いいですよ、そのまま心を落ち着かせて……｣ﾎﾞｿﾎﾞｿ

真姫「っ！？｣ﾋﾞｸｩ

真姫(な、なんで耳元で喋りかけるのよ！！)

真姫「ちょっ……！」

海未「大丈夫ですか？一度深呼吸しましょう。私に合わせて……」

海未「吸って………」

真姫「すっ、すううぅっっぅぅぅう…！」

真姫(ヤバ……海未ちゃんの髪、すごくいいにおい…ってそうじゃないデショ！)

海未「吐いて…………」

真姫「ひゃっ、ふぅぅぅぅはあああぁぁぁぁぁぁ………」

真姫(ヤダ……！さっきからヘンよ私…！)

真姫「できるワケないでしょ！！」

海未「えぇ…？そんな……」

真姫「今度一人のときに試してみるから、今は勘弁してよ……｣ｼｭｯ

海未「あ、それ…」

真姫「ん？ええ、ウォータリングキスミント」

海未「懐かしいですね……それほど経っていないはずなのに、今年は色々ありましたから…」

真姫「そうね…こんな大手会社とコラボレーションしてもらえるだなんて、μ’sも大きくなったんだなあって」

海未「……そういえば、キスミントガールキャンペーン1位、おめでとうございます」

真姫「……今更ね…まあ、ありがと」

海未「え？」

真姫「投げキッス」

海未「あ、あれは！違うんです！！絵里に言われて仕方がなく…！」

真姫(エリーが入る前からやっていたような……？)

海未「真姫だって、風の噂で聞きましたが、お父様に行ってきますのキスをしているとかなんとか……」

真姫「え？しないの？」

海未「ぇ」

海未「え、あ、そうですね……している…していた…ですか、もう10年以上前のことですが、今はめっきり……」

真姫「そう……あまり仲が良くないのね｣ｼｭﾝ

海未「いや、決してそういうわけでは……」

真姫「パパで思い出したけど、近いうち遊びに来て欲しいって。海未ちゃんに」

海未「え？私にですか？μ’sではなく？」

真姫「ええ、どうも相当気に入られているみたいよ」

海未「まあ、色々ありましたからね…｣ｱﾊﾊ

真姫「……改めてありがとう、海未ちゃんがあの時説得してくれなかったら、こんな充実した一年を送れてなかった」

海未「……今更ですよ。私もあなたと今曲作りをしていることが幸せです」

真姫「な……！？////」

真姫「そういうことは口に出して言うものじゃないの！！////」

海未「？そうですか」

真姫「もう……｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「………」

真姫「…………｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「………あはっ★」

真姫「！？」

真姫「ちょ……！！」

海未「ウォータリングキスミント！！」(^_－)－☆

真姫「ちょおおおおおおおおおっっっ！？？////////」

海未「なんですか真姫、いくら音楽室とはいえ、あまり騒ぐと迷惑ですよ」

真姫「ご、ごめん……ってそうじゃなくて！なんで海未ちゃんが知ってるノヨ！！」

海未「いえ、まあ…撮影に少しだけ協力しましたし……」

真姫「でも……みんなに教えてなかったのに…！」

真姫「授業中になにやってるのよ……」

海未「いえ……穂乃果から教えてもらいましたので……おそらく合同の練習の時間になったら私と同じネタでいじってくると思いますよ」

海未「酷いじゃないですか真姫、こんな素敵なCMが作られているのを教えてくれないだなんて……」

真姫「だ、だって……今の海未ちゃんみたいにいじられるのわかってたし…」

海未「まあ……テンション高いですよね」

真姫「台本よ！仕方がないデショ！！」

海未「渋谷のスクランブル交差点でも流れてるそうじゃないですか、もっと自信を持ってください」

海未「μ’sも大々的に広告されていますし、今更恥ずかしいことではないでしょう？」

海未「そうですか？私はできることなら一日中渋谷スクランブルの前に立って真姫を眺めていたいですけどね」

真姫「なによ、本物がここにいるでしょ」

海未「ふふっ、そうでしたね」

海未「やはり素の真姫はかわいいです」

真姫「ちょ///ほんとそういうのいいから////」

海未「……素の真姫といえば、最近真姫はよく笑うようになりましたよね」

真姫「え？そう…？というか今までは笑ってなかったかしら」

真姫「……まあ、そうね。凛や花陽……μ’sと友達になって楽しいって思えることがとても増えた気がする」

海未「まあ、その点についてもそうなのですが……今こうして曲作りをしているときですよ」

真姫「え？」

海未「少し前までは早く完成させてしまおう、みたいな感じがあったのですが、今はゆったり余裕を持って曲作りをしているイメージがあります」

真姫「…………」

真姫(あなたと一緒に居られることが楽しい……なんて)

真姫「……さあ、スランプが最近はないからじゃないの」

海未「そんなものですか」

真姫「そんなものよ」

海未「えぇ、そうですね、15日です」

真姫「プレゼント、なにがいいかしら」

真姫「ううん、μ’sのみんなじゃない、個人的なプレゼントのことよ」

海未「個人的な……？それはどういう……」

真姫「その時になったら教えてあげる……//」

真姫「私をマリーアントワネットかなにかと勘違いしていないかしら、一応友人間のプレゼントの限度額くらいは心得ているわよ」

海未「おいくらですか？」

真姫「に、にまんくらい……？」

海未「ダメです」

真姫「う゛ぇえ……」

真姫「………ふふっ」

真姫「ええ、ああ、結局全然進まなかったわね」

海未「そうですね……でも、楽しかったです」

真姫「うん、私も」

真姫「……ねえ、海未」

海未「はい」

真姫「……ありがと」

海未「……はいっ」

真姫「こんにちはー……｣ｶﾞﾁｬ

穂乃果「んふっ★」

絵里「ポジティヴが溢れ出すっっっ！！！｣ｷﾗｷﾗ

ことり「ウォータリングキスミント！！」(^8・)-☆

真姫「もおおおおおおっっ/////」

おわり🌊🍅

まきちゃん

うみまき好き