理事長(以下略)「背の高さや見た感じ……多分高校生くらいよね?」
理事長「…………」
理事長「確かことりの制服二着あったわよね」
理事長「け、決してコスプレではありません!年相応の恰好をするだけですっ」
理事長「ふんふーん♪」
生徒「おはよう」
理事長「おはよう」
生徒「おはよーことりちゃん」
理事長「おはよう。今日も元気ですね」
理事長「ふふ、みんなことりと勘違いしてるみたいね」
理事長「私が在学していた頃はもっと活気があったのに…」
理事長「はぁ……いつも仕事ばっかりで、気づくことが出来なかった私を責めたいわ」
理事長「もっと生徒目線になりましょう」
海未「ことり?」
理事長「あら?」
海未「その、さっきまで教室にいたはずでは…?」
理事長(ことりと勘違いしてるわね。ふふ、ちょっと悪戯してみましょう)
理事長「実はね、海未ちゃん。ことり目覚めちゃったの」
海未「目覚める?」
理事長「うん。瞬間移動の能力に」
理事長「………」
海未「くすっ、ことりは冗談が下手ですね」
理事長(さすがに突拍子のなかったかしら?)
理事長「ごめんなさい。無理があったわね」
海未「冗談言ってないで教室に戻りますよ。早くしないと一限目が始まってしまいます」
理事長「そうね………あ」
海未「どうしました?」
理事長「ごめんなさい。用事があるの」
理事長「また後で」タッ
海未「あ、ちょっと、ことり!」
ことり「海未ちゃーん」
海未「!?」フリムキ
ことり「どうしたの?もうすぐ授業始まるよ?」
海未「ことり…?本当にことりですか?」
ことり「ん?」
海未「いえ……まさか…でも!?」
海未「ほ、本当に瞬間移動を会得したのですか!?」
ことり「???」
理事長「午前中までにやっておかないといけない仕事があったのを忘れていたわ」
理事長「体がこうなってしまったけど、勤務に影響はないわね」
理事長「本当は童心に帰って遊びたいのだけどね」クスッ
理事長「………」カキカキ
キーンコーンカーンコーン
理事長「ふぅ……少し喉が渇いたわね」
理事長「……コーヒーメーカー壊れてたの忘れてたわ。仕方ないわね。自販機のにしましょう」
花陽「ほんと……はぁ…はぁ……ひぃ…」ゼーゼー
凛「ふたりとも体力なさすぎ」
真姫「凛がありすぎなの」
花陽「今年は大丈夫だと思ったんだけどなぁ……」ゼーゼー
凛「もー、しょうがないにゃ。じゃあ今日から帰る時は走って──── 」
真姫「絶対嫌よ」
花陽「あれ……?ことりちゃんだ」
凛「ホントだ。おーいことりちゃーん」ノシ
ガコン
理事長「………」テクテク
凛「あれ…?」
真姫「気づいてないわね」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
ことり「なぁにー?」
まきりんぱな「!?」ビクッ
花陽「えっ!?ことりちゃ……ええっ!?」
ことり「どうしたの?」
真姫「ことり…さっきあっちでジュース買ってたんじゃ…!?」
海未「はぁ……ことり。またですか?」
ことり「?????」
理事長「う……苦い…」
理事長「おかしいわね……味覚まで昔に戻ってるのかしら?」
理事長「ますます不思議ね」
コンコン
理事長「?どうぞ」
絵里「失礼します」ガチャ
理事長「あら。絢瀬さん東條さんどうしました?」
絵里「え?……いや、どうしたのことり?」
理事長「ことり?あ、ああ。そうだったわね。私ことり。うふふ」
のぞえり「?」
理事長「それでどうしたの?」
希「その申請書を持ってきたんよ」
絵里「穂乃果が提出忘れてたって言うから……はぁ…」
理事長「あら、そうだったのね。少し待ってくれるかしら」
カチャカチャ
ガチャ
のぞえり「!?」
絵里(ええ……承認印を押したわ。いえ、その前に…)ヒソヒソ
のぞえり(金庫開けてた…!?)
理事長「はい、どうぞ」
希「えと……ことりちゃん?その、今何を…?」
理事長「はい?」
絵里「はい?じゃないわ。どうしてことりが学院の金庫の暗唱番号を…?」
キーンコーンカーンコーン
理事長「あら予鈴……。授業が始まります。ふたりとも教室に戻って」
希「いやいやいや、気になるって」
理事長「学業優先です」グイグイ
絵里「ちょ、ことり…!?」
希「え、ええっ…!?」
バタン
のぞえり「…………」
希「ことりちゃんも授業………」
穂乃果「ええーっ、絶対海がいいよぉー!」
にこ「真冬の海岸になんの魅力があるのよ?」
穂乃果「え?………カキとかカニとか……」
にこ「食べる事だけねっ」
穂乃果「でもさぁ、秋ならともかく冬の山に美味しい食べ物ってあるの?」
にこ「ホント食べる事だけねっ」
にこ「時間が空いたらスキーしたりかまくら作ったりして遊べるんだし」
穂乃果「かまくらなら海でもできるじゃん」
にこ「あんた……真冬の海岸で雪遊びしたいの?」
穂乃果「………それもまた一興」
にこ「なんでよぉっ!?」
コンコン
理事長「ちょっといいかしら?」ガチャ
にこ「ちょっと、ことりからも言いなさいよ。この季節に海はやばいって」
理事長「もしかして合宿の話かしら?ふふ、楽しそうね」
にこ「!?」
穂乃果「でしょー?ほらー、やっぱりにこちゃんがおかしいんじゃん」
にこ「ちょ、ちょーっと待ちなさいことり」
にこ「これはμ’s9人の問題なのよ?場合によっては死人が出る可能性だってあるのよ?」
穂乃果「だよねーだよねー」
にこ(ヤバい2年生組想像以上にヤバい)
にこ(これは常識人の援軍が必要ね。とりあえず真姫ちゃんか絵里を……)
プルルルル
穂乃果「にこちゃん電話なってるよ」
にこ「え?そうね。………もしもし?」
ことり『あ、にこちゃん?今いいかな?』
にこ「」
ことり『にこちゃんの意見も取り入れた方がいいってなってね──── 』
理事長「あ、そうだわ。穂乃果ちゃん。これ海未ちゃんに渡してくれるかしら?」
穂乃果「うん?いいよ。何?」
にこ「」
ことり『それでねパステル調の傘が──── 』
穂乃果「うん。わかった」
理事長「それじゃあお願いするわね。私はまだ用事が残ってるから」ガチャ
ことり『希ちゃんが運気が上がるようにって──── 』
穂乃果「うん。それじゃまたあとでね」
ことり『にこちゃん?にこちゃーん?聞いてるー?』
穂乃果「ん、にこちゃん?どうかしたの?」
クラッ
穂乃果「にこちゃんが気絶した!?」
理事長「…………」カキカキ
理事長「ふぅ………仕事もひと段落したわ」
理事長「いつもなら帰る時刻だけど……ちょっと校内を散歩しようかしら」
ワーワー
理事長「ふふ、生徒が少なくなったっていっても、部活動は盛んね」
理事長「これで地区大会優勝でもしてくれると言う事なしなんだけど……」
理事長「あら?」
絵里「第27回緊急ミーティングを始めます」
8人「………」
絵里「今回の議題はことりが増えている問題についてです」
ことり「………」
希「本当に増えてるん?」
にこ「間違いないわ。にこが見たもの」
凛「凛もみたにゃ」
海未「てっきり瞬間移動しているものかと思いましたが……」
真姫「特技ってレベルじゃないでしょ」
花陽「ことりちゃん何か心当たりある…?」
ことり「ううん。わからない……けど」
絵里「けど?」
ことり「本当にもうひとりいるのだとしたら……怖い」
海未「心配しないでください。きっと大丈夫です」
にこ「そうよ。あんたはいつも通りのほほんとケーキ食べてなさい」
希「なにがなんやらわからんけど、ウチのスピリチュアルパワーで……!」ムムム
ことり「うん……ありがとう」
コンコン
絵里「?はい?」
ガチャ
生徒「失礼しまーす」
真姫「あら……?あなたバドミントン部の……」
ことり「さっき?」
生徒「さっきUTXとの練習試合で助っ人で入ってくれたじゃないですか」
9人「!?」
海未「ど、どういう事ですか?」ヒソヒソ
絵里「どうやら私たちの知らないところで活動をしているようね」ヒソヒソ
生徒「でも意外でした。南先輩がバドミントン得意だって。またお願いしますね」ガチャ
9人「…………」
穂乃果「こ、ことりちゃん…!?」
ことり「うぅ……ぐすっ……」
希「これは……いったいどうしたものか」
コンコン
理事長「みんなお揃いで楽しそうね」
9人「!?」
理事長「ことり。今日のお夕飯なんだけど………」
にこ「で……でたぁー!?」
絵里「」クラッ
穂乃果「絵里ちゃーん!?」
希「あ、あく……っ!悪霊退散!悪霊たいさーん!」
まきりんぱな「」ガクガク
理事長「え?えっ……?」
希「そんな……ウチのスピリチュアルパワーがきかん…!?」
凛「そ、そんな……!?」
海未「あ、あなたは誰ですかっ!?」
にこ「正体を現しなさいよぉっ!」
理事長「わ、私……?」
理事長「ことりの……母ですが…」
穂乃果「いやー、まさか理事長だったとは」
凛「なぁーんだ。怖がって損したにゃー」
ほのりん「ずずず……ふぅ……」
にこ「ぬわぁんで簡単に納得してるのよっ!?」
真姫「簡単に納得できるその思考回路が羨ましいわ」
海未「ええと……本当に理事長なんですか?」
理事長「はい♪」
理事長「それが私にもわからないの」
理事長「原因がわからないけど、若返るっていいわね」
理事長「さっきねバドミントンを数年ぶりにしたの。学生時代を思い出してつい張り切っちゃったわ。うふふ♪」
理事長「こう見えても高校2年生の時にインターハイ出たのよ?」
花陽(なんていうか……仕草がことりちゃんと一緒)
凛(もうひとりことりちゃんがいるみたい)
真姫(血は争えないわね)
希「なんでウチのせいになるん!?摩訶不思議な事はとりあえずウチが原因ってことにしたらあかんよ!?」
凛「じゃあ真姫ちゃん?」
真姫「最近ネットの評判酷いけど、うちはいたって普通の総合病院よ!」
花陽「じゃあいったい……?」
理事長「原因はどうでもいいじゃない。それよりも今を楽しむべきだわ」
にこ「ポジティブっていうかなんていうか……」
海未(なぜでしょう……廃校の危機になった理由が少子化じゃないような気がしてきました)
理事長「矢澤さん。アイドル研究部の顧問って誰だったかしら?」
にこ「え?確か……」
真姫「確か、ってまさか覚えてないの?」
にこ「し、失礼ね……!幽霊顧問なんだから仕方ないじゃない。地理の北村先生よ」
希「あー…確かほかにも何個か掛け持ちしてるもんなぁ」
理事長「なら話は早いわ。以降、アイドル研究部の顧問を私がやります」
穂乃果「へ?」
理事長「今度の合宿は私も同行します♪」
8人「ええ~っ!?」
いったんおしまい
とりあえず最後まで読んでくれた方ありがとうございました。
合宿編楽しみに待ってます
ゆーてーえっくす
英玲奈「そういえばこの前の休日に駅前で南ことりを目撃したぞ」
あんじゅ「へぇーそうなの?」ポリポリ
ツバサ「別にいつものことじゃない。私も昨日園田さんと絢瀬さんに会ったわよ」モグモグ
英玲奈「いや、それが変なんだ」
英玲奈「その日は音ノ木坂でμ’sのライブがあったんだ。時間的にも駅付近にいることがおかしい」
ツバサ「それよりも明日の放課後に映画の鑑賞会をしましょう」
ツバサ「今度の映画はきっと面白いわよ」
英玲奈「またB級映画の鑑賞会するのか。いやその前に私の話を終わらせないでくれ」
あんじゅ「なんだっけ?明日のおやつのリクエスト?」モグモグ
ツバサ「μ’sの新曲のタイトル予想だったかしら?」ポリポリ
英玲奈「どっちも違う」
ツバサ「あ、英玲奈。コーヒー淹れてくれない?」
英玲奈「お願いだから少しはまともに私の話を聞いてくれ」
あんじゅ「あ、ツバサ英玲奈。ちょっと本屋によっていいかしら?」
英玲奈「かまわないが何か買うのか?」
あんじゅ「ええ。お気に入りの本の新作が出たみたいなの」
ツバサ「そういえば私も気になってる本があったわね」
英玲奈「じゃあ寄って行くか」
あんじゅ「………」ペラッ
ツバサ「あの、すみません。この本って置いてますか?」
英玲奈「………」
英玲奈「暇だな。気になる本もないし。あんじゅ外で待ってるぞ」
あんじゅ「はぁ~い」
英玲奈「あ、牛乳買わないと」
英玲奈「………」
英玲奈「遅いな」
英玲奈「」チラッ
英玲奈「ん?」
英玲奈「……暇だし顔出そうかな?」
ウィーン
店員「イラッシャイマセー」
ことり「あれ?」
花陽「わ、わわっ!?」
英玲奈「やあ」
花陽「こ、こんにちはっ!」
英玲奈「こんにちは。ちょっとそこを通りかかってな、挨拶がてら……」チラッ
──── ガラス────
絵里「で理事長は仕事どうするんですか?」テクテク
理事長「えっと……どうしましょう」テクテク
希「やっぱなんも考えてなかったんか……」テクテク
英玲奈「」
花陽「目を丸くして……」
英玲奈「え……?ええっ……!?」オロオロ
ことり「え?」
英玲奈「………はっ!?」
英玲奈(いけない!キャラが…!)
英玲奈「す、すまない。用事を思い出した。また今度」タッ
花陽「あっ……」
英玲奈「ほ、本当なんだ!南ことりのドッペルゲンガーをみたんだ!」
あんじゅ「そうなんだ」モグモグ
ツバサ「それは大変ねー」ポリポリ
ツバサ「ねぇ、今日観る映画なんだけど、死霊の盆踊りとデビルマン。どっちがいいかしら?」
あんじゅ「どっちもつまらなそう」
ツバサ「そんなことないわ。根強いファンもいるくらい人気作みたいだし」
あんじゅ「そうなの?じゃあ盆踊りのほう観てみたいかな。なんだかタイトルが愉快だし」
英玲奈「お願いだから私の話を聞いてくれ!」
あんじゅ「別に……ねぇ?」
ツバサ「ねぇ…?」
英玲奈「いやいや、怖いだろ!ドッペルゲンガーを目撃するなんて!」
英玲奈「私が見てしまったばかりに、南ことりの身に危険が及んだらどうしよう…!」
英玲奈「どうしたら……私はいったりどうしたら……!?」
ツバサ「いやそれドッペルゲンガーじゃないし」モグモグ
英玲奈「…………はぁ?」
あんじゅ「μ’sのブログ見てないのぉ?」
英玲奈「………ここ1週間くらい見てないが」
あんじゅ「それにしても可愛かったわねぇ」
ツバサ「ええ。あんなに慌ててる英玲奈久しぶりに見たわ」
あんじゅ「ことりちゃんの身になにかあったら~なんて優しいんだからぁ」
ツバサ「もういっそのこと可愛い路線で行ったらどうかしら?」
あんじゅ「良いわね。ねぇ英玲奈はどう思う?」
英玲奈「……し…」
英玲奈「知ってたなら早く言えっ!///」
おわる
乙です
ブロロロロ…
理事長(16)「ゆーきやこんこー♪」
絵里「………」
理事長(以下略)「あられやこんこー♪」
真姫「………」
9人(どうして理事長が一番テンション高いんだろう……)
理事長「ふってもふっても……あら。ことり。見て見て雪が積もってるわ」
ことり「もぉー…おかぁーさんっ!///」
理事長「あら…?ごめんなさい。合宿だなんて久しぶりだったからつい」
理事長「でも本当に楽しみだわ。昨日ね眠れなかったのよ」
にこ「子どもですか!?」
理事長「うふふ♪」
ことり「はぁ…」
ことり「え?う、うん……大丈夫だけど。はぁ……」
穂乃果「疲れてるね」
ことり「うん……お母さん家でもすっごく元気で」
ことり「ちょっとうざい」
海未「ことりしっかりしてくださいっ!」
穂乃果「ことりちゃんはうざいとか言わない子だよね!?」
凛「あーんっ♪」
凛「もっとほしいにゃー理事長せんせー♪」
理事長「いいわよ。はいあーんっ」
真姫「凛のその適応力、ホント羨ましいわ」
凛「ん?ことりちゃんのお姉さんみたいで凛は楽しいよ?」
理事長「あら、お姉さんだなんて嬉しいこと言ってくれるわね」
にこ(精神年齢がことりより下っぽく感じるわ)
希「ええと…次は…あ、次のバス停で降りんと」
絵里「理事長。そろそろ到着しますよ」
理事長「はぁーい」
反則的かわいさじゃん
真姫「ついたわよ」
希「おおー。相変わらず真姫ちゃんの別荘はすごいなぁ」
真姫「そう?確かにこの前の所より少し広いけど」
理事長「わぁー、大きいわね。さすが西木野さんね」キラキラ
理事長「中はどうなっているのかしら?大きな暖炉があったりするのかしら?うふふ♪」
理事長「西木野さん早く早く」ウキウキ
真姫(なんだろう…一番年上のはずなのに一番年下に思えてくるわ)
理事長「はぁ…うちもこんな広いキッチンがほしいわ」
理事長「あら?こっちは客間ね。高そうな壺……良い趣味ねぇ」
9人「………」
理事長「二階もあるのね。うふふ、二階はどうなってるのかしら?」
絵里「理事長…楽しそうね」
真姫「そこの扉開いてるからそこじゃない?」
穂乃果「りじちょー」
理事長「1度でいいから大きなベッドの上でごろごろしたかったのよね。くすっ」
希「あの……理事長?」
理事長「え?なにかしら?」ゴロゴロ
凛「なんだろう……夏を思い出したにゃ」
穂乃果「懐かしいね」
ことり「もぉー!おかーさんっ!顧問なら顧問らしくしてよぉー!」
絵里「ワンツースリーフォー……!」パンパンパン
絵里「花陽、少し遅れてる!」
花陽「は、はいっ!」
絵里「にこは少し前に出てる。半歩下がって!」
絵里「希、周りと合わせるのは大事だけど、周りを気にしすぎてキレがなくなってるわ。集中して!」
絵里「ワンツースリー……」
絵里「そこまで!15分休憩!」
ことり「あはは…凛ちゃんお疲れさま」
凛「到着してすぐ練習だなんて聞いてないにゃー…」
海未「前回の反省を踏まえた結果です」
穂乃果「ところでさ……」
穂乃果「なんで外でやらないの?」
にこ「あんた…雪積もってるのよ?」
穂乃果「……?だから…?」
にこ「危ないじゃない!」
真姫「できなくていいわよ」
希「………あれ?」
希「なぁなぁエリち。理事長知らん?」
絵里「え?いいえさっきまでそこにいたと思うけど……」
花陽「理事長なら20分くらい前にどこかに行ったよ?」
希「そうなん?」
凛「散歩かな?」
ガチャ
理事長「ただいまぁ」
理事長「暇だったから、皆のお昼作ろかなって思ってお買い物にね」
絵里「そうだったんですか」
理事長「でも……」
真姫「……?」
理事長「お酒買おうとしたら店員さんに、未成年には販売できません。ですって」
理事長「免許証を見せたのだけど、親御さんのを持ってきてもダメって」
理事長「嬉しい反面、少し悲しいわね」
希「お昼から飲む気やったんですか!?」
ことり「はぁ………」
海未「心中お察しします」
理事長「あ、絢瀬さん?」
絵里「はい?」
理事長「お酒買ってきてくれないかしら?」
ことり「もぉー!おかーさんっ!」
海未「………心中お察しします」
凛「かよちーん。枕ちょうだーい」
花陽「はーい」
真姫「はぁ……また川の字になって寝るのね」
希「もう恒例になってるし、楽しいからいいやん」
絵里「皆寝具は行き渡ったわね」
絵里「それじゃあ予定通り22時就寝、4時半に起床──── 」
理事長「少し待ってくれるかしら」
絵里「………はい?」
絵里「え?起床時間ですか?」
理事長「いいえ。せっかくの合宿なのに休むのには早すぎないかしら?」
理事長「合宿の夜は長いのが定番じゃない?今夜は寝かさないわよ?」
海未「ではおやすみなさい」
8人「お休みー」
理事長「ああっ、ちょっとみんなぁー」
理事長「東條さん。合宿の夜と言えば怪談や恋バナに花を咲かせるものじゃない?」
希「……うっ」ピクッ
希「…で……でも…お約束を破るのは…」
海未「希?」
希「…年長者の言う事は…」
絵里「希?」
希「あの……」
ことり「の・ぞ・み・ちゃ・ん・?」
希「……おやすみなさい」
理事長「もぉーことりぃー」
ことり「保護者が夜更かしさせない!」
理事長「わかったわ」
絵里「それじゃあ明日の4時半に起床だから」
全員「お休みなさーい」
ことり(………本当にわかったのかな?)
穂乃果「すぴー……」
シーン
理事長「ねぇ……絢瀬さん」
絵里「…………」
理事長「西木野さん?」
真姫「…………」
理事長「………………チョモランマ」ボソッ
真姫「ふふっ……」クスッ
ことり「も~!おかーさんっ!」ガバッ
設定ではあるのかね
理事長「だって…つまらないし…」
ことり「さっきわかったって言ってたでしょ!」
理事長「………ことり最近冷たい」
ことり「知りませんっ」
理事長「いいわいいわ。ことりのHJNN抱きしめて寝るんだから」
ことり「もぅ……明日早いんだから変な事しないでよ?」
穂乃果「すぴー……」
海未「すぅ……すぅ…」
まきママとかも
とても良いです!
もっとだ!!
もっとくれ!!!
理事長「絢瀬さん。起きてないと内申に響くわよ」
絵里「えっ」
理事長「いたっ……痛い…ことりけらないで…!」
ことり「………」ゲシゲシ
理事長「ハーイ、マッキーよー」ボソッ
にこ「ぶふっ…!」
真姫「ちょっ!?」ガバッ
真姫「な、なに言って…!?」
理事長「すー……すー……」
真姫「あら…?寝てる…?変ね……………気のせいかしら?」
花陽(狸寝入りなのに……)
凛「ハーイ……マッキ―よー」ボソッ
希「くすっ……」
ことり「……」ゲシゲシ
理事長「こ、ことり、私何も言ってない!」
ことり「……」ゲシゲシ
理事長「ことりっ」
真姫「………///」ムスッ
絵里「すぅ……すぅ……」
希「うぅん………くー……」
穂乃果「おだん……ご………やつはし……ぐー……」
凛「くー…かー……」
にこ「…………」
にこ(まずい…寝そびれた…)
にこ(あんだけ騒いでた理事長や凛すら幸せそうな寝息立てて……恨めしいわ)
にこ(本当に皆寝たのかしら?……もしかしたらまだ誰か起きてるのかも)
にこ(…………)
にこ「ハ、ハーイ、マッキーよー」ボソッ
シーン
にこ(バカなことしてないで寝よ)
にこ(ことり…?)
にこ「もしかして起こしちゃった?ごめ──── 」
ことり「ねぇ…にこちゃん」
にこ「?」
ことり「キッチンに料理酒あったよね?飲ませたらお母さん眠ってくれるかな?」
にこ「……は?」
ことり「一升瓶全部飲ませたら寝てくれるかな?」フラフラ
にこ「ご…ごめん!今のにこ!にこだから!理事長じゃないから!」ギュー
にこ「ちょっと落ち着いて!料理酒飲ませちゃダメだって!」
ことり「ふふ…ふふ……」フラフラ
にこ「その声色と目やめて!なんか本当に怖い!っていうか待って!まっ……だ、誰か―!助けて―!ことりがおかしいのー!」
にこ「誰か助けてぇ―!」
無事全員起きました
ブロロロロ…
理事長「ゆーきやこんこー♪」
絵里「………」
理事長「あられやこんこー♪」
真姫「………」
理事長「ふってもふっても……あら。皆はしゃぎつかれちゃったのね。若いのにだらしないんだから」
海未「なぜでしょう……ぜんぜん休めた気がしません」
希「結局朝練もうやむやになったしなぁ……」
ことり「………」ボー
絵里「そうですね…」ボー
理事長「また行きたいわね」
絵里「そうですね…」
理事長「次の週末に音ノ木坂で合宿しましょうか」
絵里「そうで……え?」
理事長「またみんなで楽しくしたいわ」
絵里「あ、いえ……その…わ、私もやりたいのは…山々ですが…」
絵里「学業優先と言いますか……私や穂乃果たちも忙しい時期ですし…」チラッ
希「あ、しかさんや…」ボー
絵里(希助けてぇ~……)
理事長「……そうよね」
絵里(や、やったわ…)ホッ
理事長「じゃあ期末考査が終わったらまたしましょう♪」
絵里「」
合宿編おわる
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