ことりぷらす

穂乃果「つり……釣り？」ｳﾄｳﾄ

ほのパパ「……」ｳﾝ

穂乃果「…………うん……うん？」ｳﾄｳﾄ

ほのパパ「……」ｲｶﾅｲ?

穂乃果「……うみゅ」ﾎﾞｹｯｰ

穂乃果「いく……」

穂乃果「……」ｸｶｰ

ほのパパ「……」ｶﾁｯ

＼ﾃﾞﾝﾜﾓﾈｪ!ﾅﾆﾓﾈｪ!／

穂乃果「……」ｽﾋﾟｰ

ほのパパ「……」

ーー

穂乃果「…ん、んん………」ﾊﾟﾁｯ

ほのパパ「……」ｵｷﾀｶ

穂乃果「……あれ、穂乃果なんで車に」

ほのパパ「………」

ほのパパ「……」ﾎｯ

穂乃果「ふぁ、ぁあ……だってお父さんがあんな朝に起こすからだよ……」

ほのパパ「……」ｼｶﾀﾅｲ

穂乃果「まあいいけどさ」

ーー
しばらく車を走らせて。

穂乃果「ん、んん～！着いたぁ～！」ｸﾞｸﾞｸﾞｯ

ほのパパ「……」ｶﾁｬｶﾁｬ

穂乃果「……」

穂乃果「お父さん、ゴカイつけて」

ほのパパ「……」ﾔﾚﾔﾚ

ｸｲｸｲｯ､ﾌﾟﾁｭｯ

穂乃果「うへぇ……」

ほのパパ「……」ｵﾚﾊﾙｱｰ

穂乃果「よーし、いっぱい釣っちゃうもんね！ベラとか」

ほのパパ「…………」ﾍﾞ､ﾍﾞﾗｶ…

ｻﾞｻﾞｰﾝ……

ほのパパ「……」ｸｲｯｸｲｯ

ｻﾞﾊﾟｰﾝ……

穂乃果「……」ｶｼｬｶｼｬ

ｻｻﾞｰﾝ……

ﾋﾟｸｯ

穂乃果「おっ」ｸﾞｲｯ

穂乃果「はやいはやい、もうきた……！」ｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬ！

ｸﾞｨｨ

穂乃果「ぬ～、重い……」

ﾊﾞﾁｬﾝｯ!

穂乃果「あとちょい……！」

穂乃果「…どりゃ！」ﾊﾞｼｬﾝｯ!

ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

ｸﾞｳｸﾞｳ!!

穂乃果「お～……おお？なにこれ」ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

穂乃果「お父さーん、これなんていう魚？」

ほのパパ「……」ｺﾚﾊﾎｳﾎﾞｳ

穂乃果「ホウボウ？」

穂乃果「うん、なんか飛べそう」

ほのパパ「……」ﾄﾌﾞｿﾞ

穂乃果「えっ、ホント！？」

ほのパパ「……」ｳｿ

穂乃果「…………」

穂乃果「……」ﾑｽｯ

ほのパパ「……」ｺﾞﾒﾝｺﾞﾒﾝ

穂乃果「ふんだ、しーらない」ﾌﾟｲｯ

ほのパパ「……！」ｸﾞｲｯ

ほのパパ「……！！」ｶｼｬｶｼｬ！

ｸﾞｨｨｲｨｯﾝ!

穂乃果「ぬお、なんかすごい」

ほのパパ「……！」ｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬ!!

ｼﾞｬﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ!

穂乃果「え？タモリ？」

ほのパパ「……」ﾀﾓﾀﾞｯﾃ!

穂乃果「冗談冗談、ふふ、はい」

ほのパパ「……!!」ｽｯ

ｼﾞｬﾊﾟｯ!

穂乃果「うわっ、おっきい……」

ほのパパ「……」ｺﾚﾊｲｲｶﾀﾀﾞ

ほのパパ「……」ﾁﾇ

穂乃果「へえ、タイみたいな見た目」

ほのパパ「………………」ｸﾛﾀﾞｲ…

穂乃果「え」

ほのパパ「……」

穂乃果「……HAHAHA」

ほのパパ「……」ｺｲﾂﾊ、ﾆﾂｹﾆ、ｼﾖｳ

ほのパパ「……」ｳﾝ

穂乃果「へー……」

ほのパパ「……」ｶｴｯﾀﾗ、ﾀﾍﾞﾖｳﾅ

穂乃果「うんっ！」

ーー

穂乃果「さぁて、穂乃果ももっと釣るぞー……」

ｸﾞｲｯ

穂乃果「おっ、さっそくきたぁ！」ｸｲｯ､ｶｼｬｶｼｬ!!

穂乃果「カワハギ！」ﾊﾞﾁｬﾝｯ!

ﾊﾟｸﾊﾟｸ

穂乃果「おちょぼくち～」

穂乃果「お父さーん！」

ほのパパ「……」ﾝｰ

穂乃果「カワハギー！」

ほのパパ「……」ｵｰ

ほのパパ「……？」

穂乃果「穂乃果のが今んところいっぱい釣ってる」

ほのパパ「…………」

穂乃果「ふふん」

ーー

ほのパパ「……」ｸｲｯ､ｸｲｯ…

ｸﾞｩｲｨｨｨ!

ほのパパ「…」ﾆﾔﾘ

ほのパパ「……」ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

ほのパパ「……」またﾁﾇか

ほのパパ「……」ｺﾞｶｲﾆｼﾃﾐﾖ

ーー

穂乃果「あ、きたぁ！！」ｸﾞﾝｯ

穂乃果「ぬぬ～…！おもい……！」ｸﾞｨｨｲ…

穂乃果「ぬぬぬぬ…だぁめだ…あがんない……でも持ってかれもしないなぁ」

ほのパパ「……」ﾝ?

穂乃果「なんか重い…」

ほのパパ「……」ｶｼﾃ

穂乃果「ん」

ほのパパ「……」ｸｲｸｲ

穂乃果「ね？」

ほのパパ「……」ｿﾘｬｿｳﾀﾞ

穂乃果「え？」

ほのパパ「……」ﾁｷｭｳ、ﾂｯﾃﾙ

穂乃果「…………」

ほのパパ「……」ｸｯｸｯｸｯ

穂乃果「……」ｶｼｬｶｼｬ

ほのパパ「……」ｸｲｸｲ

ーー

穂乃果「……ん？」

ｻﾜｻﾜ…

穂乃果「なんか足に………」

フナムシ『やあ』ｻﾜｻﾜ

穂乃果「ぎゃあああああああああ！！？！」

ほのパパ「！？」

穂乃果「離れないし！！」

穂乃果「お父さん！？おとうさーーん！！？」

ほのパパ「……」ﾄﾞｼﾀ

穂乃果「とって、とってとってぇ！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

ほのパパ「……」ﾏﾃﾏﾃ

ﾋｮｲｯ

穂乃果「ふぅ……ありがと、お父さん」

ほのパパ「……」ｻｵﾊ……

穂乃果「え？」

プカプカ…

穂乃果「あーー！！？？」

ほのパパ「……」ｶﾜﾙｿﾞ

穂乃果「い、いや大丈夫……とれ、とれ………」

ﾂﾙｯ

穂乃果「あ」

ﾎﾟｼｬｰﾝｯ!

ほのパパ「……！」

ーー

穂乃果「……めっちゃくちゃ浅いところだったとは……」ﾋﾞｼｮﾋﾞｼｮ

穂乃果「うう、びしょ濡れ……」

ほのパパ「……」ｺﾞｿｺﾞｿ

ほのパパ「……」ｺﾝﾅｺﾄﾓｱﾛｳｶﾄ、ｷｶﾞｴﾊﾖｳｲｼﾃｱﾙ

穂乃果「さっすが……え？穂乃果の？」

ほのパパ「……」ｲﾔ、ｵﾚﾉﾌｸ

穂乃果「へっくしょんっ！……うう、だめだぁ、もうはやく着替える……もうここでいい……」

ほのパパ「……」

穂乃果「あ、お父さん、誰か人来ないか見ててね」ﾇｷﾞｯ

ーーー

穂乃果「さぁ！！着替えたところで再開ぃ！」ｸﾞｩｩｩｳｳ

ほのパパ「………」

穂乃果「………」

ほのパパ「……」ｷｭｳｹｲ、ｽﾙｶ

穂乃果「……うん」

穂乃果「なになに？」

ほのパパ「……」🍙ｵﾆｷﾞﾘ

穂乃果「でっか！」

ーー

ほのパパ「……」ﾑｸﾞﾑｸﾞ

穂乃果「……」ﾓｸﾓｸ

穂乃果「えへ、おいしー」

ほのパパ「……」ﾓｸﾞﾑｸﾞ

ほのパパ「……」ﾙｱｰ、ﾂｶｯﾃﾐﾙｶ?

穂乃果「うん」

ｶﾁｬｶﾁｬ

穂乃果「これでデッカいの釣れる？」

ほのパパ「……」ﾂﾚﾙﾂﾚﾙ

穂乃果「よっーし、お父さんのチヌよりでっかいの釣るぞー！」

ゴカイ『やあ』

ほのパパ「……」ﾌﾟﾁｯ

ゴカイ『ぐぁああああああああ！！！』

ほのパパ「……」ﾋｮｲｯ

ーー

穂乃果「うーん、ルアーフィッシングかぁ」ｸｲｯ､ｸｲｯ

穂乃果「生きているように……動かす……」ｸｲｯ､ｸｲｯ

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｯ……

ほのパパ「……」ｶｻｺﾞ

ほのパパ「……」ｽｱｹﾞﾆｼﾖｳ

ーー

ﾊﾞｸｯ!

穂乃果「ん？」

ｸﾞｨｨｲｲｲｲｯ!!

穂乃果「ぬぉぉおお！？」ｸｨｲｲ!

穂乃果「お、おっも……！！」

穂乃果「お、おとうさーーん！！」

ほのパパ「……！」

穂乃果「こ、今度は本当に、手伝って……！」

ほのパパ「……！」ｶﾞﾊﾞｯ

穂乃果「ふぁ……」

ほのパパ「……」ｸﾜﾚﾙ、ｲﾏﾊﾏｸﾅ

ほのパパ「……」ｵﾁﾂｲﾃ

穂乃果「……うん！」

ほのパパ「……」ｶｼｬｶｼｬ

穂乃果「………」

ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬｯ!

ほのパパ「……！」ﾏｹﾏｹ!

穂乃果「……！」ｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬ!!

ﾊﾞﾁｬﾝｯ!ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬｯ!

穂乃果「……タモを…！！」

ｽｯ…

ーー

穂乃果「…うっひゃあ～！おおきい～！」

ﾄﾞｰﾝｯ!

ほのパパ「……」ﾏﾀﾞｲ

穂乃果「これすっごいよね？」

ほのパパ「……」80cmﾊｱﾙﾅ…

穂乃果「すごいよね？」

ほのパパ「……」ｳﾝ

穂乃果「へへへ～」

穂乃果「そうだねー…結構長い事いたもんねー」

ほのパパ「……」

ーー

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ…

ほのパパ「……」ﾀﾉｼｶｯﾀｶ?

穂乃果「楽しかったよー、すっごい」

ほのパパ「……」ｿｳｶ

穂乃果「うん！」

穂乃果「また行こうね、お父さん」

ーー

ｶﾞﾗﾗｯ…

ほのパパ「……」ﾀﾀﾞｲﾏ

ほのママ「おかえり……あら、穂乃果…」

穂乃果「……」ｽﾔｽﾔ

雪穂「…寝ちゃっておんぶされて家に帰ってくるって、お姉ちゃんらしいね」

ほのママ「ふふ、そうね」

ほのパパ「……」ﾌｯ

穂乃果「……」ｷﾞｭｯ

その日の高坂家の夕食は、魚ずくしでした。

おわり

おぉ