花陽「わわっ、ことりちゃんいきなりどうしたんですか?」
ことり「寒い日はかよちゃんを抱き締めたくなっちゃうんです」
花陽「
あ き ら め
ことり「えへへ、かよちゃんはあったかいねぇ♪」ギュー
花陽「ことりちゃん!ここ大通りのど真ん中だよ、恥ずかしいから離してー!」
ことり「だ~めっ♪学校までこのままですよ~♪」モッギュー
花陽「うぅっ、ダレカタスケテー!」
あ き ら め
ことり「えへへー、かーよちゃん♪」モッギュー
花陽「も、もうっ、学校着いたよ!?」
ことり「あ、本当だ。けど、かよちゃんのお陰で全然寒くなかった♪ありがとね、かよちゃん♪」
花陽「う、うん、私も凄く恥ずかしかったけど、暖かかった、かな?」
ことり「本当ー?じゃあ今日の帰りも抱きしめちゃおっかな♪」
花陽「えぇっ!?帰りも?」
ことり「かよちゃん…ダメ?」ウルウル
花陽「ピェェェ!?え…い、いや、ダメじゃ…ない、けど…///」
ことり「本当♪ことり嬉しい♪じゃあ帰りも楽しみにしてるね♪それじゃ、今日も1日頑張ろうね♪」
花陽「う、うん、じゃあま 凛「か~~よち~~~ん!おっはよーにゃ!」
花陽「凛ちゃん!?」
凛「あれー?かよちん、なんか顔が赤くないかにゃ?どっか具合でも悪いの?」
花陽「う、ううん、何でもないよ、大丈夫、多分」
花陽(な、何でもないよね)ドキドキ
花陽(後方から足音…と、バッグにつけたキーホルダーが揺れる音。そして少し荒い息づかい…来る!)
「花陽ちゃーん!」バッ
花陽「はっ」ヒラリ
穂乃果「わぁ!?…おっとと…いたっ!」ガタッ
花陽「ふー。回避成功」
穂乃果「いたた…ど、どうして避けるの!?ひどいよー!」ヒリヒリ
花陽「部室の外で抱きつくのは禁止ですっ。…って、もう三回くらい言ったよね?」
穂乃果「中ならいいの?」
花陽「と、とにかく入ろう。廊下寒いし…」ガチャ
穂乃果「だから花陽ちゃんをギューってしたいのにー!」
花陽「ビーフ?」
穂乃果「それは牛(ぎゅう)」
花陽「μ’sは何人?」
穂乃果「9!」
花陽「使わなくなったメガネのたたりが…お焚き上げ供養しなくちゃ!」
穂乃果「それは…杞憂?」
花陽「みんな遅いねぇ」パタン
穂乃果「花陽ちゃーん♪」ギュー
花陽「わわっ…穂乃果ちゃん///」
穂乃果「えへへ。あったかーい♪」
花陽「ふふ…穂乃果ちゃんもあったかいよ♪」ナデナデ
ことり(…いい!)ポー
海未「…ことり? 何してるんですか。部室のドアにへばりついて…」
ことり「観賞♪」
海未「はあ(…?)」
海未「そうなのですか?」
海未(しかし…あたたかいからといってむやみに抱きつくのも問題が…)
凛「かよちーん♪」ギュー
花陽「り、凛ちゃん…えへへ///」
海未(あれは例外です。姉妹のようなものですし)
穂乃果「ことりちゃーん♪」ギュー
ことり「穂乃果ちゃん♪」ギュー
海未(う、うらやましい…)
希「にこっちー」ガバッ
にこ「うわ!?…や、やめなさいよ!///」
海未(…私は希のようにいかがわしい目的ではありませんし…)
海未(よ、よし…今度機会があれば試してみましょう)
(翌朝・弓道場)
花陽「海未ちゃん!」
海未「えっ…花陽? どうしたんですか?」
花陽「今日は放課後の全体練習は無しだって。絵里ちゃんが」
海未「わざわざ伝えに来てくれたのですか?」
花陽「う、うん…練習中はスマホとか見ないかなと思って」
海未「ええ。さすが花陽ですね…ありがとうございます」
花陽「えへへ。じゃあ…」
海未(…い、今なら)
花陽「え?…ピャァ!?」
海未(ああっ、本当に…あたたかいです///)ギュー
花陽「う、海未ちゃん…?///」ドキドキ
海未「すみません。今朝は頗る冷えるもので…つい」
花陽「確かに…あちこちで雪降ったりしてるよね」
海未「花陽はとてもあたたかいですね…」
花陽「そ、そうかなぁ?…でも海未ちゃんが…ちょっと意外かも///」
海未「このことは…できれば皆には内緒で」
花陽「う、うん。…でも」
海未「?…あ」
モブ弓道部員たち「…」ニヤニヤ
海未「」
花陽「あ、あの…海未ちゃん」
海未「はい?」
花陽「部室とかだったら…いつでもいいよ」ヒソヒソ
海未「は、花陽///」
花陽「えへへ///…じゃあ、練習頑張ってね」タタッ
海未(…なんだか心まで暖かくなった気がします)ポー
あゝ、かよちん…
花陽(凛ちゃんは英語の補習がまだ終わってないみたい…赤点スレスレだったもんなぁ)
にこ「じゃあ私チビ達のめんどみなきゃいけないから先に帰るわね」
オツカレー
真姫「ねぇ海未、今度の曲の事で少し打合せしたいんだけど。少し行き詰まってて。」
海未「えぇ、構いませんよ。ことり、遅くなりそうですから先に帰って貰えますか?」
ことり「うん、わかった。穂乃果ちゃんは生徒会だっけ?手伝おうか?」
穂乃果「うん、それなんだけど、絵理ちゃんと希ちゃんが手伝ってくれる事になってるから、大丈夫!」
絵理「ほら穂乃果、早く終わらせちゃうわよ。」
希「はよせんと、ワシワシMAXおみまいするでー?」
穂乃果「わぁ~今行く!というわけで、また明日ねー!」
ことり「うん、頑張りすぎないでね♪」
ことり「というわけで、2人きりになっちゃったね♪」
花陽(別に普段なら何ともないんだけど、何で今日に限って…)
ことり「かーよちゃん♪」モッギュー
花陽「ピャァッ!ちょっとことりちゃん、まだ汗拭いてない…」
ことり「ん~~♪練習後の火照ったかよちゃん、あったか~~い♪しぃあわせ~~♪」
花陽「ちょっとことりちゃんクルシイヨー」
花陽(あ、ことりちゃん凄く良い香り…)ドキドキ
ことり「さ、かよちゃん一緒に帰ろ♪今日はずーっと離さないんだから♪」
花陽「ダレカタスケテー!」
にこ「うわ!?…や、やめなさいよ!///」
絵里(あの二人…また仲良くじゃれ合ってる…)
絵里(くだらない…別に羨ましくなんかないわよ)スタスタ
絵里(それにしても…今日はやけに冷えるわね。もう初夏といってもいい頃なのに)
タタタ…ドンッ
「きゃ!?」「ピャァ!?」
絵里「ご、ごめんなさい…大丈夫?」
花陽「い、いいいいえっ。こちらこそ…あっ」ムギュ
絵里(ぶつかって転んで…抱き合うようなかっこうになっちゃったわ)
絵里(こ、この子…あったかいわね///)
花陽「あ、あのぉ…」
絵里「…あなた、ケガはない?」
花陽「は、はい。先輩のおかげで…」
絵里「そう。よかったわ(一年生か)」
絵里(亜里沙以外の女の子を抱きしめてるなんて…なんだか変な気分///)
絵里「先に起きられる?」
花陽「あ、はい。…よいしょ」
花陽(あ…この人って、あのときの)
『どうするつもり?』
花陽(あのときは怖そうだったけど…今は全然雰囲気が違うなぁ)
花陽「あの…先輩は、ケガとかは…」
絵里「大丈夫よ。…ありがとう。本当にごめんなさいね」
花陽「い、いえっ。こちらこそ…すみません」
絵里「…」ソワソワ
絵里「ちょっと待って」
花陽「はい?」
絵里「少し気になることがあるの。一旦、さっきの位置に戻ってもらえる?」
花陽「え!?…それって、どういう…」
絵里「ぶつかって転んだ直後の状態ってこと。私が、こうで…」
花陽「は、はあ…じゃあ、失礼します」ムギュ
絵里(やっぱり、すごくあったかい…///)
絵里(別に変なこと考えているわけじゃないのよ。ただ、あたたかくて気持ちいいだけ…)
花陽(な、なにやってるんだろう…私///)ドキドキ
絵里「ありがとう。もう大丈夫よ」
花陽(でも、なんだか…柔らかくて、いい匂い///)ポー
絵里「あ、あの…もういいんだけど…」
えりぱな「…///」ポカポカ
かよちん湯たんぽ…
かよちんぽ…か、なるほど
星空ァ!