ことりぷらす

穂乃果「新元号令和だって」

絵里「平成も終わっちゃうのね」

にこ「特に何か変わる気もしないけど」

希「そう？ウチは楽しみやけど」

海未「楽しみとは？」

希「うーん……特に理由はないけど、何となく」

穂乃果「分かる！新しい時代が来るって感じするよね」

絵里「平成でやり残したことってある？」

にこ「やり残したことねぇ……」

海未「そう言われるとあるようなないような」

穂乃果「ヤマザキ春のパンまつりに応募」

にこ「もっとあるでしょ」

希「世界征服」

絵里「あなたは魔王なの？」

にこ「宇宙ナンバーワンアイドルになること！」

希「新時代のナンバーワンアイドルになればいいんやない？」

にこ「いざ終わるとなると平成でなっておきたかったなって思って」

絵里「大丈夫よ。にこはもうナンバーワンだから」

にこ「そ、そう？」

希「胸が」

にこ「どういう意味よ」

海未「そういえば、4月1日で新元号になると勘違いしてる人が沢山いたようです」

希「あー、まぁややこしいもんね」

絵里「穂乃果がちゃんと分かってるって意外だったわ」

穂乃果「あー！絵里ちゃん馬鹿にしたでしょ！」

絵里「ごめんさい、ついね」

穂乃果「ちゃんと分かってたよ！Twitterで言ってたもん」

希「にこっちは間違ってたよ」

にこ「余計なこと言わんでいい！」

穂乃果「にこちゃんやっぱりおバカさんだね」

にこ「やっぱりってなによやっぱりって！」

希「チーかま食べる？」

海未「唐突ですね。ありがとうございます」

絵里「希、私も」

希「令和チーかまよ」

にこ「なにその微妙な嘘」

絵里「平成は激動の時代って言われるわね。日本にとって革命的なことが沢山あった時代」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「そうねぇ。にこっちが産まれたりこころちゃんが産まれたりここあちゃんが産まれたり虎太郎くんが産まれたり」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「なんで私の家限定なのよ」

海未「太ったり痩せたり」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「それ私のことじゃん」

希「2人も食べる？」

にこ「いるいる」

穂乃果「食べるー！」

海未「しかしチーかまは謎のやみつきさがありますね」

絵里「平成の宝ね」

にこ「さすがにもっとあるでしょ」

希「これから令和○○年って言わないかんのよね」

にこ「慣れないから間違えそう」

穂乃果「思ったけど、ダイワハウスみたいな響きだよね」

絵里「そうでもないと思うけど……」

海未「……令和、矢澤」

にこ「なんか言った？」

海未「いえ、何も」

にこ「韻踏まれたきがする」

海未「気のせいですよ」

希「もう1本いる？」

にこ「前から思ってたけど、あんたのカバンの中どんだけチーかま入ってるの」

希「それは……秘密///」

海未「何故恥ずかしがるのです」

絵里「ちょっと見てもいい？」

希「ダメ！ヘンタイ！ロシア！」

絵里「言いすぎでしょう」

穂乃果「……」ｿﾛｰｯ

穂乃果「どれどれ……」ｶﾞｻｺﾞｿ

希「あっ！」

穂乃果「ひぃ、ふぅ、みぃ……わっ、何袋入ってるの」

希「歳の数だけ詰めました……はずかしい……」

にこ「節分の豆じゃないんだから」

海未「あなた教科書は？」

希「海未ちゃん、教科書に頼ってても人生成功するとは限らんよ」

絵里「何言ってるの？」

絵里「全く……没収ね」

希「ダメよ。みんな食べたから同罪や」

海未「うっ」

にこ「別にいいじゃないチーかまくらい」

絵里「女子高生がチーかま大量に入れてるっておかしいわよ」

穂乃果「それを部室で食べてる女子高生もおかしいから手遅れだよ絵里ちゃん」

希「チーかまは令和のソウルフードになるんやから」

海未「そんな新元号願い下げです」

穂乃果「令和って何が流行るんだろうねー」

にこ「アイドルブームがまた来てくれないかしら」

絵里「アイドルブームって周期的に来てる気がするけど」

にこ「んーなんと言うかまた新しい形のアイドルが出てきて欲しいなって」

希「腕が4本系アイドルとか？」

にこ「そういうんじゃなくて。怖いわ」

絵里「何が流行って欲しいとか逆にあったりする？」

希「スカートめくり」

にこ「昭和か。嫌よそんなの」

穂乃果「ヤマザキ秋のパン祭り」

海未「それしか頭にないんですか？」

穂乃果「昨年あと2点で期限切れになっちゃったんだよ」

海未「知りませんよ、全く……」

希「えりちなどうなん？」

絵里「そうねぇ……宇宙旅行とか？」

にこ「スケールでかいわね」

海未「最近現実になりつつありますからね。十分ありえる話です」

穂乃果「金星とか行ってみたい！大金持ちになる！」

絵里「ウソでしょ……あなた高校生よね？」

穂乃果「え？何が？」

希「金星はお金が沢山あるわけじゃないよ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「え、そうなの？」

海未「……穂乃果……」

にこ「見なさいよ、あまりのショックで海未の口が閉まらなくなっちゃったわよ」

穂乃果「じゃあ何があるの？」

希「何かあるというわけじゃ……うーん」

絵里「まさかとは思うけど穂乃果……水星には水があると思ってるんじゃ……」

穂乃果「無いの？」

希「あちゃー」

穂乃果「ないならなんでそんなら紛らわしい名前をつけたの！勘違いするじゃん！」

絵里「重症ね……」

にこ「穂乃果は無事に新元号迎えられそうにないわね」

希「まぁ、平成のうちに分かってよかったやん」

海未「全然よくありません。頭が痛い……」

希「どこの星に行きたいとかあるん？」

絵里「やっぱり月かしら」

にこ「うさぎ探しにいくの？」

希「うそやん、にこっち……」

にこ「いや冗談よ！分かってるって！」

海未「お願いしますよにこ……あなたまで……」

穂乃果「なんでそんな泣きそうな顔してるの海未ちゃんやめてよ。私も泣きそうになるじゃん」

絵里「月から地球をみたいわね」

希「なるほどなぁ。確かに見てみたいかも」

にこ「私は火星ね。宇宙人発見するのよ」

穂乃果「発見してどうするの？」

にこ「アイドルに勧誘する。宇宙系アイドルなんて斬新じゃない？」

海未「そもそも言葉が通じないのでは」

希「にこっちなら大丈夫やない？ほら、触覚生えてるし」

にこ「誰の髪が触覚よ」

絵里「私たちが死ぬまでにできるようになるかしら」

希「なるんやない？案外10年後にはなってそう」

にこ「10年後はまだな気がするけど」

穂乃果「なってたらすごいねー！私1番行きたい！」

海未「ものすごいお金がかかりますよ。とても庶民が行けるようなものでは無いはずです」

穂乃果「夢がないなぁ海未ちゃんは」

にこ「まぁ言ってることは正しいけど。確かに夢はないわね」

海未「別にいいでしょう」

希「ダメよ海未ちゃん。DreamはBIGに持たなきゃ！」

穂乃果「どうしたの急に」

絵里「言うだけタダだし、お金なんてあとから考えればいいのよ」

海未「はぁ……」

希「そうよ。ところでチーかま代の話なんやけど」

にこ「お金とるんかい！」

穂乃果「さよなら平成……ようこそ令和……」

にこ「急にノスタルジックになったわね」

海未「まぁ穂乃果はとりあえず平成が終わる前に溜まりに溜まった課題を終わらせてください」

穂乃果「さよなら……さよなら……」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

海未「あ！こら待ちなさい！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

にこ「騒がしい……」

希「新元号も楽しみやねぇ」

絵里「そうね」ﾌﾌｯ

ーFinー

おわり

前スレ

希「缶コーヒーのプルタブは時々開けられないことがある」

ではでは