ことりぷらす

千歌｢梨子ちゃん、テーブルの反対側お願い｣ｳﾝｼｮ

梨子｢はいはい、こっち側ね｣ﾖｲｼｮ

千歌｢ありがと、じゃあ外出すよ…｣

ｳﾝｼｮｺﾗｼｮ

千歌｢はいオッケ～…下ろすよ～｣

梨子｢ふぅ～…｣

千歌｢だいぶ片付いてきたねぇ｣

梨子｢そうね｣

千歌｢ありがとね梨子ちゃん、片付け手伝ってくれて｣

梨子｢いいよいいよ｣

梨子｢これ終わったら、千歌ちゃんのこと抱いていいんでしょ？｣

千歌｢え？｣

梨子｢え？｣

千歌｢…梨子ちゃん、これ終わったら千歌のこと抱くの？｣

梨子｢え？　抱くけど…｣

千歌｢…あ　もう決まってるんだ｣

梨子｢うん…まあ…｣

梨子｢まあ…そうね…｣

梨子｢え？　嫌？｣

梨子｢嫌なの？｣

千歌｢う～～ん…まあ…｣

千歌｢嫌…　かなぁ…？｣

梨子｢…そっか……｣

ちかりこ｢……………｣

梨子｢……なんちゃってね！　嘘嘘～♪｣

千歌｢ちょっ…　も～～！｣

千歌｢びっくりしたじゃ～ん！｣ｱﾊﾊ

梨子｢あははっ、冗談に決まってるでしょ～！｣バシッ

千歌｢いててw｣

ﾓﾐｯ

千歌｢｣

梨子｢｣ｽｯ

千歌(…今、お尻触っ……)

千歌(ま、まあ気のせいか！)

千歌｢さ、さーて、段ボールの中身も整理しちゃおっか！｣

ﾊﾟｶｯ

千歌｢あ～！　中身ぐっちゃぐちゃになってる！｣

梨子｢あらあら、これはひどいわね～｣

梨子｢この粗忽ちかっち～！｣バシッ

千歌｢いててw｣

ﾓﾐﾓﾐﾓﾐﾓﾐ

千歌｢｣

ガシッ　ｸﾞｲｯモニュ

千歌｢…｣

梨子｢…｣ｸﾝｶｸﾝｶ

千歌｢…ちょっと……｣

千歌｢………やめて…？｣

梨子｢了解｣

ｽｯｸ　ﾊﾟｯﾊﾟｯ

千歌｢………｣

千歌｢やっぱり…私のこと抱こうとしてる……？｣

梨子｢いや、今のは抱くとかじゃなくて普通のやつよ｣

梨子｢普通にお尻に顔をうずめただけ｣

千歌｢普通のか…｣

千歌｢それならいいんだけど｣ホッ

梨子｢早とちりしないで｣

梨子｢早とちりが戦争を生むのよ？｣

千歌｢ごめん…｣

千歌｢……………｣

千歌｢…これは…抱こうとしてるやつじゃないの？｣

梨子｢いいえ、これも普通のやつよ｣ﾑｶﾞﾑｶﾞ

梨子｢千歌ちゃんは心配性ね～｣ﾓｶﾞﾓｶﾞ

千歌｢うん……｣

梨子｢そんなこと何度も言われたら、私だってちょっとは傷つくのよ…？｣ｽｰﾊｽｰﾊ

千歌｢？！　ご、ごめんなさい！｣

梨子｢本当に謝ってる？｣ｽｯｸ

千歌｢本当だよ！　ごめんね…｣

梨子｢………｣

梨子｢じゃあ抱かせてくれる？｣

千歌｢…えー……｣

梨子｢だ、抱くって言ってもアレよ？｣ｱｾｱｾ

梨子｢普通のやつよ？｣ｱｾｱｾ

千歌｢……｣

千歌｢…んー…｣

千歌｢まあ…　普通のやつなら…｣

梨子｢やったわ｣

完

元ネタ:地獄のミサワ｢カッコカワイイ宣言！｣3巻