

梨子(ね、ねえ……曜ちゃん、あの二人、どうしちゃったの?)
曜(さあ……何故か最近ずっとあんな風にお互いがそっけないんだよ)
曜(喧嘩……したのかはわからないけど、いい雰囲気でもないね)
梨子(うん……あっ、千歌ちゃんが教室から出ていっちゃった)
月「……」
梨子(月ちゃんは特に動きはない……)
曜(なんだろ、私たちの気にしすぎだったりするのかな?)
梨子(そう、なのかな。普段が普段だから、敏感になりすぎてたのかも)
ー五分後ー
月「……」
曜(ん? 月ちゃん、もうすぐ授業始まるのに……どっか行っちゃった)
梨子(トイレにでも行ったんじゃない?)
ートイレー
月「……じ、授業前だよ?」
千歌「仕方ないじゃん、したくなったものは」
月「んー……そうなのかもしれないけど…」
月「最近、やっぱり怪しまれてるよ? …こんな風に抜け出したりしてたら」
月「……いや、別に嫌って訳じゃないけどさ」
千歌「ん」
月「……」
月「……ん」
特に。
特にこれと言って、説明することはない、唇が触れるだけの、キスと呼んでいいのかもわからないソレ。
最初は週間、ここ最近は日課になっていた。
千歌「別にさ、いいじゃん。バレたって」
月「いやまずいよ……僕たちが、その。付き合ってるってバレたら」
事の始まりは、僕が千歌ちゃんから告白されたからだ。
あんまりにも唐突だったから、最初はちょっと戸惑ったけれど、徐々に泣きそうな顔になっていく千歌ちゃんを見ると、断ることができなかった。
流されてしまった、というとその通りなんだけど、別に悪い気分になるわけでもなかった。
千歌「もう終わり?」
月「うん、終わり。はやく戻らないと、みんな心配するよ?」
千歌「…うん」
せっかく、分校騒ぎも乗りきった、っていうのに、この事がバレて面倒なことになったら嫌だもんね。僕は。
~~~
千歌「月ちゃんって、どの辺に住んでるの?」
月「僕? この近くだけど……」
月「あ、来る? そういえば遊びに来てもらったこと、なかったね」
千歌「いいの?」
月「いいよ」
放課後、今日はスクールアイドルの練習はお休みの日みたいで、僕は千歌ちゃんとお喋りしていた。
スクールアイドルの千歌ちゃんもとっても可愛いと思うから、僕としてはその姿を見たかったけど、休むときは休まないとね。
月「じゃあ行こうか。あ、でも僕の部屋、そんなに面白いものでもないから、期待しないでね?」
千歌「……♪」
月「……楽しそうだね」
千歌「うん! そりゃあね!」
月「元気一杯だ」
……千歌ちゃんは、自分を普通だと言う。
そう思っているのは、きっと千歌ちゃんだけだと思う。こんなに、こんなにキラキラした笑顔ができる子が普通なもんか。
普通ってなんだ。
月「あ、ここだよ」
ーーー
千歌「おっー、ベッドだ~!」
月「好きに座ってて」
千歌「じゃあここ!」
そう言って、千歌ちゃんは僕の膝に乗ってきた。
……僕は椅子に座ってたのに、わざわざこっちまで来た。
月「あ、もう…」
千歌「重い?」
月「そんなことないけど……びっくりした」
千歌「えへへ~、月ちゃんにぎゅってしてもらいたくって…」
最近気づいたことがある。
基本的に千歌ちゃん、あざとい。
狙ってやってるのでは? と思わざるを得ないほどにあざとい。可愛いから良いけどさ。
千歌「……ん?」
月「どうしたの?」
千歌「ねえねえ、あれ……」
月「ん?」
指差す方向には、僕と曜ちゃんが中学生のときくらいの写真。
どこかに遊びに行ったときに撮ったんだ。
月「あれがどうしたの?」
千歌「……」
千歌「なんで?」
月「え? ……なにが?」
千歌「なんで曜ちゃんとの写真を、あんなに大事に飾ってあるの?」
月「だって、そりゃあ実際大事だし、僕は…」
千歌「千歌は?」
月「え?」
千歌「やー! 千歌との写真も飾ってくれなきゃやだー!」
月(うおっ、焦った!)
てっきりヤバい方向行くかと思った!!
月(あぁ、でも、ちょっと妬いてるのかな?)
月(じゃないと、こんな風に駄々こねたりもしないか)
月「じゃあ、写真、とる?」
千歌「うん!」
月「っ、そんなぎゅっと抱きつかなくても…」
千歌「ラブラブなところを納めておかないと!」
月「はいはい……」
千歌「ん~♪」
頬にぷにっとした感触。
スマホのカメラ越しに、千歌ちゃんが唇を当てているに気づく。
月「そ、それは……飾れないんじゃない?」
落ちてたらそれまでの話
千歌「なんでぇ?」
月「な、なんで、って……ああもう、わかった、わかったよ…」
やばいな、ペースを握られてる。
初めて会ったときはこんな風な子だとは思わなかったけど、なるほど、本性ってやつかな。
曜ちゃんからの話じゃこんな一面があることなんて、一言も聞いてないよ!
月(いや、だからこそ…本性なのかな)
そんなことをぼんやりと考えながら、カメラのシャッター音を響かせた。
千歌「う~ん、いい写真」
月「これ飾るの?」
千歌「飾るよ」
月「か、飾るのかぁ…ん!?」
千歌「月ちゃんってさぁ、おっぱい普通に大きいよね」
月「なにしてんの!?」
千歌「あんな男の子みたいな格好してた時、どうやって隠してたの?」
月「えっ、それは」
月「いや、違うよ。あのときだって今くらいふっくらしてたよ」
千歌「そうかなぁ?」
とぼけた顔をしながら、横からもにゅもにゅとわしづかみにしてくる。
なんてことをするんだ…そんな「なにか悪いことしてます?」みたいな顔をして…!
月「いや、だから、千歌ちゃん……あんまり人の胸をそんなに触るものじゃあ…」
千歌「でも鞠莉ちゃんはよく果南ちゃんのおっぱい触ってたよ?」
月「それとこれとは別なの!」
千歌「えぇ~、なんでぇ~?」
耳がくすぐったくなるような、甘ったるい声。
僕の膝の上に足を開いて乗ってきて、駄々っ子が抱きつくみたいにべったりとしてくる。
月「ちょ、ちょっと…!」
千歌「千歌はだめなの?」
月「だめ、ってわけじゃ、ないけど…」
千歌「……」
月「な、なに?」
千歌「あは、月ちゃん、心臓ばくばくだ」
月「……!」
千歌「やっぱり、月ちゃんはしっかり女の子だね」
外出中なので帰宅後再開。夜頃に。
はよ
月「い、いや、その…」
まずい。
なにかが、まずい。
このままだと何か大変なことになりそうというか。
実際とてもヤバい、胸がドキドキしてる。
千歌「ねぇ…月ちゃん」
月「なっ、なに?」
千歌「ちゅーしよ……」
月「そ、それは……一日一回、の約束…」
千歌「…あぁ、じゃあ言い方変えるよ」
千歌「キスだよ、キス。…それならいいでしょ?」
月「同じだよ!」
千歌「同じじゃあ、ないよ。全然違う、考えてもみてよ」
千歌「いままでの口と口が、ちょんっ、と触れるだけのものを、月ちゃんはキスって呼ぶ?」
月「……ち、違うの?」
千歌「もう、高校生なんだからそれくらいわかるでしょ?」
千歌「キス、っていうのはぁ……」
ずいっ、と顔が近づいて、吐息が鼻をかする。
近すぎてピントがあわない、鼻と鼻が触れるほどの近さで──
月「──」
そんな何かに圧倒されていると、唇に柔らかな衝撃。
千歌ちゃんが、そう。これは…千歌ちゃんが言うところのキスなんだろう。
食むような。
上唇を、食み、下唇を食み。
どこでこんなことを覚えてくるんだと思わざるを得なかったけれど。
月(うわっ、なにこれ……)
気持ちいい。
そう、そんな感想しか出てこなかった。
生暖かい、唾液の味。
勝手に喉の奥へと落ちていく。
美味しいとか、不味いとか、そういうことじゃない。
未知。
味わったことのない水分を接種する気持ち、よくわからないけれど、妙に高揚もする。
自分が自分ではないみたいだ。
そのうえ、千歌ちゃんはがっしりと腕を首まで回していて、頭を動かせない。
つまり逃げられない。
助けて。
このままじゃ、きっと、僕は…。
月「んっ、んっ、ぐ……!」フッー,フッー
千歌(んふっ、夢中になっちゃって…可愛い……)
涙が出る。
あまりにもな初めての快感に、脳が追い付いていない。
押されているっ、間違いなくいま僕は押されている…!
攻めだとか、受けだとか。そういうもので表すならば、僕はいま受けに回っている!
月「んぅっ、んっ……んんっっ……!」ツゥー…
ついには涙も滴った。
千歌「ん、は…」
月「ぷはっ!」
そうだ、息をするのを忘れていた。
ようやく口が解放されて、僕は地上なのにも関わらず、まるで水中からギリギリ戻ったときのように激しく息を求める。
月「はぁっ、はっ、はぁっ……!」
千歌「……」
唾液の糸の橋ができていて、途中で切れたそれは、僕と千歌ちゃんの口から頬や顎へと伸びていた。
千歌「ねえ…月ちゃん」
千歌「千歌…もっと気持ちいいこと知ってるんだけど……しない?」
月「え……」
も…もっと?
キスだけで、ただでさえあんなに気持ちよかったのに、その上……。
月「……っ、したい…」
千歌「……」ニィヤァ
千歌「しょうがないなぁ~、月ちゃん…」
月「ぁ……」
制服のネクタイに指をかける千歌ちゃん。
しゅる、と静かに音がなる。
ごくり、と生唾を飲んでしまう。
もっと気持ちいいこと。
とぼけてみたけど、それがどんな事かなんてわかりきっていた。
月「あ、ち、千歌ちゃ、ぼくは……」
カチャリッ
月ママ「二人とも~、お茶とお菓子だけど、これでもよかったら食…」
千歌「あ」
月「あっ」
月ママ「……」
月ママ「な、仲がいいのねっ! うん! いいとおもう! あっ、ここにおいておくわね!?」
月(うわぁぁああああああ!?)
~~~
月「うわぁぁ最悪だぁぁぁ……」
千歌「まあまあ、変に怒鳴られるよりは良かったんじゃない?」
月「僕があとで何を言われるかわかったもんじゃないんだけど…」
千歌「言っちゃえばいいじゃん、付き合ってるって」
月「それが問題なんだってば!」
千歌「そんなこと言うならさ」
千歌「断ればよかったじゃん」
月「……」
千歌「あのとき、そんな関係にはなれないって言って断ってしまえば良かったのに」
千歌「それなのに、月ちゃんは断らなかった」
千歌「どうして?」
月「……そ、それは」
月「…僕は……」
月「……少なくとも、僕自身は、嫌じゃなかったから」
千歌「……」
月「…あぁ! やっぱ今の無し! 聞かなかったことにして!」
千歌「ダメだね! もうしっかり耳に焼き付いたもんね!」
月「うわぁぁっー! やめてって本当にさー!」
千歌「うんうん♪ やだやだ♪」
やっぱりっ、この子普通なんかじゃないよっー!
おわり
でもこういうのもいいね!
普通(?)のちかつき流行ってほしい、好き
Change the pay table and your proper playing strategy gotta change
far too. There are 5 unit bet maximum in joker123 is the best casino.
Keep the eye from the ball since the wheel is spinning and Walla! http://www.quanfff.com/bbs/home.php?mod=space&uid=17037&do=profile&from=space