ことりぷらす

花丸「おい水ゴリラ！クリスマスの予定はあるずらか？」

果南「ん～、じゃあ朝10時に沼津の駅前ね」

花丸「！？誰も一緒に出掛けようなんて」

果南「行かないの？」

花丸「あ、いや、その……い、行くずら…///」

果南「ん、じゃあ待ってるからね」ｻﾞﾌﾞｻﾞﾌﾞ

花丸「水ゴリラのくせに…///」ﾍﾛﾍﾛ

花丸「水ゴリラはど～せクリスマスなんてなんの予定もないズラねぇwww」

果南「鞠莉んとこでパーティ、毎年誘われてるし」

花丸「・・・え、あ」

果南「で、何の用？馬鹿にしに来たならもう帰れば？」

果南「それともまさか自分も連れてけなんて言わないよね？鞠莉にも迷惑だし」

花丸「…そ、そんな・・・つもりは…ないし…」

果南「ｯﾁ」

花丸「っ！」ﾋﾞｸｯ

花丸「う、うぅ…み、水ゴリラの、バカ！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

艦これのアレみたいな

果南「何さ、藪から棒に」

花丸「いっつも暇そうな水ゴリラにクリスマスの予定なんてあるわけないずらと思って」

果南「私のこと馬鹿にしてるな？クリスマスねぇ、たしか……」

花丸「も、もし予定が無いならオラと「あ！」

果南「イルミネーション！鞠莉とダイヤで沼津のイルミネーション見に行く約束してたんだった！」

花丸（あっ……）

花丸「そ、そうずらか。水ゴリラを誘ってあげるなんて、鞠莉ちゃんもダイヤさんも慈悲深いずらね」

果南「誘った？何言ってんのさ。私もダイヤも、鞠莉による強制参加みたいなもんだよ」

果南「ま、私は何だかんだ三人でつるんでる時が一番楽しいから、それでいいけどね」ｱﾊﾊ

花丸「…………」ｽﾞｷｯ

果南「そうだ。せっかくだし、マルも来る？イルミネーション」

花丸「えっ……」

果南「マルならダイヤも鞠莉も大歓迎だよ。もちろん私もね」

花丸「オラは……」ﾁﾗｯ

聖歌隊の招待状

花丸「…………」

ｸﾞｼｬｯ

花丸「オラはいいずら。ダイヤさんと鞠莉ちゃんならともかく、水ゴリラと行くなんて死んでもごめんずら」

果南「マルんちってお寺でしょ?寺はクリスマス関係ないんじゃない?」

花丸「み、水ゴリラが宗教のこと知ってるずらか!?!?」

ﾍﾞﾘﾍﾞﾘﾍﾞﾘ

果南「私だって多少は知識あるよ。そういえばマル、キリストは12/25に生まれたわけじゃないって知ってる?」

花丸「まーた水ゴリラ特有のデマずらか。キリストは12/25に生まれたに決まってるずら」

果実「違うんだな～んそれが。まだキリストが新興宗教だった時代、大衆にすんなり受け入れられるためにある太陽信仰の宗教の習慣を取り入れたんだってさ」

花丸「?」

果南「ほら、12月の終わり頃ってちょうど冬至の日があるでしょ?それって太陽信仰の宗教にとっては太陽が復活する日なわけ。冬至の日を境にまた日が昇る時間が長くなってくるから」

花丸「はぇ～」

果南「唯一神を信じるキリスト教さえも、実はいろんな文化習慣から生まれてるなんてなんだかおかしいよね」

花丸(水ゴリラが賢いずらぁ!!!!」

果南「剥ぐぅ!」ﾍﾞﾘﾍﾞﾘﾍﾞﾘ

(クリスマス当日 教会 舞台袖)

花丸「何で客席に善子ちゃんとルビィちゃんだけじゃなく、水ゴリラもいるずら？！」

善子「」ｷﾞﾗﾝ
ルビィ「」ｶﾞﾝﾊﾞﾙﾋﾞｨ

花丸(2人とも…)ｼﾞｰﾝ

♪♪♪

果南「花丸、凄く良かったよ！」

花丸「果な……水ゴリラは何でここにいるずら」

果南「パーティーなら遅れて行くって伝えてるから大丈夫だよ」

花丸「でも連絡船はもう…」

果南「泳いでいくから大丈夫！」ｴｯﾍﾝ

花丸「ﾌﾟｯ、やっぱり水ゴリラは水ゴリラずら！」

ぎぃぃやー

みたいなのまで想像した