ことりぷらす

果南「郵便局寄ってドンキ寄ってホムセン寄って牛丼寄ってからデートするために決まってんじゃん？」

鞠莉「そっかそっかあ💗そういう事ならいくらでも出す出すっ💕💕」

果南「マルがごちゃごちゃうるさいからサイゼでいいや。わたしペペロンね」

鞠莉「……デートでペペロンチーノ？」

果南「鞠莉さあ、車間開けすぎじゃない？」

鞠莉「かなあーん、煽り運転はノーよ」

果南「…50キロの道でさあ、50しか出さないやつってむかつかない？軽トラジジイうざいなあ」

鞠莉「あなたそれで80出して免停でしょ？」

果南「だけどさあ、こんな空いてたら信号で、あっ、ほら軽トラ遅いから信号つかまっちゃったじゃん、この、コラッ」ｽｯ

鞠莉「ノー！クラクションに触らないで！ステイよ果南！ステイ！」ﾊﾞｼｯ

果南「じれったいなあああ」ｺﾞｿｺﾞｿ

鞠莉「ノンスモーキングよ」

果南「はあ～～～あ、運転代わろうか？」

鞠莉「免停でしょ？」

果南「無くたって運転できなくなるわけじゃないじゃん」

果南｢ふぅ……牛丼ご馳走さま、鞠莉｣

鞠莉｢えっ？（500円くらい自分で払ったらいいのに……）｣

果南｢どしたの？｣

鞠莉｢ま、まぁいいわ。これからどこ行く？♡｣

果南｢もう充分ドライブデートは楽しんだから帰るよ。明日も仕事あるし。こっちは鞠莉と違って働いてるんだよ！（逆ギレ）｣

鞠莉「もしかしてマリーのことをこき使ってない？」

果南「いいじゃん。どうせ暇だったんでしょ？おかけでデート出来たんだし結果オーライっしょ」

鞠莉「そうね！果南大好き！！」

果南「いいから早く車出してよ、明日遅刻したら鞠莉のせいだからね」

鞠莉「はーい♪」

果南「…」ｶﾁｬﾝ

鞠莉「シートベルト外さないで」

果南「動きにくくて邪魔じゃん」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

鞠莉「何かあってからじゃ遅いのよ、モゾモゾしないで」ﾋﾟｰﾋﾟｰ

果南「うわっ、シートベルトの警告音切ってないの？だっさいなあ」ﾋﾟｰﾋﾟｰ

鞠莉「切る必要ないでしょ？ベルト締めて」ﾋﾟｰﾋﾟｰ

果南「みんカラじゃみんなやってるよ？」ﾋﾟｰﾋﾟｰ

鞠莉「ベルトしなさい」ﾋﾟｰﾋﾟｰ

果南「はいはい、このさあ、シートベルトってうちのボケババアが病院でつけてたやつみたいだよね」ｶﾁｬﾝ

鞠莉「そうね、果南にはシートベルトより抑制帯のが合ってるわね」

果南「セイヨク？」ﾑﾗﾑﾗ

鞠莉「ヨ・ク・セ・イ、こんな時間にムラムラしないで」

果南「2人きりになれるところ行こ？」(理想)

鞠莉「鞠莉の家ホテルだしそこでヤればいいじゃん」(現実)

果南「新しい車ってこれ？滅茶苦茶薄いね…あとなんかカメムシみたい」

鞠莉「果南にしては珍しいわね？このデザインカメムシの見た目から思いついたらしいわよ」

果南「ふーん」

果南「鞠莉さぁ…どうせ誰もいないんだからもっと出そうよ」

鞠莉「それもそうね、たまには発散しなきゃ」

果南「鞠莉！鞠莉！！もういいから！！もうすぐカーブだって！！」

鞠莉「何言ってるのよ？これぐらい基本でしょ」

果南「あぁああぁぁ！！鞠莉のバカー！！！」

果南「まーた信号ひっかかっちゃったじゃん！軽トラに文句言ってくる」ｶﾞﾁｬｯ

果南「…？鞠莉、ドア開かないよ」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

鞠莉「ふーん、壊れてるんじゃない？」

果南「なんで？なんでなんでー？」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

鞠莉「ほら前動いたわよ、おとなしくベルトして」

果南「この～、あっ、右曲がった！鞠莉、追いかけて！」

鞠莉「嫌よ、ドンキは直進でしょ？」

果南「覚えてろよ～！」

鞠莉(助手席にチャイルドロック着けて良かったわ～)

果南「オラァ！　道開けろコラァ！！」ﾌﾞｯﾌﾞｰ！

鞠莉「果南やめて！　相手はGT-Rよ！！」

果南「こっちは最新型のスティングレーだよ！　さっさと道開けろォ！！」ﾁｶｯﾁｶｯ

GT-R「……」ｿﾛｿﾛ

果南「へへーん！　さすが最新型！　モーターアシストの加速が違う！！」ﾌﾞｰﾝ

鞠莉「あっ……」

果南「どした？　まさか私に惚れちゃったとか？？」ｴﾍﾍ

鞠莉「今のGT-R、覆面よ」

果南「え？」

ｳｩ～～↑↑

ぎぃやぁぁああ～～～！！！