

善子「えっと、千歌ちゃんと約束してたんですけど、なんか連絡がつかないみたいで」
美渡「あー、あいつならさっきしいたけの散歩に行っちゃったよ。さてはスマホ持って行かなかったなあのバカ千歌」
美渡「玄関で待ってるのもなんだしさ、上がりなよ」
善子「あ、はい。それじゃあお邪魔します」
――千歌の部屋――
美渡「それにしてもごめんね、善子ちゃんが来るの知らずに千歌を散歩に行かせちゃって」
善子「いえ、気にしないでください。こういうのはいつものことなので」
美渡「どういうこと?」
善子「間が悪いというか、ちょっとした不幸なことには慣れてるので」
美渡「ふーん、そういうものかね」
善子「そういうものですよ」
美渡「ていうか善子ちゃんさ、思ったより礼儀正しいんだね」
善子「そう……ですか?」
美渡「だってステージの上じゃ堕天使だとかリトルデーモンだとか言ってるし、前にフリマ行った時とか羽根ばらまいてたし」
善子「いやそのあれは風が吹いてきたから不可抗力というか……その節は大変ご迷惑をおかけしました」
美渡「いや、そんな畏まらなくていいんだけど。なんかごめん」
美渡「まぁ善子ちゃんとは一度話してみたかったから丁度よかったよ」
善子「そうだったんですか?」
美渡「そりゃね、姉としては千歌の恋人のことは知っておきたいじゃん?」
善子「……えぇぇぇぇぇぇぇ!? ど、どうしてそのことを」
美渡「いや私の部屋すぐ隣だし、普段の会話丸聞こえだから」
善子「そういえばそうでしたね……うわすごい恥ずかしい」
美渡「まぁまぁ、それで? あいつのどこがいいのさ?」
善子「めっちゃグイグイ来ますね……」
美渡「そりゃあ善子ちゃんと二人きりで話せる機会なんて滅多にないだろうし聞けることは全部聞いときたいじゃん」
美渡「あ、それと無理してちゃん付けとかしないでいいから」
善子「……わかりました」
善子「今でこそ堕天使として活動できてますけど、実は堕天使を捨てようとしてた時期があったんです」
善子「高校生にもなって堕天使を名乗るなんておかしいって、そのせいで中学時代も友達が全然できなかったし、もう終わりにしようって思ってて」
善子「それで衣装とか全部捨てようとした時に、当時のAqoursの5人が逃げる私をどこまでも追いかけてきて、千歌が自分が好きな限り堕天使を捨てちゃ駄目だって言ってくれて、今もこうして堕天使でいられるんです」
美渡「ふーん、あいつがそんなことをねぇ」
善子「意外ですか?」
美渡「意外っていうか、あいつは今までいろんなことを投げ出してきたからね。ソフトバールだったり卓球だったり、だから私が今の話を聞いても説得力ねぇなって感じだけど」
善子「それだけスクールアイドルのことが好きなんですよ、きっと」
美渡「うーん、スクールアイドルがっていうのも確かにあるかもしれないけど、善子ちゃんのことが好きだから言ったんじゃない?」
善子「え?」
美渡「だからさ、もうその時から千歌は善子ちゃんのことが好きだから善子ちゃんにも好きなものを捨てて欲しくないんじゃなかったのかなって」
善子「そう……なんですかね?」
美渡「私は千歌じゃないから実際のとこは分かんないけどさ。なんとなくそう思ってね」
千歌「ただいまー」
美渡「おっ、帰ってきたな」
千歌「あ、善子ちゃんもう来てたんだ、待たせてごめんね。……なんで美渡ねぇがいるの?」
美渡「なんだよその言い草は、あんたがスマホ持ってかないから善子ちゃん玄関で待ってたんだぞ」
千歌「そうなの? 善子ちゃんほんとにごめん!」
善子「別に気になくていいから、美渡さんとも色々話せて楽しかったし」
千歌「美渡ねぇと話? 美渡ねぇ、余計なこと言ってないよね?」
美渡「なんだよ余計なことって。あんたが夜中に善子ちゃんの名前を何度も呼んでることか?」
善子「えっ」
千歌「はぁぁぁぁぁぁ!? 美渡ねぇ聞いてたの!? 最低! 馬鹿! 変態!」
美渡「うっさい馬鹿チカ! 聞きたくて聞いたわけじゃないわ! 部屋が隣だから聞こえただけだこのエロチカ!」
千歌「エロくないし! 普通だし! 普通怪獣だし!」
美渡「なに訳わかんないこと言ってんの、とりあえず私は部屋に戻るから。そういう声は私じゃなくて善子ちゃんに聞かせてやんな」
千歌「……っ。もうほんとに美渡ねぇのバカー!!!」
美渡「はいはい、じゃあね善子ちゃん」
善子「……あ、はい。どうもありがとうございます……?」
千歌「ぅぅ、美渡ねぇの馬鹿。デリカシーなさすぎるでしょ」
善子「あの、千歌? 今の美渡さんの話だけど……」
千歌「うん……ごめんね、勝手に善子ちゃんでシちゃって」
善子「いや、そういうのは許可とか取るものじゃないと思うからそれはいいんだけど」
善子「その、千歌は私とそういうことシたいって思ってくれてるのよね?」
千歌「そうだよ、だって善子ちゃんの事が大好きだもん」
善子「……嬉しい。私も、千歌とシたいって思ってた」
千歌「えへへ、それじゃあ……えっち、しよっか」
善子「初めてだから、優しくしてよ?」
千歌「チカだって初めてだもん、加減なんてわかんないよ」
美渡「あいつら、もう私の部屋が隣だってこと忘れてやがんのか」
違和感とかバリバリあっても気にしないでください
チョットマッテテー
善子「チュッ……んっ」
千歌「んっ、はぁ……はぁ……えへへ、キス……しちゃったね」
善子「そうね……でも、まだまだこれからでしょ?」
千歌「うん、そうだね。……善子ちゃん、服、脱がせて?」
善子「え、えぇ。分かったわ」
千歌「善子ちゃん、ブラのホック外すの上手いね。もしかして家で練習したりしてた?」
善子「なっ、そんなことするわけないでしょ。私だって付けてるんだから普通に外せるわよ」
千歌「ふーん、まいっか。ほらほら、触ってみてよ」
善子「……やっぱり、大きいわね。それに、柔らくて気持ちいい……」
千歌「そう? チカも、んんっ、善子ちゃんに触ってもらうの、一人でするよりずっと良いよ……」
善子「チュゥゥ」
千歌「あっ、んっ、善子ちゃ、そこ、吸っちゃダメっ……」
善子「ダメなの? 良いの間違いじゃなくて?」
千歌「良すぎるから……ダメ、なのっ」
善子「そう、じゃあ良いってことね」チュウウッ
┃ ┃┃ /\ /\ ┃┃
┃ ┃┃ / \ / \ ┃┃
┃ ┃┃ ┃┃
┃ ┃┃  ̄ ̄ ̄ ┃┃
┃ ┃┃ ┃┃
┃ / ̄\ ┃┃ ┃┃
┃ │ ┃┃ ┃┃
┃ \_/ ┃┃ ● ┃┃
┃ ┃┃ ┃┃
注目記事